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    <title>ジャパニーズインベスター｜JI本誌より</title>
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    <updated>2009-05-27T08:08:20Z</updated>
    
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    <title>荒れ相場を乗り切るための心理学講座　第1回「狼狽売り」</title>
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    <published>2008-06-26T02:10:30Z</published>
    <updated>2009-05-27T08:08:20Z</updated>

    <summary>荒れ相場を乗り切るための心理学講座第1回「狼狽売り」 木田　知廣／作 狼狽売りは...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
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    </author>
    
        <category term="ji57号(2008年4月号)" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<h3 class="jreittit"><img src="../../img/jihtml/ji57/img7.gif" width="230" height="58" alt="もうパニックになんてならない！"><br>荒れ相場を乗り切るための心理学講座<br>第1回「狼狽売り」</h3>
<div class="komidasi" align="right">木田　知廣／作</div>
<h4 class="jreitsubtit">狼狽売りは「オレだけ」？</h4>
<img src="../../img/jihtml/ji57/img8.gif" width="221" height="299" align="right" alt="荒れ相場を乗り切るための心理学講座　第1回「狼狽売り」">
<p>「なんであんなことをしちゃったんだろう......」</p>
<p>投資をしていると、誰でも悔やむことってありますよね。とくに口惜しいのが、いわゆる「狼狽売り」。株価が短期間に一気に下げると、パニックとでもいうのでしょうか、このまま株を持っていることに耐えきれなくなって、あわてて売ってしまう。でも、後になって振り返ってみると、売ったのは最悪のタイミングで、もうちょっと待てば損失の幅が少なかった......、というか、そもそも売る必要なかったじゃん！　ということは、誰でも経験があるところでしょう。「オレはなんてバカなんだ......」と反省することしきりですが、ちょっと待ってください。狼狽売りで反省しているのは、「オレだけ」でしょうか？</p>
<p>そんなことはない、ですよね。多かれ少なかれ、全ての投資家が狼狽売りに似た経験はしているでしょう。だとしたら、「オレはなんてバカ」なのではなく、人間の心には、普遍的に、狼狽売りをしてしまうようなメカニズムが組み込まれているとは言えないでしょうか？</p>
<p>「あぁ、それって、行動ファイナンスだろ？」と勉強家の方は思うかもしれません。「人間は合理的ではないし、投資においてさまざまな心理的なエラーを起こす」という考え方の行動ファイナンスは最近流行の分野ですし、実際に行動ファイナンス理論を応用して高収益を目指す投資信託なんてあるぐらいです。</p>
<p>でも、これからお話するのは、ちょっと違います。行動ファイナンスのコンセプトを受け入れたうえで、「なぜ人間の心はそうなっているのか？」を解き明かしていこうという試みです。個人投資家にはその方が役に立つはず。だって、「投資家はこんなミスをしがちだ」というだけでなく、「そのミスの背後にある心の動きはこうだ」まで分かった方が、そのミスを避けられる可能性が高まりますから。では、さっそく、人間の心の動きのなりたちを、昔に立ち返ってひもといてみましょう。</p>

<div class="section"><h4 class="jreitsubtit">物陰に猛獣が―、<br>
どうする!?</h4>
<p>昔、と言っても、本当に昔です。10万年前の石器時代の頃、あなたはどんな生活を送っているでしょうか？　一番関心があるのは、食糧を確保することです。と言っても、稲作はまだ始まっていないので、狩りで動物をしとめることが、一番効率の良い方法になります。</p>
<p>でも、狩りをすると、危険がいっぱい。狩りをしているつもりが狩られることもあったりして、とくに、人食いの猛獣は怖いですね。今もほら、近くの藪の陰で、ゴソっと何か大きなものが動く音がしました。どうしましょう？　次の二つの選択肢で考えてみてください。</p>


<p>Aを選んだ方は、残念。こういう行動パターンの人は、物陰にいたのが本物の猛獣だった場合、命が危険にさらされて、結果として早死にして子ども（＝遺伝子）を残すことが出来ません。Bの人は、獲物はなくてもとりあえず命は助かった、家に帰ろうということで、帰ってきたのを喜んでくれるカアちゃんと子作りして遺伝子を残せる可能性が高くなります。</p>
<p>翻って現代。石器時代にはあれほど正しかった、「危険を察知したら、よくチェックしないでパッと逃げる」というBのパターンは、今や批判の的です。株価が下がって危険だと思ったから、よくチェックせずに売っちゃった、と言ったら、カアちゃんは喜ぶどころか猛獣そこのけに怒るでしょう。</p>
<p>でも、人間の心というのは、石器時代からそれほど変わっていないのです。というか、石器時代から、パッと逃げる慌て者が延々と生き残って遺伝子を残してきた結果......、末裔である現代人のわれわれは、ほとんどが危険を察知するとパッと逃げ出す慌て者ばかりなのです。だから、狼狽売りは、「オレだけ」ではなく、現代人の投資家に共通する心理なのです。</p>
</div>

<div class="section"><h4 class="jreitsubtit">分かっちゃいるけど――、<br>
意思決定を<br>
ダブルチェックする</h4>
<p>このように、人間の心のうごきはずっと昔―それこそ石器時代に、生き延びるための合理的なメカニズムとして発達したのだ、と捉えるのは、「進化心理学」と呼ばれる心理学の新分野です。カンの鋭い方は既に気づいているとおり、ダーウィンが唱えた「進化論」を心理学の分野に当てはめたものですね。ほら、「適応」とか「自然淘汰」って学校で習ったのを覚えていますか？たとえば、ガラパゴス諸島では、同じ鳥なのに島ごとにくちばしの形が違っているなんて例がありましたね。ある島に住む鳥はペンチのようなくちばしに、ある島ではストローのようなくちばしに―。</p>
<p>この理由は簡単。島ごとに、どんなエサが取りやすいかなどの環境が違っていたからです。それぞれの島の環境にもっとも合うような形にくちばしを持った鳥が自然淘汰をくぐり抜けて適応した、という考え方でした。「進化心理学」では、心のメカニズムも鳥のくちばしと同じように適応を遂げると考えます。つまり、人類が誕生した300万年前から10万年までの間に、そのときの環境にもっとも合わせて、生き残りの可能性が最も高くなるように、心は合理的に出来てきたのです。ただ、問題は、心は10万年前から変わっていないのに、われわれを取り巻く環境は劇的に変化を遂げてしまったことです。それが、投資という側面では狼狽売りに始まるさまざまな失敗をもたらすわけですね。</p>
<p>このコラムでは、今回から4回シリーズで、進化心理学の考え方をベースに、投資におけるさまざまな失敗の原因を探っていきます。進化心理学自体がまだ新しい学問分野であるだけに、学術的な正しさは必ずしも保証できるわけではありませんが、それでも、投資の手痛い失敗を避けるコツがきっと見つかるはずです。</p>
<p>ちなみに、狼狽売りに話を戻すと、これを避けるコツってあるでしょうか？　第一歩は、自己認識なのは言うまでもないことでしょう。つまり、「あ、自分は今、石器時代の心になっているな」と自覚することによって、狼狽売りという「良くチェックしないでパッと逃げる」行動を戒めるわけです。そして、もっと良い方法は？　本文中にヒントがありましたが、気づいた方はいるでしょうか？</p>
<p>そうですね。猛獣よりも、もっと怖いものを思い浮かべるのです。狩りから手ぶらで家に帰ったら、カアちゃんが怖い顔をして待っていることを想像してみましょう。今度は、猛獣かどうかよくチェックしないでパッと逃げるのは、正しくない行動になります。投資も同じで、売り注文をだす前に、「これをカアちゃんに話したら、どんな顔するだろう？」と一度考えるクセを付けましょう。もしも、「怒るだろうなぁ」と思うならば、売り注文は一時ストップ。狼狽売りは避けられるわけです。このような、いわば意思決定をダブルチェックする仕組みを作って、投資における手痛い失敗を避けて賢い投資家を目指していきましょう</p>
<br>
<br>
<blockquote>
Profile<br>
木田 知廣<br>
マネー・カレッジ代表。ラジオ出演や執筆で活躍する他、ストーリーを駆使して面白く投資を学ぶセミナーが人気を博している。<br>（サイト上から先着順で申込可能）<a href="http://www.money-college.org/" target="_blank" title="マネー・カレッジ">http://www.money-college.org/</a>
</blockquote>
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    <title>よくわかる！J-REIT入門</title>
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    <published>2008-06-25T02:16:30Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> 昨年から続いているサブプライムローン問題の余波を受け、ほとんどの証券市場は低迷...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
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        <category term="ji57号(2008年4月号)" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<img src="../../img/jihtml/ji57/img1.gif" width="500" height="178" align="center" alt="よくわかる！J-REIT入門">
<p>
昨年から続いているサブプライムローン問題の余波を受け、ほとんどの証券市場は低迷しています。もちろんJ-REIT市場も例外ではありません。昨年末に予定されていたいくつかの新規上場も中止になりました。
</p>
<p>
しかしながら、2001年9月に2銘柄で始まったJ-REITは、当初懸念されていた課題を乗り越えて着実に拡大し、わずか5年半で世界第5位の市場規模にまで成長したのも事実です。
</p>
<p>
現在は踊り場にさしかかったと言えるJ-REITですが、東京証券取引所は2008年5月を目処に、J-REITによる海外不動産の組み入れを解禁します。関係者の間では、これによってJ-REIT市場が拡大し、再び活発化することが期待されています。</p>
<p>
こうした状況を踏まえ、本誌では改めてJ-REITにスポットライトを当ててみました。今まで関心のなかった方は、この機会にJ-REITをより詳しく知っていただき、よくご存知な方もあらためて見直しをされては如何でしょうか。
</p>

<h3 class="jreittit"><span class="num30">1</span>　J-REIT（ジェイ・リート）とは何か？</h3>
<h4 class="jreitsubtit">REITとは</h4>
<img src="../../img/jihtml/ji57/img2.gif" width="250" height="587" align="right" class="yohaku" alt="よくわかる！J-REIT入門">
<p>REITとは不動産投資信託のことで、Real Estate Investment Trustの頭文字を取ったものです。オフィスビル・住宅・商業施設・ホテル・物流施設・インフラ施設など、賃貸収入を生み出す不動産を所有して運用する法人（投資法人）または信託のことをいいます。</p>
<p>投資信託といえば、国債や株券といった「証券」を対象としています。この投資信託の世界に、不動産を投資対象とする新たなメニューとして登場したのが不動産投資信託＝REITなのです。</p>
<p>ＲＥＩＴは1960年に米国で誕生し、幾度かの拡大や縮小の時期を経て、1990年代から急成長を遂げて今日に至っています。</p>

<h4 class="jreitsubtit">J-REITとは</h4>
<p>日本では2000年11月、「投資信託及び投資法人に関する法律」（投信法）が改正されたことにより、投資信託の形で、不動産を投資商品、金融商品として売り出すことが可能になりました。海外のＲＥＩＴと区別するため、ジャパン（日本）のＪを付けてJ-REITと呼ばれています。</p>
<p>2001年9月、最初のJ-REIT（日本ビルファンド投資法人とジャパンリアルエステイト投資法人）が上場されて以来、2007年3月にはJ-REIT全体の時価総額は約6兆3000億円に達し、わずか5年半で24倍に拡大しました（08年3月現在では42銘柄、時価総額約4兆円）。投資の新たな選択肢として、今後も成長が期待されています。</p>

<h4 class="jreitsubtit">不動産と投資信託</h4>
<p>証券を対象とする投資信託の世界に、どうして不動産が加わったのでしょうか。それは、不動産を「証券化」することに思い至ったからです。これは画期的な発想でした。なぜなら、不動産に投資するには多額の資金が必要です。中古マンション一室を購入するにも数千万円の資金が必要になります。個人投資家が一等地の高級オフィスビルを丸ごと購入するのは、まず無理でしょう。しかし証券化することによってそうした不動産が小口化され、上場されることで、個人投資家も上場銘柄を1口（ほとんどの場合、数十万円程度）から購入できるようになりました。大規模な不動産でも、その一部を所有する「大家さん」になれる、というわけです。</p>

<h4 class="jreitsubtit">安定した収益が期待できる！新しいタイプの不動産投資</h4>
<p>かつてのバブル時代には、所有している不動産の価格が上がることで、大きな売却益（キャピタルゲイン）を得られる状況がありました。そのため不動産への投資には、そうしたキャピタルゲインを期待する投機性の高いイメージがありますが、不動産を投資対象とするJ-REITはむしろ、安定した収益を期待する資産運用に向いています。</p>
<p>もともと不動産は、長期の運用によって安定した賃料収入を得るのに適した投資対象でした。不動産価格の上昇によるキャピタルゲイン狙いから、バブル崩壊を経て、定期的な収益分配金（インカムゲイン）への期待へと、不動産投資の流れが移りつつあるといえるでしょう。その主流となっているのがJ-REITなのです。</p>

<h4 class="jreitsubtit">株式投資との比較</h4>
<img src="../../img/jihtml/ji57/img3.gif" width="167" height="201" align="right" class="yohaku" alt="よくわかる！J-REIT入門">
<p>J-REITは証券取引所に上場されている投資信託であるため、いつでも売買でき、投資口価格（株式の株価に相当）もリアルタイムに知ることができます。一般的な非上場の投資信託と比べ、株式投資のイメージに近いといえます。</p>
<p>馴染みのある株式用語と比較することで、J-REITのイメージがより明確になると思います。</p>
<br clear="all">
<div class="section">
<h3 class="jreittit"><span class="num30">2</span>　J-REITの仕組み</h3>

<h4 class="jreitsubtit">「投資法人」という形態</h4>
<p>現在上場しているJ-REITは、いずれも「投資法人」という形態をとっています。投資法人は法人格を持ち、主に不動産を対象に投資・運用を行い、投資主に収益を分配することを目的としています。</p>
<p>投資法人はまず、1口数十万円程度の有価証券を発行します。これを「投資口」といいます。発行された投資口は、証券取引所を通じて投資家の間で売買されます。投資法人は、投資口の発行によって得た資金（エクイティ）と、金融機関からの借入金や投資法人債の発行による資金（デット）により、複数の不動産を購入・運営します。場合によっては、保有物件を売却することもあります。こうした運用は、法律に基づき外部の運用会社（資産運用会社）に委託します。投資法人の収益は、保有物件のテナント（入居者・賃借人）から得られる賃料と、資産の売却益です。これから、不動産の維持・管理費用、運用手数料や金利などを支払った残り（純利益）の大半を、通常6カ月の決算期ごとに投資家へ分配します。実際、純利益の90％以上を分配しない場合、Ｊ‐ＲＥＩＴとして認められないことがあります。</p>
<div align="center"><img src="../../img/jihtml/ji57/img4.gif" width="401" height="134" align="center" class="yohaku" alt="よくわかる！J-REIT入門"></div>
<h4 class="jreitsubtit">投資法人の位置づけ</h4>
<p>不動産信託の専門会社として上場している投資法人は、次に挙げる項目以外の業務はできません。</p>
<ul class="kajou">
<li>投資家から投資を受ける</li>
<li>投資家に投資口を発行する</li>
<li>資産運用会社に運用を委託する</li>
</ul>
<p>また投資法人は役員を置くだけで、従業員を雇用することが認められていません。したがって実際の運用は、専門家のいる外部の資産運用会社に委託しますが、投資法人と運用会社は表裏一体の関係にあることが一般的で、J-REITの中には投資法人の執行役員と資産運用会社の代表者が同じところもあります。</p>

<h4 class="jreitsubtit">重要な役割を果たす運用会社</h4>
<p>J-REITの運用で最も重要なのは、投資法人から委託された運用会社（いわゆるアセットマネージャー）の役割です。アセットマネージャーは、投資家から集めた資金を効率よく投資し運用するという重大な機能を担っています。また、アセットマネージャーがいることでJ-REITの透明性がさらに高まり、投資家が資金の流れを把握しやすくなります。</p>
</div>
<div>
<h4 class="jreitsubtit">J-REITの投資対象</h4>
<p>J-REITは複数の物件（土地・建物など）に投資していますが、そうした物件のまとまりを「ポートフォリオ」といいます。ポートフォリオをどのように構成するか、つまりどのような物件に投資配分を行うかに、各J-REITの特徴が大きく現れています。J-REITが投資対象としている不動産が、用途や地域（エリア）という点でどのような特徴を持っているか、以下に紹介します。</p>
<p>まず、物件の用途による特徴です。Ｊ‐ＲＥＩＴは次のような不動産に投資していますが、一つの用途に特化したものもあれば、複数の用途の物件を組み合わせた複合型や総合型もあります。</p>
<div align="center"><img src="../../img/jihtml/ji57/img5.gif" width="416" height="283" align="center" class="yohaku" alt="よくわかる！J-REIT入門"></div>
<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">1</span>.オフィスビル</h5>
<p class="ind">現在、J-REITの投資対象として最大の比率を占めているのがオフィスビルです。一般的に、1件当たりの取得価格が高額で取引量も多いという特徴があります。立地の優位性や設備の充実度、運営ノウハウなど、不動産の競争力が問われる物件です。なお、2001年9月に初のJ-REITとなった2件もオフィス系のREITでした。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">2</span>.賃貸住宅</h5>
<p class="ind">賃貸住宅は、景気変動の影響が比較的少ない投資対象といわれています。以前は投資用不動産としての売買はあまり盛んでなかったものの、最近はマンションが投資対象になるケースが増えています。賃貸住宅に対するイメージは地域によっても差があり、既存のJ-REITはポートフォリオの構成を首都圏に集中させています。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">3</span>.商業施設</h5>
<p class="ind">オフィスビルとは対照的に、商業系のREITは都心の商業施設はもちろん、郊外型や地方都市の物件にも活発に投資を行います。商業施設のテナント契約が長期にわたることが多いため、収益が比較的安定しているところに魅力があります。しかし、店舗の集客力が収益につながるため、資産運用会社などによる施設の運営、テナント管理、販促活動などのノウハウが重要になります。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">4</span>.ホテル</h5>
<p class="ind">一般的に、ホテルの収益は景気の変動に左右されますが、経済環境に恵まれると大きな増収も期待できます。また、ホテルに投資しているREITの多くは、ホテルの運営会社と固定の運営契約を結び収入を安定させています。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">5</span>.物流施設</h5>
<p class="ind">一般の個人投資家には馴染みが少ないものの、物流施設（倉庫や物流センターなど）は経済活動はもちろん、日常生活にも密接な関係を持ち、安定した投資対象といわれています。テナントは有力企業が多く、リース契約も比較的長期間にわたっています。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">6</span>.インフラ施設</h5>
<p class="ind">交通・通信・エネルギー・上下水道など、人々の日常生活や経済活動を支える基盤となる不動産のため、中長期にわたり安定した利用が期待できます。またインフラ施設は、新規参入が比較的困難なため、独占的な地位を得られる場合が多いといえます。</p>

<h4 class="jreitsubtit">エリアによる特徴</h4>
<p>エリア（投資対象地域）による特徴では、首都圏の不動産はテナントの確保が比較的容易というメリットがありますが、地方の物件に比べて利回りが低くなる傾向があります。逆に地方の不動産は、高いリターンが期待できる半面、空室リスクが高くなる傾向があります。</p>
<p>狭いエリアに集中したポートフォリオでは、地震などの天災によるリスクが高まる一方、特定のエリアに集中することで情報収集が容易となります。さらに、地方の活性化を促すことにより、地元からの投資も期待できるという強みを持つとも考えられます。</p>
<p>首都圏では経済規模によるメリットが得られ、地方では地域不動産に関する専門知識を駆使した投資・運用が可能といえるでしょう。各J-REITは、エリアの集中・分散によるメリットとデメリット、空室リスクや地震リスクなどを考慮し、それぞれの運用方針に基づいて、首都圏と地方の割合を決めたり、地域特化を図ったりしています。</p>
</div>


<div class="section">

<h3 class="jreittit"><span class="num30">3</span>　J-REITの魅力</h3>
<h4 class="jreitsubtit">高い分配金利回り</h4>
<p>J-REITの最大の魅力は、分配金利回りの高さだといわれています。本来、不動産投資そのものが比較的安定した収益をもたらすといえますが、それに加えてJ-REIT特有の法的仕組みが恩恵をもたらしています。つまり、投資法人は利益の90％以上を投資家に配分すれば、分配金は損金とみなされる上、投資法人にかかる法人税が控除されるのです。現在上場しているJ-REITの多くは、実質的に利益のほぼ100％を分配しています。そのため、株式会社の配当が法人税と内部留保を差し引かれるのに対し、REITは高い利回りが期待できるのです。</p>
<br>
<div align="center"><img src="../../img/jihtml/ji57/img6.gif" width="484" height="144" alt="よくわかる！J-REIT入門"></div>
<br>
<h4 class="jreitsubtit">ミドルリスク・ミドルリターン</h4>
<p>J-REITは金融商品であるため、元本と分配金に対する保証はありません。しかし収益源である賃料収入自体が比較的安定しているため、分配金も同様に安定する傾向にあります。そのため、「ハイリスク・ハイリターン」の株式に比べ、「ミドルリスク・ミドルリターン」の特性を持つとされています。</p>
<p>J-REITを検討する場合、どこに重きを置くかが大切です。株式として捉えれば、Ｊ‐ＲＥＩＴも世界経済や国内経済などの影響を受けるため、株と同等のリスクを持っているといえますが、一種の債券として見る場合、現状では日本円建てでこれほどよい「金利」が安定的に支払われる商品は他にないともいえます。</p>

<h4 class="jreitsubtit">インフレに強いREIT</h4>
<p>インフレになると、現金の価値は下がりますが、不動産は資産価値や賃料が上昇する傾向にあります。J-REITにとっては、資産価値が上がれば売却によって得られる利益が増え、また賃料の上昇は分配金の上昇につながります。そのため、REITはインフレヘッジとして有用な金融商品であるといえます。</p>
<p>また、J-REITは現物不動産への投資と比べても次のようなメリットがあります。</p>

<h4 class="jreitsubtit">分散投資によるリスク軽減</h4>
<p>投資家が現物不動産に投資するには、それなりの資金が必要となります。また、投資した不動産に空室が生じれば収益は減り、経費の持ち出しになる場合もあります。しかしJ-REITは、複数の不動産を保有しているためテナント数が多く、その業種も多様であり、しかもエリアが分散していることから、1件の現物不動産に投資するのに比べてリスクが大幅に軽減されています。</p>

<h4 class="jreitsubtit">高い流動性</h4>
<p>証券取引所に上場しているJ-REITは、いつでも売買可能です。株の取引と同様に、約定をしておけば4営業日後に現金化することができます。これに対して現物不動産を現金化するためには、取引相手を探し、交渉して取引金額を決め、複雑な契約手続きを行わねばならないなど、多くの時間とコストを必要とします。J-REITは現物不動産に比べて流動性に優れ、換金性が非常に高いといえます。</p>

<h4 class="jreitsubtit">専門家による運用</h4>
<p>現物不動産を購入して運用する場合、テナント募集から建物の管理、契約関連など手間の掛かる業務がたくさんあります。また、どの不動産を購入すれば長期的に安定した収益が得られるかという判断は、専門家でなければ難しいものです。J-REITは各分野の専門家がこうした運用を手掛けています。また投資家はJ-REITのさまざまな銘柄の中から気に入ったものを選ぶことができ、選んだあとは管理運用をプロに一任できるというメリットがあります。</p>
<p>このようにREITは、不動産そのものが持つ安定性の高さに加え、流動性が高く取り扱いも容易で、一定の利回りが期待できるという魅力を持っているのです。</p>

</div>

<div class="section">

<h3 class="jreittit"><span class="num30">4</span>　J-REITとリスク</h3>
<h4 class="jreitsubtit">J-REITのリスクとその対策</h4>
<p>とはいえJ-REITは金融商品ですから、メリットと共にリスクもあります。上場時や増資時にJ-REITが発行する「目論見書」には様々なリスク項目が詳しく書かれていますが、リスクの軽減策も記載されています。J-REITの主なリスクと、その対応策を紹介します。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">1</span>.不動産のリスク</h5>
<p class="ind">J-REITは不動産マーケットの動向に影響されます。不動産マーケットが悪化して空室率が増すと収益は減少し、分配金や投資口価格が影響を受けます。また、当該不動産の価値の下落、天災、あるいは不動産関連の法律や税制の変更などの影響を受ける可能性もあります。</p>
<h5 class="jreitsubtit2">リスクの対応</h5>
<p class="ind">J-REITはこうした不動産のリスクを軽減するために、物件を取得する際にデューデリジェンスを行っています。デューデリジェンスとは、不動産の資産価値や収益力と併せて、リスクを多方面から詳しく調査することをいいます。また、多くの不動産に分散投資しているため、単独の不動産投資に比べリスクは大きく軽減されています。ある所有物件で空室が増えても、別の物件で補うことができれば、分配金や投資口価格への影響を低く抑えることができるからです。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">2</span>.金利変動のリスク</h5>
<p class="ind">J-REITは、投資家から資金を集めるほかに、借入金などによる資金調達も行っています。そのため、借入金にかかる金利の変動はJ-REITの収益に大きな影響を与えます。総資産に占める借入金の割合はLTV（ローン・トゥー・バリュー）と呼ばれ、この比率が高いほど、返済すべき金額とその金利支払いが増加します。</p>
<h5 class="jreitsubtit2">リスクの対応</h5>
<p class="ind">J-REITは融資（借入れ）によって「レバレッジ効果」（自己資金の何倍もの取引を行えること）を活用し、エクイティ（自己資本）に対するリターンを高めています。しかし借入れが大きすぎると、金利が上昇したり不動産価格が下落したりした場合に悪影響を受けます。そのため、借入れによるリスクを最小限に抑えるようバランスを考慮し、LTVを40～50％程度に維持することを心がけています（大抵のJ-REITは60％を上限としています）。また、金利の上昇に備え、固定金利型の借入金への転換を図っています。</p>
<p>投資は、リスクをよく理解した上で、自己責任で行うものです。J-REITへの投資を検討する場合は、目論見書をよく読みリスクをしっかり確認しましょう。</p>
<p>J-REITは比較的安定した金融商品ですが、成長性も併せ持っています。J-REITの成長戦略には「内部成長」と「外部成長」と呼ばれるものがあります。</p>

</div>
<div class="section">


<h3 class="jreittit"><span class="num30">5</span>　成長戦略</h3>
<h4 class="jreitsubtit">内部成長</h4>
<p>内部成長とは、すでに所有している物件の価値を高めることにより生まれる賃料収入の上昇のことです。そのために次のような戦略・施策が行われています。</p>
<ol class="kajous">
<li>物件の賃料単価を引き上げる</li>
<li>物件の稼働率を向上させる</li>
<li>賃貸可能な面積を増やす</li>
<li>不動産賃貸費用や管理コストを引き下げる</li>
</ol>
<p>賃料単価の引き上げは、不動産マーケットが好調な時期に望める成長戦略といえます。例えばオフィスマーケットについて見ると、現在、特に東京を中心に企業のオフィスニーズは高く、内部成長によるJ-REITの収益性の向上がこの1～2年で明確に表れています。</p>
<p>また多くの場合、スペースの無駄遣いの改善や、建ぺい率を十分に高めることにより、賃貸可能面積を増やすことができます。この数年、東京のオフィスビルのロビーにカフェがオープンする光景がよく見かけられたのも、こうした取り組みの一例です。</p>

<h4 class="jreitsubtit">外部成長</h4>
<p>外部成長とは、新規に不動産を取得することで資産規模を拡大し、ポートフォリオ全体から得られる収益を増やす成長戦略です。資産規模の拡大の結果、次のようなメリットが生まれます。</p>

<ol class="kajous">
<li>一部の物件で何らかの問題が起こった場合の影響を軽減し、リスクを分散できる</li>
<li>プロパティマネジメント会社等との取引が拡大し、スケールメリットによるさらなるコスト削減が望める</li>
<li>有力な不動産投資会社との評価を受けることで、より多くの物件情報が集まる</li>
<li>より安定したポートフォリオを提供できる</li>
</ol>

<p>内部成長が収益性の成長であるのに対し、外部成長は規模や総収益の成長です。不動産マーケットが不調なときには、比較的低価格（すなわち高利回り）で物件を取得できることから、外部成長を優位に進めることができます。</p>
<p>一方、J-REITは明確な投資方針があるため、無理な外部成長を行うのは困難です。また、低いレバレッジで物件を購入するため、好景気時に外部成長を行うのは簡単ではありません。物件の取得競争が激しくなるのに加え、高いレバレッジをきかせた購入者の方が、より高い価格で買えるからです。</p>
<p>このようにREITは、不動産市場の状況を見極めながら、内部成長と外部成長を組み合わせることによって継続的な成長を目指しているのです。</p>

</div>
<div class="section">

<h3 class="jreittit"><span class="num30">6</span>　J-REITの売買</h3>
<h4 class="jreitsubtit">どこで売買するのか</h4>
<p>J-REITは証券取引所に上場しているため、株式と同様に、証券会社を通じて売買されます。証券会社の窓口、コールセンターへの電話、ウェブサイトでの取引が可能です。</p>
<p>どの方法にしろ、まずは証券会社に口座を開設する必要があります。口座の開設は店頭での申し込みの他に、インターネットから登録できる証券会社も増えています。なお、すでに口座を持っている場合は、J-REIT用に新たに開設する必要はありません。</p>

<h4 class="jreitsubtit">注文の方法</h4>
<p>J-REITの売買注文は、基本的に次のような流れで行います。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">1</span>.銘柄</h5>
<p class="ind">J-REITの各銘柄には、株式と同様、4桁の数字で銘柄コードが割り振られています。この銘柄コードあるいは銘柄名で、注文する銘柄を指定します。</p>
<blockquote>＊ファンド・オブ・ファンズを通して複数銘柄を買う方法もあります。</blockquote>
<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">2</span>.取引の別</h5>
<p class="ind">指定した銘柄を売るのか、買うのかを指示します。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">3</span>.数量</h5>
<p class="ind">注文する投資口数を指示します。J-REITは1口から売買ができます。</p>

<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">4</span>.値段の指定</h5>
<p class="ind">値段の指定には、主に「指値注文」と「成行注文」があります。株式と同様、証券会社によっては、さらに別の注文方法を指示できる場合もあります。</p>
<blockquote>＊指値注文とは<br>
希望の値段を指定する方法です。希望どおりの値段で取引が成立するのが理想ですが、売買に時間がかかるとか、わずかな価格差で売買が成立しないといった不都合もあります。<br>
&nbsp;<br />
＊成行注文とは<br>
希望の値段を指定しない方法です。確実に取引ができますが、想定していない値段で取引が成立してしまう可能性もあります。</blockquote>
<h5 class="jreitsubtit2"><span class="red">5</span>.有効期限</h5>
<p>注文を出し続ける有効期限を指定します。</p>


<h4 class="jreitsubtit">手数料はかかるのか</h4>
<p>株式と同様、売買には手数料がかかり、料金は証券会社によって異なります。上場時や増資時の新投資口募集の場合は手数料が募集価格に含まれているため、投資家が直接証券会社に支払う必要はありません。</p>

<h4 class="jreitsubtit">増資時や新規上場時の買い方</h4>
<p>J-REITが新たな投資口を発行して投資家から資金を集めることを増資といいます。この増資時や新規上場（IPO）時の投資口は、取り扱う証券会社が限定されます。J-REITごとに「引き受け証券会社」が決められ、当該証券会社のみが発行します。つまり、増資時やIPO時の投資口は、当該J-REITの引き受け証券会社に口座を持っていなければ買うことができません。</p>

<h4 class="jreitsubtit">目論見書の入手方法</h4>
<p>J-REITの特色、運用方針、収益分配方針などを示すための資料を「目論見書」といいます。新規の投資口の購入を検討するための、重要な情報源になります。目論見書は増資時やIPO時に発行され、引き受け証券会社を通じて入手することができます。目論見書をウェブサイトに掲載している証券会社もあります。</p>

<h4 class="jreitsubtit">分配金の受領の権利</h4>
<p>分配金を受け取る権利は、決算日を含めて各決算期末の5営業日前に、投資口を保有している人が対象となります。</p>

<h4 class="jreitsubtit">分配金の受け取り時</h4>
<p>決算日から3カ月以内に、投資口に応じて権利を保有する投資家に支払われます。</p>

<h4 class="jreitsubtit">REITと税金</h4>
<p>株式における配当控除が利用できないことを除けば、基本的に株式と同様です。具体的には次のとおりです。</p>

<ol class="kajou">
<li>分配金受領時……10％源泉徴収<br>（2009年3月31日受領分まで）</li>
<li>売却時（売却益の場合）……10％申告分離課税<br>（2008年12月31日まで）<br>（ただし、特定口座で源泉徴収を選択した場合は申告不要）</li>
<li>J-REITと株式・株式投信の売却損益の損益通算が可能</li>
<li>申告した場合、３年間の売却損失繰越が可能</li>
</ol>

</div>

<div class="section">

<h3 class="jreittit"><span class="num30">7</span>　東証がJ-REITの海外投資を解禁</h3>
<p>東京証券取引所は、鑑定評価方法が定まっていないことなど、環境不備を理由にJ-REITの海外不動産への投資を規制していましたが、2008年1月に国土交通省が「海外投資不動産鑑定評価ガイドライン」を発表し、海外不動産の鑑定評価方法を示したことから、今年5月を目処にJ-REITの海外不動産の組み入れを解禁することになりました。</p>
<p>海外投資を行うJ-REITは、海外の投資姿勢、投資方針、運用体制、リスク管理、情報開示等について報告書の提出が求められます。しかし、実際にJ-REITが海外で直ちに資産を購入するかどうかは不明です。不動産はやはり現地の知識が必要ですが、現地の言葉の壁もあり、そうした知識をどう補うかが課題といえます。また、最近は為替変動が激しいため、通貨ヘッジも重要になると思われます。</p>
<p>なお、海外では投資規制のない国が多いことから、海外REITが日本の不動産へ投資する事例はこれまでにも見られています。</p>

<h4 class="jreitsubtit">最後に</h4>
<p>J-REITは元本・利回りが保証されない金融商品ですが、その分配の仕組みから、依然として低金利が続く現在でも、比較的高い分配利回りが安定的に支払われることを期待できる商品です。</p>
<p>J-REITは歴史が浅く、整備すべき課題も多く残されていますが、REITは世界の不動産市場の主流になりつつあります。J-REITも多様化が進み、投資家にとってますます魅力的な市場になることが期待されています。</p>
<p>投資口価格が踊り場にさしかかった現在は、Ｊ‐ＲＥＩＴを見直すよい機会といえるのではないでしょうか。</p>

</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>マネー・カレッジの投資再チャレンジ推進会議vol.4</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji56/vol4.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2008:/ji_html//4.86</id>

    <published>2008-06-20T06:46:07Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> マネー・カレッジの投資再チャレンジ推進会議もうひとつの処方箋vol.4 「売り...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ji56号(2008年1月号)" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<div class="komidashi short">
<span class="red">マネー</span>・カレッジの投資<span class="red">再</span>チャレンジ推<span class="red">進</span>会議<span class="red">もうひとつの処方箋</span>vol.4</div>
<div id="right_jitit2">
<h1 id="jitit">
「売り時で迷ったら？」
</h1>
<h4 id="jistit">
長期目標とリバランスでお金も人生も豊かにする
</h4>

<hr class="red">
<div class="komidasi" align="right">木田　知廣／作</div>
</div>
<p>
「投資再チャレンジ推進会議」の体系的な投資手法に、だんだん納得してきた岩本琢郎さん。最終回である今回は、資産の売却にも話が広がるようです。
</p>
<p align="center">―・―・―・―・―・―･―･―・―・―・―・―・―・―･―･―</p>
<p>
「いやぁ、『投資再チャレンジ推進会議』、さすがにシステマティックですねぇ」<br>
お茶をすすりながら、琢郎は顔をほころばせた。「で、買い方は分かったんですけど、今度は売り時ですよねぇ。投資では、売り時が難しいってのは、投資家共通の想いだと思うんですけど」<br>
「まぁまぁ、そう焦らずに」<br>
鷹揚に仙吉が言葉をつなげる。<br>
「その前に、もう一つあるんじゃ。琢郎さんは、いくらぐらい投資をしてなさるかな？」<br>
「えーと、だいたい、４００万円ぐらいじゃないですかねぇ……、あ、でも、バリュープライムの株を含めると、５００万か……」<br>
「うむ、現在の金額を把握しているのは良いことじゃな。ま、それはそれとして、その金額をどうやって決めているのかな？」<br>
「うーん、まあ、余裕資金というか、無理ないように、と言うか……」<br>
「本当に、『無理がない』のかのう？」<br>
「いや、そう言われると……」<br>
「うむ、そこも、何らかの基準を持っていた方が良いのではないかな。アセット・アロケーションを知ったのはよいのだが、手元の資金をすべて投資されては困るからのう。少なくとも、一定額は預貯金など、流動性の高い資産で手元に置いておいて欲しいんじゃよ。何かあったときのための備えじゃな」<br>
「たしかに、それはそうですね。資産の何パーセントぐらい残しておけば良いんですかね？」<br>
「今度は、資産の何パーセント、という考え方ではないんじゃよ。万一のことがあったときに生活していくための資金じゃから、考え方としては逆じゃ。むしろ、毎月の生活費の何カ月分必要か、という観点で、金額を決めておくものじゃ」<br>
「あぁ、なるほど。言われてみればそうですよね。たとえばですけど、リストラとか、病気になったとか、私が働けなくなったとしても、家族に迷惑をかけないためですもんねぇ。で、一般的には、生活費の何カ月分ぐらいなものでしょう？」<br>
「これも、どこまでリスクをとるかは、人によって違ってくるんじゃよ。手元に多額の預金を置いておけば安心じゃが、それだけ投資の効率は悪くなるし、かといってリスクをとって運用に多額を回して、いざというとき生活が立ちゆかなくなってしまっては困るしの。まあ、半年分から１年分ぐらいが、一般的かのう」<br>
「なるほど、分かりました。で、売り時は？」<br>
「うむ」
</p>

<div class="section"><p>
売り時にこだわる琢郎に苦笑しつつ仙吉が答える。
「基本は同じじゃよ。バランスじゃ。そう聞けば、琢郎さんにも想像が付
くんではないかな？」
「うーん…。常に、バランスを維持する、ということですか？」
「そうそう。それじゃ。まずは、目標アセット・アロケーションを達成す
ることを目指すわけじゃが、仮に完成させた後も、つねに目標アセッ
ト・アロケーションを維持することを意識するんじゃな」
「えーと、そうすると、たとえば、『標準的なアセット・アロケーション』
を目標とするとしますよね」
「うむ」
「その場合、日本株は
30
％ですね」「そうじゃ」
「仮に、日本株の調子が良くて、
35
％までふくらんでしまったとしたら、
５％分を売るわけですか」
「そう言うことじゃな。で、その、売った５％分の金額はどうするかな？」
「えーと、バランスと言うことは……、目標アセット・アロケーションよ
りも少なくなってしまった資産を買う、と」
「そう言うことじゃ」
「たとえば、そのときに、海外株式の調子が悪くて、
15
％になっていたと
したら、日本株を５%分売った金額で、海外株式を買って
20
％に戻す、と」
「うむ」
仙吉が認めると、
「なるほど。単純なもんなんですねー」
琢郎はあっさりと言った。
「果たして、見た目ほど単純かな？」
それを聞いた仙吉は、含みのある言い方をする。「こんな感じで、目標
アセット・アロケーションのバランスを保つのを、『リバランス』という
のじゃが、実はリバランスによって投資の効率は良くなるんじゃ」
「へぇ。投資のリターンが上がる、って事ですか？」
半信半疑、ではないが、今ひとつピンとこない様子で琢郎が答える。
「うむ。さっき、琢郎さんが言っていたことを、見直してみると、よく分
かるな」
「えーと、『日本株を５％売って……』ってやつですよね」
「そうじゃ。なぜ日本株を売ったんじゃ？」
「目標アセット・アロケーションの
30
％を超えたからですね」
「なぜ
30
％を超えたんじゃ？」
「まあ、そのときの日本株の調子が良くて、値上がりしたってことですね」
「うむ。調子がよい資産を売ったわけじゃな。で、買ったのは？」
「調子が悪くて、目標アセット・アロケーションよりも少なくなっている
海外株式、と」
「そうじゃ。と言うことは？何をしているんじゃろうな？　全体として
は？」
「あ！」
琢郎が、ようやく気づく。
「値上がりした資産を売って、値下がりした資産を買う、つまり、安値で
売って高値で買う、を実践しているんですね」
「そうじゃ。正解じゃ」
顔をほころばせて、仙吉が言った。
「もっとも、投資信託の販売手数料や、税金を考えると、頻繁にリバラン
スをするとコストがかかるので、やりすぎは禁物じゃがの。まあ、半年
から１年間に１回すれば、良いじゃろう」
</p></div>

<div class="section">
<p>
エピローグ
</p>
<p align="center">―・―・―・―・―・―･―･―・―・―・―・―・―・―･―･―</p>
<p>
甘味処の窓から外を眺めると、すっかり日は暮れていた。話が弾むあまり、思いの外時間がたったのに気づかなかったようだ。<br>
「ワシの伝えたかったことは、だいたいお話ししたつもりじゃ」<br>
仙吉が、ほぅというため息とともに、言った。<br>
「ありがとうございます」<br>
素直に答える琢郎は、体系的な投資手法を知った興奮の余韻に包まれている。<br>
「最後に、もう一つだけあるとすれば……」<br>
名残を惜しむような口調で、仙吉が続けた。<br>
「投資の目的、じゃな。琢郎さんは、なんのために投資をされているんじゃろう？」<br>
「うーん、やっぱり、副収入って言うか、不労所得って言うか、欲しいから始めたんですけど……。やっていくうちに、だんだんと取引そのものが面白くなったって言うのもありますし……。いけないですかね？　こんなのじゃ？」<br>
自信なさげに言いよどむ琢郎。<br>
「いやいや、目的や価値観は人それぞれだから、良い悪いはないじゃろう。ただ、目的と手法がマッチしているかどうかは考えた方がよいな。個別株の投資は、副収入を得るため、あるいは取引を楽しむためには良い手段だと思うんで、それはそれでマッチングがよいと思うんじゃ。だが、『投資再チャレンジ推進会議』の手法をやるからには、もう少し長期的な視点で、投資の目的を考えてもらうと嬉しいんじゃ」<br>
「投資の目的……？」<br>
「うむ。投資は、結局は手段に過ぎない、とワシなんかは思うんじゃよ。むしろ、本筋は、投資で増えた資産を使ってなにをなすか、まぁ、『人生の目標』というと大げさじゃが、『何年後に、なんのために、いくらぐらい欲しいのか』を考えた方が、スムーズにいくと思うんじゃな」<br>
仙吉の言いたいことは、琢郎に伝わった。<br>
〝人生の目標.などという言葉が出てきたら、日常生活の中ではしらけてしまうところだが、アセット・アロケーションを意識した長期投資を考えると、自然に心の中に落ちてくるのが不思議だった。<br>
「ワシの一番伝えたかったことは、それじゃな」<br>
一瞬の沈黙が流れ、仙吉の想いが伝わる。<br>
「では」<br>
感傷を振り払うように、仙吉はにっこりと笑って切り出した。<br>
「次にお会いするのは、半年後にしましょうか。その時までに、『どの資産にいくらあるか』を整理してもらったりして、さて、琢郎さんの投資再チャレンジは、どこまで進んでいるじゃろう。楽しみじゃ」
</p>
</div>


<div class="section"><h1 class="jitit">
解説
</h1></div>
<hr class="red">
<p>
今回は、「投資再チャレンジ推進会
議」の最終回と言うことで、投資後
のメンテナンスを中心に話が繰り広
げられました。
投資は売り時が難しい、というの
は、多くの人が指摘をするところで、
投資経験者の方であれば、大いにう
なずけるところでしょう。高値で売
り抜けたい、というのは誰しも思う
ものですが、実現するのはなかなか
難しいものです。
</p>
<p>
「投資再チャレンジ推進会議」で
は、高値で売りぬけるのは難しいと
いう前提のもとに、目標アセット・
アロケーションを完成した後も、バ
ランスを保ちつづける、「リバランス」
という手法をお薦めしています。マ
ネー体験ストーリーでは、株式だけ
でリバランスの説明を琢郎さんにし
てもらいましたが、実際には、債券
やその他の投資も含めて、全体とし
て資産の売買を行い、バランスを維
持する事になります。
</p>
<p>
リバランスの効果は、ストーリー
で琢郎さんが実感したとおり、半自
動的に「安値で買って、高値で売る」
ことを実現できることにあります。
もちろん、その過程では、売り時に
迷うこともない、という心理的な効
用もあります。といって、仙吉さん
が指摘しているとおり、リバランス
に伴うコストもあるわけですから、
あまり頻繁に売買をしてリバランス
をすることは、かえってトータルで
のリターンを落としかねません。
</p>
<p>
投資信託の中には、目標としてい
る資産配分から５％ポイント以上乖
離するとリバランスを行う、という
運用をしているものもあるようです
が、個人投資家にとっては、上述の
コストの問題、そして手間暇も考え
ると、たとえば半年に１回、６月末
と
12
月末など定期的にタイミングを
決めて、リバランスを行う、とした
方が現実的ではないでしょうか。
</p>
<p>
ただ、その際に悩ましいのは、複
数の証券会社を使っていると、株に
いくら投資されている、債券にいく
ら投資されている、と集計するのに
手間がかかることです。ここまで本
稿を読んでくれた読者の方へのプレ
ゼントとして、証券会社横断で資産
を管理するためのエクセルワークシ
ートを、マネー・カレッジのウェブ
サイト上で公開しますので、ご興味
がある方はダウンロードして使って
みてください。<br>
<a href="http://www.money-college.org/kanri.php">（http://www.money-college.org/kanri.php）</a>
</p>
<p>
また、今回のストーリー中では、
もう一つだいじなコンセプトが説明
されています。生活費の何カ月分、
と言うかたちで計算した一定額は流
動性の高い資産で手元に置いて、不
時の出費に備える、と言うことです。
</p>
<p>
実際に、何カ月分を手元に置いて
おくべきかは、まさに人それぞれで、
トータルの資産額、リスク選好の度
合、そして、キャッシュインフロー
の安定性、キャッシュアウトフロー
の予測、等々によって異なって来ま
す。世にある投資の書籍でも、３カ
月分から24カ月分、とかなりバラバ
ラな提言がされており、一定の範囲
内には収まらないところです。「投資
再チャレンジ推進会議」では、直感
的に、「３カ月分では心許ないし、か
といって24カ月分では投資効率が悪
くなる（流動性の高い資産はリター
ンが低いので）」、と考え、６カ月分
から12カ月分の間をお薦めしています。
</p>
<p>
そして、最後に仙吉さんも言って
いますが、せっかく長期の資産運用
を考えるのですから、「人生の目標」、
とまでは言いませんが、長期的な目
標や夢を考えてはいかがでしょうか。
つまり、投資においても、『○年後ま
でにアセット・アロケーションを完
成させる』と目標を立てたら、生活
面や仕事の面でも、『○年後までには、
□□を実現している』を考えるわけ
です。あとは半年ごとに、投資もリ
バランス、人生の目標も進捗を確認
して着実に進んでいけばいいわけで
す。「投資再チャレンジ推進会議」の
手法で、お金の面ではもちろん、人
生もより豊かになることを応援して
います。
</p>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>陶芸と株式投資の織りなすメリハリある充実した日々</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji56/post-6.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2008:/ji_html//4.85</id>

    <published>2008-06-20T06:45:07Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> 株式投資で得られるものは、利益だけでなく、視野の広がりや人や企業との出会い、ま...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ji56号(2008年1月号)" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<div class="hutoji big14">
株式投資で得られるものは、利益だけでなく、視野の広がりや人や企業との出会い、また判断力や観察眼などさまざまなものがある。<br>
今回は、投資の浮き沈みを経験しながらも、生活スタイルに投資を組み込んで楽しんでいる陶芸家の宮本廣美さんに話をうかがった。
</div>
<h3 class="midashi line_left">
陶芸と株式投資と作庭をライフワークに
</h3>
<table class="pict" align="right">
	<tr>
		<td>
		<img src="../../img/jihtml/ji56/img1.jpg" width="250" height="175">
		</td>
	</tr>
	<tr>
		<td width="250px">
		このアトリエから、人形や日本の古民家などの作品が生まれる。時にはラジオで市況を聞きながら作業にかかることも。
		</td>
	</tr>
</table>
<p>
東京から特急に乗って一時間。田畑と山林の風景がのどかな千葉県一宮町に、陶芸家そして個人投資家である宮本廣美さんは住んでいる。自宅に併設したアトリエで陶芸に取り組み、新聞を熟読して市場研究をするのが日課だ。また、200坪ほどの広い庭を美しく保つための手入れも欠かさない。宮本さんの投資歴は15年におよぶ。
</p>
<p>
「だいたい毎日、午前中に新聞や証券会社のレポートを見て市場をチェックします。主な情報源は、日経新聞、証券会社から毎週届くレポート、それから証券会社のセミナーや株主総会へ行くことですね。仕事との兼ね合いから、１年に1回銘柄を入れ替えるくらいの長期投資でやっています」
</p>
<h3 class="midashi line_left">
ブームに乗って陶芸家になったが……
</h3>
<p>
高校卒業後、銀行での勤め帰りに陶芸を習い始めたことが、陶芸家へのスタートだった。
</p>
<p>
「今から考えると信じられないことですが、1980年代前半はちょっとした陶芸ブームで、趣味で習っていた陶芸を本格的にやるうちに、作品が展示会で紹介されるようになりました。やがて全国展開の陶磁器店で作品が売られるようになっていったのです」
</p>

<h3 class="midashi line_left">
投資に向かったきっかけは<br>
陶芸のアトリエを維持するため
</h3>
<p>
順風満帆だった陶芸の仕事が先細りしたのは、1980年代末～90年代初頭にかけてバブルが崩壊した後だった。陶芸による収入が激減し、残ったのは、結婚後に一宮町で新築した自宅と併設したアトリエのローンだった。さらに造園業者に頼んだ庭の造園費の借金もあった。そこで借金を返済するために新たな収入源として探し当てたのが、株式投資だった。当時は景気が悪く、証券会社はどこも暗く静かだったという。
</p>
<p>
「以前から株式投資には興味があって、今から長く持てば、そのうち上がるだろうと考えたのです。運良く最初に10万円儲かったこともあって、のめり込みました」
</p>
<p>
その後、利益を上げたり相場が大きく下げたりして思い通りにいかない時期もあったが、1990年代末のITバブルのとき、保有していた通信株が値上がりして500万円の利益が出た。
</p>
<p>
「利益の一部を庭の造園費の借金返済にあてることができました。このITバブルがなかったら……もっと市場にまみれて投資を楽しめていなかったかもしれません」
</p>

<div class="section">
<h3 class="midashi line_left">
今の自分の出発点は茶道との出会いから
</h3>
<table class="pict" align="right">
	<tr>
		<td>
		<img src="../../img/jihtml/ji56/img2.jpg" width="250" height="175">
		</td>
	</tr>
	<tr>
		<td width="250px">
		200坪もある庭は、当初土の掘り起こしから作り始めたという。好きな夢窓疎石の庭を参考にしてきた。
		</td>
	</tr>
</table>
<p>
宮本さんは、幼い頃に経済的な理由で叔父さんの家で育てられた。お昼時には毎日ラジオから市況が流れるのを聞いて10代から20代前半の多感な時期を過ごした。まだ銀行預金が普通だった時代に、株が比較的身近な存在だったのだ。同じ頃、宮本さんの原点ともいうべき茶道との出会いがあった。
</p>
<p>
「中学の頃、お行儀をよくしなければ社会に出ても苦労するから、ということで叔母に近所のお茶の先生のところに連れていかれました。その先生は、京都の裏千家の千宗室<span class="small">※1</span>に近しい立派なお師匠さんでした。お茶会では日本の一流の器や焼き物などが惜しげもなく使用され、器だけでなく、人の所作やお召し物のセンスも含めて、総合芸術として茶道を経験することができました。また、京都の千宗室さんのお宅に行ってお茶をいただく機会があって、今では立ち入り禁止となっている京都の国宝級の庭や境内を見に行きました。もともと美術や芸術に興味がありましたし、自分の生活との環境の格差が強烈に刻み込まれて、京都のお寺や庭にはまりました。今の家に越して来て、隣りに家が建たないように土地を買った時、かつて思い描いていた自分なりの庭を造ろうと思ったのです」
</p>


<h3 class="midashi line_left">
本当にいいものを見る目が株式投資にも役立つ
</h3>
<p>
多感な時代に超一流の芸術に触れたことは、陶芸の肥やしになったと同時に、その審美眼が企業を見る際にも活きた。
</p>
<p>
「長期保有している会社で、これは事業の踊り場かなと思った時は必ず株主総会に出掛けています。一番チェックするのは、ひな壇の経営陣がどういう印象を与えるか。どう答えるかよりも、直感的に、生き生きしているのかどうか。総会に何度も出席していると、人を見る目も養われてきます。早く総会を終わらせたくて、株主の質問を意図的にカットしている時は『何か隠していることがあるんじゃないか』と思いますし、的を得た非常によい質問をする株主がいれば社長さんも真剣に答えますから、日本も捨てたものじゃないなと思います」
</p>
</div>

<div class="section">
<div class="big16 hutoji">
投資の道を選んだことで、<br>
日々景色が違う、しかも止まることのない<br>
列車に乗ったような気がします。
</div>
<h3 class="midashi line_left">
市場にもまれるうちに心が鍛えられた
</h3>
<p>
マーケットの話題に話が及ぶと、宮本さんは厳しい勝負師としての顔つきを覗かせた。
</p>
<p>
「マーケットの世界では、自己責任で売買するという意味で国籍、年齢、キャリアなどはまったく関係ありません。その一方で、個人の投資家は、世界のヘッジファンドの動きや巨大な資金にはどうしても勝てません。自分がどんなに能力のある人間だと思っていても、周りの大きな力関係に左右されてしまう。ですから投資をやっているうちに、利益が下がっても極端に悲観することもないと思えるようになり、また有頂天なことがあっても引きずり回されないようになりました。悪い時も『次の展開はどうなるのか』と冷静に切り替えられるようになったことが私にとっては大きな収穫でした」
</p>
<p>
このことは、陶芸家として広い視野で物事を考えることにも役立った。
</p>
<p>
「陶芸も、社会から注目されている時もあれば、そうでない時もあります。投資をやっていなかったら、物事が悪い時に考えを切り替えることができなかったのではないでしょうか」
</p>

</div>
<div class="section">
<h3 class="midashi line_left">
株式投資はおまけこそが醍醐味
</h3>
<p>
芸術好きな宮本さんには、これ
までの投資で特別な思い出がある。
</p>
<p>
「1999年に、アメリカの相場が当時ではすごく上がっていて、あまり好調が長いのでそろそろ終わりかなと思っていたんです。そこで実際にューヨークに行って見てきました。初めてニューヨークの街を歩き、マンハッタンの波止場で自由の女神を見て、アメリカの雰囲気を味わいました。印象的だったのが、以前見たことのあったカルダー<span class="small">※2</span>のモビール『マンハッタンの雪』という作品がそのまま景色になったかのようなニューヨークの澄んだ冬の空と出会ったことです。彼のその作品は日本の『禅』に通じるものが感じられるもので、その雰囲気が再現されたような風景を実際に見ることで、アメリカ人が禅に惹かれる理由が何となく理解できました。またメトロポリタン美術館では、かつて美術の教科書で見たフランドルの画家ブリューゲルの『農家の婚礼』の絵を見つけ、このような大作がメインの場所でなくさりげなく置いてあることに、驚きました。以前、陶芸の勉強会で、私自身がブリューゲルに似たところがあると人に言われたこともあって、本物の絵と出会えて興奮しました。
</p>
<p>
もし私が陶芸をやっているだけだったら、ニューヨークに来ることも、これらの芸術作品を見ることもありませんでした。多少損を出していても、これだけのものを見て感じられたのだからよかったと、自分の気持ちが開放されてすっきりしました。投資をしていればいろいろな複雑な気持ちもありますが、それらにこだわらず、新たな気持ちで投資を続けていけば、またこういう出会いがあると思えたのです」
</p>
<h3 class="midashi line_left">
投資を楽しむコツとは
</h3>
<p>
「投資を楽しむコツは、好奇心ですね。それから利益だけを目標にしていかないことです。投資の道を選んだことで、日々景色が違う、しかも止まることのない列車に乗ったような気がします。毎日の生活に張りが出ますね」
</p>
<p>
15年前、アトリエ費用を工面するために始めた株式投資だが、今ではそれ以上のものが得られている。それは大きな波を何度も潜り抜けてきたことで得られたプレゼントなのかもしれない。私たちも、利益以外に得られる楽しみに目を向ければ、もっと投資が楽しくなり、そこから新たな展開が出てくるのではないだろうか。
</p>
<table class="pict" align="center" style="margin:10px;">
	<tr valign="center">
		<td width="250px" style="padding:10px;" valign="center">
		<span class="midashi">宮本　廣美</span><br>
		みやもと・ひろみ<br>
		千葉県生まれ。東京育ち。高校卒業後、銀行に就職。アフターファイブに陶芸を習い始める。1985年、千葉県一宮町にアトリエ付きの自宅を建てて、作陶を本格的に。バブル崩壊の影響で陶芸の仕事が減少し、アトリエを維持するために株式投資で資産運用を開始。陶芸の仕事はメインだが安定した仕事ではないので、長期投資を柱とした株式投資も大切にしている。趣味は200坪程の広さの庭作りだが、ガーデニングというより作庭なので、庭園技能士の資格を取得し、好きな夢窓疎石（京都市右京区の天龍寺を建立）の庭を参考にしながら、ロングタイムなライフワークとしている。
		</td>
		<td style="padding:10px;">
		<img src="../../img/jihtml/ji56/img3.jpg" width="200" height="250" />
		</td>
	</tr>
</table>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>マネー・カレッジの投資再チャレンジ推進会議vol.3</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji55/vol3.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2008:/ji_html//4.84</id>

    <published>2008-06-20T05:47:25Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> マネー・カレッジの投資再チャレンジ推進会議もうひとつの処方箋vol.3 「日本...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ji55号(2007年10月号)" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<div class="komidashi short">
<span class="red">マネー</span>・カレッジの投資<span class="red">再</span>チャレンジ推<span class="red">進</span>会議<span class="red">もうひとつの処方箋</span>vol.3</div>
<div id="right_jitit2">
<h1 id="jitit">
「日本株はこの先どうなる!?」
</h1>
<h4 id="jistit">
目標を決めるから迷わず投資できる
</h4>

<hr class="red">
<div class="komidasi" align="right">木田　知廣／作</div>
</div>
<p>
「投資再チャレンジ推進会議」の手法にだんだんと納得していく岩本琢郎さん。でも、いくら投資タイミングを分散したとしても、株価が右肩下がりでは儲けが出ないことに気が付きました。
</p>
<p align="center">―・―・―・―・―・―･―･―・―・―・―・―・―・―･―･―</p>
<p>
「ちょっと待ってください、仙吉さん」。琢郎は、自分が痛い目にあったバリュープライムの株価チャートを見ているうちに、ふと気になってきた。<br>
「仮に、バリュープライムの株を定時定額購入するとしますよね。それで平均購入単価が下がるのは分かったんですが、最終的な株価が平均購入単価を上回らなければ、儲けは出ませんよね。ということは……、株価が右肩上がりにならないと、結局は使えない手法じゃないですか！」。勝ち誇ったように指摘した琢郎だったが、ふと気づいて別の角度から検討を始めた。<br>
「あ、そうか。だから、個別銘柄ではなくて、日経平均に連動する投資信託を買うのか。個別の会社だと、最悪破産まで行っちゃって、株価は紙くずになるけど、日本経済全体だったら、基本的には右肩上がりだろう、と」<br>
思考が勝手にめぐるのは、「投資再チャレンジ推進会議」の目指す方向性が実感できてきた証拠だろう。個別の銘柄の売り買いに血道をあげるのではなく、資産運用のベースとなるべきは、「投資再チャレンジ推進会議」の考え方ではないか…。知的な興奮が琢郎を包んだ。<br>
（いや……）。さらに琢郎の思考はめぐる。（運用のベースを「投資再チャレンジ推進会議」で作っておけば、楽しみや、大きいリターンを狙うために、一定の範囲で個別株をやるのはかえって良いことなんじゃないかな。楽しいからこそ続けられる、ってのも事実だし）。<br>
そんな考えを読みとったように、穏やかに琢郎を見つめていた仙吉だったが、ここで口を開いた。「日本経済が右肩上がりになるかどうかは、微妙なところではないかな。少子高齢化とか、ワシは楽観視はしておらんよ」<br>
「あ、じゃあ……」。止めどなく回る琢郎の思考を先取りするように、仙吉
が言葉をつなぐ。<br>
「国際分散投資じゃな」<br>
「なるほど～」<br>
「万が一、日本経済が良くなくて、株価が右肩下がりになってしまうとしても、海外株式にも投資をしていれば、そちらで勝てる可能性があるわけじゃ」<br>
「あぁ、中国とか、インドとか、いろいろありますもんね」<br>
「うむ。新興国も、成長性という観点では悪くないんじゃが、その分不安定ではあるのう。むしろ、分散という面からも、コスト面からも、海外株式のインデックス・ファンドを薦めたいところじゃな」<br>
「へぇ、海外株式のインデックス・ファンドなんてのもあるんですか？」<br>
「うむ。たとえば、『MSCIコクサイインデックス』なる指標があって、これに連動する値動きを目指す投資信託があるな。これは、コストも低めでお薦めじゃ」。<br>
「あ、でも……」。さすがにここまでくると、仙吉は答えを用意しているだろうと予測しつつ、琢郎が反論する。
</p>

<div class="section"><p>
「最近は世界中の株式市場が連動しているって話もあるじゃないですか。だとしたら、海外とはいえ、株式に投資をしたとしたら、分散の効果は限られるんじゃないですか？」<br>
「それはそうじゃな。なので、株以外にも投資をした方が良いわけじゃよ。たとえば、債券は、琢郎さんのような株好きな人は興味がなかったと思うが、ここまで聞いたうえで、分散投資のために資産の何割かは債券で持つべきだ、と言ったら、買う気にもなるんではないかな」<br>
「そうですね。債券中心に運用する投資信託なんて、これまで買う気が起こらなかったけど、そう言われてみると真面目に検討しますね」<br>
「そしてな、これも日経225インデックス・ファンドではないが、何らかの指標に連動した商品の方がコストは低くなりがちなので、薦めたいところじゃな。たとえば、債券にしても、シティグループが計算している世界国債指数なんてのもあるわけじゃし」<br>
「あとは……」、琢郎がつづける。<br>
「不動産とか金とかもアリですよねぇ。株の値動きとは連動しないものを組み込めば、分散の効果が高まりますしね」<br>
「まさにそうじゃ。あとは、ドルコスト平均法が活きるように、少額から継続購入を出来るものを選べばいいじゃろう。たとえば、不動産も、東証ＲＥＩＴ指数に連動する投資信託を１万円から買っていくわけじゃな」<br>
「なるほどー、そういえば、金も純金積立や、あるいは最近では金ＥＴＦも話題になってますしね」<br>
納得した琢郎は、次のステップを聞いてみる。
「そうすると、そういう、いろんな資産の組み合わせを考えれば良いんですね」<br>
「そうじゃ。『アセット・アロケーション』というのじゃが、資産を分けて、日本株式を何パーセント、海外株式を何パーセント、というのを自分の中で決めておくことが大事なんじゃ」<br>
「具体的には、何パーセントづつ持つようにしたら良いんですか？」<br>
「そこが難しいところじゃな。その人の年齢や、資産額や、ライフプランによっても変わってくるしの……」<br>
「たしかに、仙吉さんと私では、目指すべきアセット・アロケーションは違ってきそうですもんね」<br>
「うむ。ただ、目標アセット・アロケーションに迷って時間を使ってしまってはもったいないの。それよりは、まずは仮でも良いからざっくりした目標を決めて、実際に投資をはじめるというのが賢いんではないかと思うんじゃ。どうせ、ドルコスト平均法を使いながら、徐々にお金を投資していくわけじゃから、早く始めるに越したことはないしのう」
</p></div>

<div class="section"><br><h1 class="jitit">
解説
</h1></div>
<hr class="red">
<p>
今回は、海外株式を含めた分散投資から始まって、目標アセット・アロケーションを決めた上で投資をする、という話になりました。
</p>
<p>
「投資」というと、ついつい目の
前の商品を、「買うか、買わないか」
という話になりがちですが、「投資再
チャレンジ推進会議」でお薦めして
いるのは、このような近視眼的な意
志決定を離れる、ということです。
例えば、個別の商品を判断する上で
も、資産全体の構成を把握した上で、
「目標アセット・アロケーションに近
づくという観点では、この商品は必
要か、必要でないか」で、投資の意
思決定をしていくことになります。
</p>
<p>
実際の金融商品に関しては、スト
ーリー中の説明のとおりですが、す
でに株式投資をしている方であれば、
とくに、ＥＴＦを検討することをお
薦めします。単に、株と同じ感覚で
買いやすい、と言うだけでなく、信
託報酬をギリギリまで抑えて、日本
の株式や外国株式に、そして最近で
は金（きん）にも少額から投資がで
きるが魅力です。
</p>
<p>
金なども含めて、株以外の商品も
組み込んだアセット・アロケーショ
ンを意識することによって、分散投
資の効果がより高まります。結果と
して、ある程度のリターンを狙いな
がらも、値段の変動幅を押さえるこ
とにより、心理的・経済的な負担を
少なくし、投資を長期的に続けてい
くことが出来るわけです。付け加え
るならば、投資の意思決定の際に
「買うべきか、買わざるべきか」や、
「いつ買ったらいいのか？」などの迷
いが少なくなることによって、より
心理的な負担が少なくなることも、
見逃せない効果と言えるでしょう。
</p>
<p>
もちろん、個別株の値段変動に伴う
刺激とは、対極にある世界です。とは
いえ、これは二者択一ではなく、資産
運用のベースは「投資再チャレンジ推
進会議」の手法で行い、個別株は一定
の範囲内にとどめる、など組み合わせ
ることは十分可能でしょう。
</p>
<p>
さて、アセット・アロケーション
を意識した投資をやる際には、どの
ようなアセット・アロケーションが
適切か、が重要になってくるわけで
すが、これは、ストーリー中で仙吉
さんが言っているとおり、個々人の
状況によって変わってくるものです。
</p>
<p>
非常におおざっぱな指標としては、
「100引く自分自身の年齢」のパー
セントを株式で持つ、などが昔から
言われてきました。たとえば、琢郎
さんだったら、このストーリーの時
点で42才ですから、100-42=58となり、資産のうち58％を株式で持
つことになります。この数式がどの
程度妥当性を持つかは分かりません
が、年齢が高くなるに従って値段の
変動が激しい株式の割合を少なくし
ていく、という基本的なコンセプトには説得力があります。年齢が高く
なるほど、将来の運用の期間は短く
なり、かつ退職に伴う資産取り崩し
のニーズは高まるためですね。
</p>
<p>
もう少し精緻にやるならば、ファ
イナンシャル・プランナーに相談す
ることも検討すべきかと思いますが、
目標アセット・アロケーションは、
ライフプランの計画によっても変わ
ってくるのが悩ましいところです。
つまり、ある一時点でアセット・ア
ロケーションを決めたとしても、も
しライフプランが変わってしまえば
（経験上、これは変わることが多いも
のですよね）、別のアセット・アロケ
ーションが必要になってくることに
なります。
</p>
<p>
ということは、ストーリーの中で
仙吉さんも言っていますが、とりあ
えず仮でも良いので、アセット・ア
ロケーションを決めて投資をはじめ
るのが良いのではないかと思ってい
ます。世の中に数ある投資関係の書
籍の中には、アセット・アロケーシ
ョンの提言をしているものもあるの
で参考になるかと思います。右記、
いくつかの事例を記載します（前提条件によって配分が異なっているこ
とには注意をしてください）。
</p>
<p>
琢郎さん、ここまでは納得してく
れたようですが、別の疑問が出てき
たようです。
</p>
<p>
「投資で悩むのは、『売り時』なんで
すよね。それも教えて下さい」
</p>
<p>
次回は、投資をした後のメンテナ
ンスの解説をします。
</p>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>マネー・カレッジの投資再チャレンジ推進会議vol.2</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji54/vol2.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2008:/ji_html//4.83</id>

    <published>2008-06-10T05:22:13Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> マネー・カレッジの 投資再チャレンジ 推進会議 もうひとつの処方箋 vol.2...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ji54号（2007年7月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<div id="right_jitit1">
<div class="komidashi short">
<span class="red">マネー</span>・カレッジの<br>
投資<span class="red">再</span>チャレンジ<br>
推<span class="red">進</span>会議<br>
<span class="red">もうひとつの処方箋</span><br>
vol.2
</div>
</div>
<div id="right_jitit2">
<h1 id="jitit">
「そうはいっても手数料が高いんでしょ？」
</h1>
<h4 id="jistit">
ムダなお金を払わない金融商品
</h4>

<hr class="red">
<div class="komidasi" align="right">木田　知廣／作</div>
</div>

<p>
トレーダーを名乗る安倍仙吉氏に誘われて、「投資再チャレンジ」を志した岩本琢郎さん。いよいよ今回は、「投資再チャレンジ推進会議」の提唱する分散投資の核心に触れるようです。<br />
「琢郎さんは、株でどうやってもうけますか？」<br />
　いきなり質問を受けたのは、「ギャンブルにお酒が合うように、株にはお茶が合うのです」と、半ば強引に連れ込まれた甘味処でのことだった。<br />
「え……。えーと、安いときに買って、高いときに売る、って事ですか？」<br />
　戸惑いながら答える琢郎。<br />
「そうそう。でも、先日のバリュープライムの株で、痛い目に遭ってしまったのですな。そこで……」、仙吉が続ける。<br />
<img src="../common/img/ji54/img1.gif" width="250px" height="185px" alt="挿絵" class="yohaku" align="left" />
「タテとヨコの分散で、できるだけ痛い目に遭うのを避けましょう」<br />
「はぁ」、キョトンとした顔のままうなずく琢郎。<br />
「ヨコの分散は、簡単ですな。一つの銘柄だけでなく、同時に複数の銘柄を持つことじゃ。値段の変動の幅が小さくなり、バリュープライムで経験したような、株価の急落で痛い目に遭う確率は小さくなる」<br />
「なるほど。分かります。で、タテの分散というのは？」、琢郎が聞く。<br />
「考えてみて欲しいんじゃが……。バリュープライムの株で大きな損をしてしまったのは、銘柄の選択が間違っていただけかな？」<br />
　琢郎の質問に、質問で返す仙吉。<br />
「ホレ、株価の動きを見ながら考えてみてください」
</p>
<div class="section"><p>いつの間にか、仙吉はバリュープライムの株価チャートを用意していた。琢郎にとっては、目にするのもイヤなものだが、あえて考える。<br />
「うーん、まさかこんなに値下がりするなんて考えてなかったわけで……」<br />
「ちゃんと値上がりしておるじゃろ。琢郎さんが売った１カ月前には底値をつけているわけだから、そこから１カ月間は、ほぼ一本調子で値上がりじゃ。つまり、仮に１カ月前に買っていたら、バリュープライム株でも儲けを出せたわけですな」<br />
「ということは……、底値を見極めて買えば良かったわけですね！」<br />
「いやいや」、と穏やかに仙吉は否定する。<br />
「琢郎さんはマジメじゃから、売買タイミングをはかる際には、テクニカル分析も一通りしたのではないかな？　それでも上手く行かなかった。ということは、普通の人にとっては、底値で買うというのは難しいということじゃ。だからこそ分散なのじゃよ。『底値だ』と思いこんで一度に買うのではなく、毎月一定額を買っていくことによって、『投資タイミング』を分散するわけじゃな。これで、たとえ株価の下降局面であっても平均購入単価を下げて、いわば儲けが出やすい体質にするわけじゃ」<br />
「なるほど。たとえば毎月、１０００株ずつ買っていく、と」<br />
「うむ。それでも良いのじゃが、一定の株数と言うよりも、一定の金額で買っていくのが、平均購入単価を下げるコツじゃ。だからこそ、投資信託を使った方が便利な訳じゃな」<br />
「はぁ」、ややトーンが下がる琢郎。<br />
「考えても見てほしいんじゃが、複数の銘柄を、毎月同額ずつ買っていく。資金の面からも、手間の面からも、負担じゃろう。しかも……」<br />
　追い打ちをかけるように続ける仙吉。<br />
「20銘柄以上同時に保有しないと、分散投資の効果は十分ではないという研究もあるくらいなんじゃ」<br />
「分かりました、分かりました」<br />
　投資信託のメリットを認めた琢郎だが、別の角度から反撃を加える。<br />
「でも、投資信託はコストがバカになりませんよ。実際、最近の新聞でも、投資信託の手数料が値上がりしているって記事があったでしょ」<br />
「ふむ。全体としてはそうかもしれんな。でも、中には手数料が安い投資信託もあるのじゃよ」<br />
「いや、でも、投資信託のコストって、優秀なファンドマネージャーを雇って、状況に応じて組入銘柄の変更を機動的に行うためには、ある程度しょうがないでしょう。コストを下げるために、ヘボなファンドマネージャーを雇うなんて本末転倒ですよ」、と琢郎が反論する。<br />
「そこが、発想の転換じゃな。ファンドマネージャーの力量に頼るのを止めて、機械的な運用をしている投資信託を選ぶんじゃ」<br />
「機械的な運用って……、イメージがわかないんですけど」<br />
「日経平均株価やＴＯＰＩＸに連動しているものじゃよ。インデックス・ファンド、と呼ばれるタイプの投資信託じゃな。この手数料がどのくらいか、想像がつくかの？」<br />
「うーん、２～３％ぐらい、ですかね？」<br />
「もっと安いじゃろうな。販売手数料がゼロのものでも、信託報酬が１％を切っているインデックス・ファンドは、ザラにあるよ」<br />
「うーん、なるほど」、とうなる琢郎。<br />
「もし、徹底的に安いのを探すのであれば、（社）投資信託協会などのホームページなど見てみると良いかもしれんゾ。金融機関横断で手数料が比較できるからの」<br />
　仙吉が言葉をつなぐ。<br />
「それでもまだコストが高いのはイヤかのう？　分散投資の結果、心安らかに過ごせるのであれば、安いものだと思うのだがの」<br />
　一息ついて、目の前のお茶をすすって、仙吉は続ける。<br />
「株にはお茶が合う、と言ったのも、そこなんじゃ。ご存じかもしれんが、茶の湯が流行ったのは戦国時代。戦に明け暮れる無常の生活に疲れた戦国大名たちが、心の安らぎを求めた結果普及した、と言われているんじゃ。株も同じで、個別の銘柄やマーケットの動きを追いかけると、無常さに疲れてしまうじゃろう。だから、分散投資で心安らかにすごすことが、長く続ける秘訣なんじゃ」<br />
「なるほど、たしかにそうかもしれませんねぇ」<br />
　仙吉の言葉を頭の中で整理しようと、お茶に手を伸ばした琢郎だった。
</p></div><div class="section">
<h1 class="jitit">
　<br>
解説
</h1></div>
<hr class="red">
<p>
今回は、「タテとヨコの分散」というキーワードで、銘柄間の分散と、投資タイミングの分散の話が繰り広げられました。「投資再チャレンジ推進会議」でも、株式投資のうまみである高いリターンを狙っていきたいと思っています。実際、長期的に投資をすれば年率10％程度のリターンがあると指摘する研究もあります。<br />
　ただ、まさにそこがポイントで、短期的な値段の変動に負けて投資を止めてしまっては、株の高いリターンを得ることができません。だから、銘柄間の分散投資によって、値段の変動幅を抑え、「大きく負けて投資を止めざるを得ない」可能性をできるだけ小さくすることをお薦めしているのです。同時に、大きく値下がりすることによる心理的な負担を避ける、という意味でも、長期的に投資を続けられることにつながります。<br />
　一方、購入タイミングの分散に関しては、「買い」を入れるベストタイミングを判定するのは難しいという前提に立って、「高値づかみ」を避けるために、たとえば、毎月５万円ずつ買う、などをお薦めしています。この手法、ドルコスト平均法と呼ばれることもありますが、証券会社によっては、自動で設定できるところもあります。<br />
　積立みたいで、辛気くさく聞こえるかもしれませんが、その背後には、ストーリーで見たとおり、「平均購入単価を下げて儲けが出やすい体質にする」という効果があります。<br />
　ちなみに、マネー・カレッジでは、「仮に、毎週水曜日に日経平均株価に連動する投資信託を１万円買いつづけた場合、平均購入単価はどうなるか」を「マネカレ指数」としてご紹介していますので、興味がある方はチェックをしてみて下さい。<br />
　そして、それでもまだ手数料を下げたいという方には、ＥＴＦと呼ばれる商品も検討してみてください。インデックス・ファンドよりもさらに信託報酬が安くなっています。<br />
　おや、そんなことを言っていると、琢郎さんの反論が聞こえてきました。「おかしいですよ、仙吉さん。値下がりが続く局面では、いくら平均購入単価を下げたって、儲けは出ないじゃないですか。もし日経平均株価が下がり続けたらどうするんですか？」
</p>
<p>
次回は、日経平均株価だけに頼ら
ない分散手法を解説します。
</p>
　<br>
<div align="center">
<a href="../common/img/ji54/img2_big.gif" target="blink">
<img src="../common/img/ji54/img2.gif" width="400px" height="258px" alt="マネカレ指数～日経平均株価を1万円で買い続けるとどうなる？～">
</a>
</div>
　<br>
<div class="small">
Ｐｒｏｆｉｌｅ<br>
<hr class="red">
マネー・カレッジ代表<br>
木田　知廣　きだ・ともひろ。<br>
ラジオ出演や執筆で活躍する他、ストーリーを駆
使して面白く投資を学ぶセミナーが人気を博して
いる（サイト上から先着順で申込可能）。<br>
<a href="http://www.money-college.org" target="blink">http://www.money-college.org</a>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>元気に生き生きと、自立して働く人を増やしたい</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji54/post-5.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2008:/ji_html//4.82</id>

    <published>2008-06-10T05:20:21Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> 「週末起業」ということばをご存知だろうか。平日のアフターファイブ以降と週末のみ...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ji54号（2007年7月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<br>
<div class="hutoji line_left">
「週末起業」ということばをご存知だろうか。平日のアフターファイブ以降と週末のみを利用した起業スタイルだ。このコンセプトを世に提唱し、自分でビジネスを興したいと考える人たちの指南役となっているのが経営コンサルタントの藤井孝一さんだ。藤井さんは、最終的にはサラリーマンが「真に自立した社会人」となることをめざしている。
</div>
<br>
<p><img src="../../img/jihtml/ji54/img1.jpg" hspace="30" vspace="10" width="150" height="200" align="right">
景気や企業業績がようやく上向いてきた昨今だが、サラリーマンの足元から将来に関する不安や現状への不満が消え去ったとはまだまだいえない。
</p>
<p>
経営コンサルタントの藤井孝一さんは、中小企業や起業家へのコンサルティングに加え、平日の退社時以降と休日のみを使った「週末起業」の啓蒙を推進している。藤井さん自身も１９９９年から週末起業家として活躍し、それを足がかりに自分の会社を立ち上げ独立。その経験をもとに綴った著書『週末起業』が２００３年にベストセラーとなった。
</p>
<p>
当時は不況の只中にあり、不況対策の副業という視点からも注目を浴びたが、週末起業の魅力はその限りでない。働く人が会社から自立し、自分の信念のもとでビジネスができる、夢のあるワーキングスタイルなのである。
</p>
<p>

</p>

<h3 class="midashi line_left">
会社や上司のためでなく、自分の会社のために働きたい！
</h3>
<p>
「私も７年前まではサラリーマンでした。起業を決意したのは、一つはバブルの崩壊で、潰れるはずがないといわれた企業や銀行が潰れるのを目の当たりにして不安を感じるようになったことです。もう一つ決定的なきっかけは、当時勤めていた会社での外国転勤です。ロサンゼルスへの転勤が決まった際、私は結婚したばかりでしたが、２週間くらいでバタバタと海外へ転勤となり、そして５年後には今度は紙きれ一枚で帰国命令が出ました。海外転勤は家族やプライベートを相当犠牲にしてしまうと痛感しました。サラリーマンなら当たり前かもしれませんが、家族のことなどを冷静に考えたとき、『ここまでしなきゃいけないのか』と考えたのです。また、当時は私も若かったこともありましたが、会社や上司の顔色をうかがって自分の思うとおりに仕事ができないことを常々苦痛に感じていました。それで、ここまで会社の都合に振り回されるのだったら、会社や上司のためでなく自分のために仕事をやりたい、と強く思うようになったのです」
</p>

<div class="section"><h3 class="midashi line_left">
週末起業のメリットはローリスク・ローコスト
</h3>
<p>
「私とて、決意したもののすぐに会社を退職することはできませんでした。幼い子どももいて、親戚一同は猛反対しますし、そう簡単にはいきませんでした。決意してから週末起業を始めるまで３年くらいはかかりました。また独立開業しても、軌道に乗るまでは時間がかかるものです。会社を辞めてゼロから始めると、売上が出るまでに資金が尽きてしまいます。それこそ失敗した場合は家族を路頭に迷わすリスクまで負うことになります。ですからいきなり会社を辞めずに週末起業から始め、顧客を獲得できるのか試してみることをお勧めしているのです」
</p>
<p>
藤井さん自身は、起業に前職のキャリアを生かしたわけでなく、資格取得や起業の勉強と並行してネット上でメルマガを発行していたことが、起業の起爆剤となった。
</p>
<p>
「私の場合はメルマガの発行が某大手出版社の目にとまり、顧客開拓ルートの決め手となりましたが、今はブログやＳＮＳなどでお金をかけずに見込み顧客をみつけやすくなりました。ただ、最初からビジネスありきで商品を作ってお客を集めるのは得策ではありません。まずはネット上のコミュニティなどを使って『みんなで勉強しよう』と提案する感じで始めた方がいいでしょう。お金をかけない分、どうしても時間はかかるものです」
</p>
<h3 class="midashi line_left">
お金のためでなく、自分の好きなことを
</h3>
<p>
週末起業のポイントは、まずは「稼ぐこと」より「楽しむこと」を考えることだという。
</p>
<p>
「よく『どうしたら儲かるか、何が売れるか』と聞かれますが、ネタは何でもよく、『何を売るか』より『どう売るか』が重要です。ならば自分の好きなことをやる方がいい。それに平日は会社で働き、土日まで働くとなると、好きなことでないとさすがに精神的にまいってしまい、やる意味を感じられなくなってしまいます。
</p>
<p>
例えばサラリーマンで株式投資をしている方なら、これから株を始めようとしている人に役立つ情報をもっているでしょう。ご自身がもつ知識や経験は武器になります。とくに定年後に週末起業を考えている人は、これまで大変な思いをして仕事をしてきたのだから、定年後は是非本当に好きなことを活かしてほしいと思います。年代ごとに週末起業との関わり方は異なりますが、結果的に成功している人は皆自分の好きなことを活かせた人です」
</p>
</div>

<div class="section"><h3 class="midashi line_left">
似て非なる株式投資と起業
</h3>
<table class="pict" align="right">
	<tr>
		<td>
		<img src="../../img/jihtml/ji54/img2.jpg" width="150" height="200" />
		</td>
	</tr>
	<tr>
		<td width="150px">
		週末起業フォーラム主催「2007夏の感謝大交流会＆セミナー」にて。藤井氏や、現役サラリーマンで週末起業家として成功した方の熱のこもった講演に、参加者も真剣に耳を傾ける。
		</td>
	</tr>
</table>
<p>
起業家と投資家に共通しているのは、リスクとリターンの考え方が必要ということである。
</p>
<p>
「起業も結局は投資です。週末起業はローリスクが基本ですが、独立となると自分の会社に投資していることと同じ。ですから株式投資は起業マインドを育むにはいいですね」
</p>
<p>
一方で、起業はデイトレードのようなマネーゲームとはまったく質を異とする。
</p>
<p>
「起業家支援では、短期のリターンなどを求めていたらとても会社に出資などできません。しかしその会社の事業に夢があって『この人なら』と思える場合は、少しくらいの出資であれば協力したいと考えます。決して金銭的なリターンが１００倍になるから出資するわけではありません。私は、そういう意味での金銭的な投資が実を結んだ例はまだほとんどないですが、いつかはその中で一つでも二つでも芽が出れば、と思っています」
</p>
<p>
「先日ある会社の社長さんと会ったのですが、その方は以前サラリーマンだった時に私の事務所へ起業の相談に来た方でした。最近、そのような方に立て続けに会ったのですが、自分がアドバイスした人が、今では社長となって会社を経営していることは、やはりうれしいですね。お金ではないですが、私は時間と労力をその方に出資し、それが芽を出したのですから」
</p>
<h3 class="midashi line_left">
どうしたら人のためになるか、それがビジネスになる
</h3>
<p>
「結局は、人の役に立つことを考えることがビジネスにつながるのだと思います。株の知識がある人なら、投資を始めようとする若い方や主婦などに教えたら役に立つこともあるでしょう。趣味を単なる趣味に終わらせず、誰かの役に立てられればやりがいが違ってくると思います。どうしたら儲かるかと考えるより、どうしたら人のためになるかと考えることで、結果的にお金もついてくると思うのです。そして趣味や好きなことをビジネスに活かすことは、週末起業でないとできないことです。本業ではお金をお客様からもらわないことには干上がってしまいますから」
</p>
<p>
「たとえばホームページの制作代行を行うWEBデザイナーの週末起業家は、本業で営業マンとして中小企業に出入りしているうちに、ホームページを作りたいがスキルがないという企業の要望を聞き、趣味でホームページを作っていたと伝えると、さっそくその会社のホームページ作りを頼まれたといいます。それがきっかけでホームページ制作を求める人の手助けを繰り返し、お金がもらえるようになったそうです。成功した人はそのように仕事を広げています」
</p>
<h3 class="midashi line_left">
「起業がすべて」ではない
</h3>
<p>
「私は起業がすべてだと思っているわけではなく、会社から自立して生き生きと働くサラリーマンが増えればいいと思っています。月給取りで金銭的にも精神的にも会社にもたれ掛かっているサラリーマンでなく、会社の中でも起業家マインドをもって働く。そういう自立した存在を、私は『起業家』と呼んでいます。本当に仕事ができる人は、自分のやりたいことを組織の中できちんとできる人です。ただ、起業に挑戦することは会社から自立できる手段の一つで、稼ぐ力を鍛錬することができます。一時期よりは景気も上向きましたが、今後の不遇の時代に備えて稼ぐ力を蓄えておくことは大切だと思います。その最初の準備として、ぜひ会社に勤めながらできる週末起業をお勧めします」
</p>
<p>
先日、藤井さんの主宰する週末起業フォーラムの交流会に参加したが、実際に本業をもちつつ週末起業でビジネスを立ち上げた人たちがとても生き生きとし、楽しそうに情報交換や談笑していることが印象的だった。
</p>
<p>
起業では自分自身の会社に夢を託す。株式投資とはその関わり方がまったく違うが、株式投資で企業を応援する際も、深く長い関わり方をすれば、金銭面だけでない大きな醍醐味が味わえるのではないか。
</p>
<table class="pict" align="center" style="margin:10px;">
	<tr valign="center">
		<td width="250px" style="padding:10px;" valign="center">
		<span class="midashi">藤井孝一</span><br>
		ふじい・こういち<br>
		経営コンサルタント（中小企業診断士）。
		大手金融会社にバブル期に就職し、12年間のサラリーマン生活のなかで転勤、減俸、リストラ危機を体験し、自力で稼ぐことの必要性を痛感、試行錯誤を繰り返しながらも1999年に中小企業と起業家への経営コンサルティングを開始。2002年にNPO法人週末起業フォーラムを、2006年に(株)アンテレクトを設立し、ビジネスパーソンの起業教育や週末起業の普及に努める。著書に『週末起業』（ちくま新書）、『情報起業』（フォレスト出版）、『成功するためのビジネス書100冊』（明日香出版社）ほか多数。<br>
		　<br>
		株式会社アンテレクト<br>
		<a href="http://www.entrelect.com/" target="_blank" title="株式会社アンテレクト">http://www.entrelect.com/</a><br>
		週末起業フォーラム<br>
		<a href="http://shumatsu.net" target="_blank" title="週末起業フォーラム">http://shumatsu.net</a><br>
		</td>
		<td style="padding:10px;">
		<img src="../../img/jihtml/ji54/img3.jpg" width="200" height="250" />
		</td>
	</tr>
</table>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>マネー・カレッジの投資再チャレンジ推進会議vol.1</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji53/vol1.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2008:/ji_html//4.81</id>

    <published>2008-06-10T05:17:07Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> マネー・カレッジの投資再チャレンジ推進会議もうひとつの処方箋vol.1 「もう...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ｊｉ53号（2007年4月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<div class="komidashi short">
<span class="red">マネー</span>・カレッジの投資<span class="red">再</span>チャレンジ推<span class="red">進</span>会議<span class="red">もうひとつの処方箋</span>vol.1</div>
<div id="right_jitit2">
<h1 id="jitit">
「もう投資なんてコリゴリだよ」？
</h1>
<h4 id="jistit">
心安らかに見守る投資へ発想の転換
</h4>

<hr class="red">
<div class="komidasi" align="right">木田　知廣／作</div>
</div>
<p>
（もう投資なんてコリゴリだよ）<br>
　琢郎は、自宅のコンピュータの画面を見ながら、心の中でそう繰り返し
ていた。
</p>
<p align="center">―・―・―・―・―・―･―･―・―・―・―・―・―・―･―･―</p>
<p>
岩本琢郎は、中堅の貿易会社、東西交易に勤務するサラリーマンである。
「仕事人間」とまでは言わないまでも、入社以来仕事に邁進してきた琢郎が
株式投資をはじめたのは、２年前に課長に昇進したことがキッカケだった。
４０才で課長に昇進、というのは、まずはめでたいことではあったのだが、
管理職への昇進にともなって残業代が一切出なくなったのは痛かった。毎
月のお小遣いのアップも妻にも言い出せないまま、それならば、と、副収
入を求めて投資を始めたのだ。
<br>
　素質があった、というべきか、もともとマメな上に、友人からは「タフ
郎」というあだ名をもらうほど我慢強い琢郎の性格は、株式投資に向いて
いるようだった。初めて買った株で３カ月もしないうちに２０万円ほどの利
益を得て、投資歴２年の今ではすっかり一人前の投資家となっていた。
といって、デイトレーダーのようなマネはしない。あくまでも、自分の
本分はわきまえている。投資は自分が管理できる範囲で、一度に持つ銘柄
はせいぜい５～６本、４００万円前後と言ったところだろう。<br>
　そんな琢郎が、「これは！」と、株式会社バリュープライムに目をつけた
のは、３カ月ほど前のことだった。たまたま目にした経済新聞のベタ記事
で取り上げられていた、中堅企業向けにグローバル調達をアウトソーシン
グするというサービスは、購買部門に長らく勤務した琢郎から見ても、良
い目の付け所だった。<br>
　しかも、ＰＥＲから見ても株価は割安だ。これまでの経験から、バリュ
ー株を見つけて数カ月間値上がりを待つ、という投資スタイルを確立して
いた琢郎の目から見て、この銘柄は間違いなく「買い」と言える。もちろ
ん、財務諸表の確認も怠らない。流動比率も、インタレスト・カバレッジ
も、マザーズ上場企業としては申し分ないし、ざっくりと事業価値を計算
してみても、企業価値が時価総額を下回っていることが確認できた。株価
チャートを見つつ、売買のタイミングをはかって、成り行きで２００万円
近い注文を入れたのは、琢郎の自信の現れだった。<br>
　ところが、まるで琢郎が買うのを見計らったかのように、バリュープラ
イムの株価は値を下げはじめた。最初（オレの読みに間違いはない。株価
は、下がれば上がるだけさ）と強がりを言う余裕もあったが、さすがに１
カ月で２０％も下げると、チャートを見ながら胃が痛くなってきた。<br>
（オレじゃない。こんな割安株を放っておくマーケットが間違っているんだ）
自分を励ますようにつぶやく琢郎だったが、いつのまにか日課にしていた
株価のチェックを止めるようになっていった……。
</p>

<div class="section"><p>
　そして、今日。<br>
　ふと思いついて、インターネットでバリュープライムの株価をチェック
してみた。秘かな期待はあった。株を買ってから３カ月たっているという
ことは、その間に四半期決算もあったはずで、仮に好材料が出ていれば、
少なくとも元値近くまでは戻しているのではないだろうか。これまでのバ
リュー投資で、そのような例はいくらでもあった。<br>
（たのむ！）祈るような思いでインターネット証券の画面をクリックした琢
郎の目の前に出てきたのは──<br>
　買値から５０％の下落。<br>
　わずか３カ月にして、１００万円が手元から蒸発したように消えてなく
なったことになる。血の気の引いた顔を引きつらせながら、（もう投資なん
てコリゴリだよ）という言葉が琢郎の頭の中を駆けめぐっていた。<br>
<br>
<br>
「まあ、そう言うわけでして……」<br>
　琢郎は、自分の投資の失敗談を語り終えた。<br>
　目の前にいるのは、安倍仙吉。とある異業種交流会で知り合って、「トレ
ーダー」と肩書きの付いた名刺に興味を引かれ、食事を一緒にすることに
したのだ。もっとも、ここまで詳しく自分の失敗談を話すつもりはなかっ
た。ついつい舌が滑らかになったのは、仙吉のやや長めの銀髪と白髯が醸
し出す、仙人めいた雰囲気のせいかもしれない。<br>
　琢郎は、思い切るような口調で続けた。<br>
「だから、もう投資は止めようと思っているんですよ」<br>
　仙吉が答える。<br>
「それはもったいないですなぁ……。岩本さんには釈迦に説法ですが、預貯
金では得られないリターンが株にはあるわけですからなぁ……」<br>
（そんなことは分かっている。だけど、あんな思いはもうコリゴリなんだ）<br>
　そんな考えを読みとるかのように、琢郎の目をのぞき込みながら仙吉は
続けた。<br>
「もし岩本さんさえ良ければ、ワシのやり方を教えるんで、もう一回投資を
してみませんか？」<br>
「は？」、とまどう琢郎。<br>
「安倍首相ではないですが、『投資再チャレンジ』、ですよ。このまま止めて
はもったいない。なに、『手法』と言っても、分散投資を効率よくやるだけ
なんですがね。」<br>
「分散投資ですかぁ……」<br>
一瞬高ぶりかけた琢郎の心は、あっという間に冷めた。<br>
「えーと、結局『投資信託を買え』ってことになるんですかねぇ……。コス
トばっかりかかって、リターンは出ないと思うんですけど……」<br>
琢郎は心の中で眉をしかめた。<br>
「たしかに投資信託は買いますが、それだけじゃないんですよ。『投資再チ
ャレンジ推進会議』がお薦めするもう一つの処方箋は、もうちょっと体系
的になっているんです」<br>
　意味ありげに微笑む仙吉を見ながら、琢郎の気持ちの中には変化が起こ
り始めていた。</p></div>

<div class="section"><h1 class="jitit">
解説
</h1></div>
<hr class="red">
<p>
　岩本琢郎さんのストーリー、いか
がだったでしょうか？<br>
　投資をしている方なら、誰でも覚
えがあることでしょうし、実際にこ
のような体験をして、投資を止めて
しまった方も少なからずいるのでは
ないでしょうか。<br>
　これは、非常に残念なことです。
マネー体験ストーリーの最後の方で
仙吉さんが言っているように、長期
的に資産を増やすことを考えるなら
ば、株式は預貯金を上回るリターン
を生みだすのですから。事実、３０年
以上の長期間でみると、株式市場全
体の平均年間収益率は１０％近くに達
する、というレポートもあります。<br>
　といっても、株式投資は、値段の
上がり下がりが激しいのも事実。そ
こで、本稿、「投資再チャレンジ推進
会議」では、値段の動きを押さえて
心安らかに投資する手法として、分
散投資をお薦めしたいのです。<br>
　「またその話か」と思う前に、ちょ
っと考えてみてください。「分散投資」
と聞くと、どのような分散が思い浮
かぶでしょうか？<br>
　真っ先に思い浮かぶのは、銘柄の
分散ですが、その他にも、市場（国）
の分散、購入タイミングの分散、そ
して、資産の種類の分散（債券、不
動産など）、などが考えられます。も
っとも、最後の分散は株式投資から
外れてしまいますが……。<br>
「投資再チャレンジ推進会議」では、
これらの分散をすべて網羅する投資
法を株式投資のもう一つの処方箋と
して４回にわたって解説していきま
す。目指すところは、預貯金を上回
るリターンを得ながら、心安らかに
投資を続け、投資の目標を達成する
ための、自分なりの投資の原則を身
につけることです。つまり、副収入
を狙った個別銘柄への投資で「コリ
ゴリだ」と思ってしまった方でも、
安心して株式投資を再開できる手法
の提案なのです。と言っていると、
琢郎さんの声が聞こえてきそうです
ね。「そうは言っても、投資信託って
コストが高いんでしょう？」</p>
<p>
次回は、コストを抑えた投資信託
の活用法についてお話しします。
</p>
　<br>
<img align="center" src="../common/img/ji53/ji53p44.jpg">
　<br>
<div class="small">
Ｐｒｏｆｉｌｅ<br>
<hr class="red">
マネー・カレッジ代表<br>
木田　知廣　きだ・ともひろ。<br>
ラジオ出演や執筆で活躍する他、ストーリーを駆
使して面白く投資を学ぶセミナーが人気を博して
いる（サイト上から先着順で申込可能）。<br>
http://www.money-college.org
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>Ｍ＆Ａ　個人投資家への３つの方策　　山口揚平</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji53/post-4.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2007:/ji_html//4.80</id>

    <published>2007-06-04T05:28:09Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary>Ｍ＆Ａ個人投資家への３つの方策 　 大型合併や業界再編を伝えるニュースを耳にしな...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ｊｉ53号（2007年4月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<h2 class="jihtml">Ｍ＆Ａ<br>個人投資家への３つの方策<br>
　<br>
<span><br>
大型合併や業界再編を伝えるニュースを耳にしない日はない。今年5月には海外企業の株式交換によるＭ＆Ａ「三角合併」もようやく解禁され、これからは本格的なＭ＆Ａ時代に突入する。国内のＭ＆Ａ件数も年々増加するなか、個人投資家としてはこれをどう捉え、どう行動すればいいのだろうか。Ｍ＆Ａ業務に従事した経験を持つ山口揚平氏に聞いた。<br>
</span>
</h2>
　<br>
<h4>
<div class="komidashi">
Ｍ＆Ａが増えてきた３つの理由
</div>
</h4>

<img src="../../../img/jihtml/ji53/ji53_1.jpg" hspace="30" vspace="10" width="399" height="297">

<h3>
─なぜ今、Ｍ＆Ａが注目されるのでしょうか？
</h3>
<p>
いまＭ＆Ａが増えてきた背景としては、３つの要因が挙げられます。
</p>
<p>
まず１つめは、制度的な部分が整ってきたことが挙げられます。といっても、これはずいぶん前からの話で、法規制の問題とか会計上の問題であるとか、あとはこれから一番大きなインパクトとしては三角合併の問題。このあたりの問題が整備されてきたわけです。
</p>
<p>
２つめは心理的な面で、Ｍ＆Ａに対する印象が変わってきたことですね。本当にちょっと前までは「Ｍ＆Ａで他人の会社を買収するのはけしからん」というのが社会全体としての意識でしたが、「会社は誰のものか」という議論を経て、現在ではＭ＆Ａに対して肯定的な印象を持つまでに変わってきたのです。言い換えれば、会社というものに対して、村や町と同様に“会社は共同体である”というこれまでの認識から、そうではなくてやっぱり“会社は経済体だよね”というふうに認識が変わってきた。共同体には魂（タマシイ）がこもっているので売買するのは許されないのですが、経済体ならば売買されるのもＯＫというわけです。
</p>
<p>
３つめは“業界や会社が立ちゆかなくなったから”という必然性ですね。要するに産業構造を変化させなくてはいけなくなっているわけです。いわゆる業界再編ですが、日本では30～40％は終わったという印象ですね。ほとんどすべての業界で、アメリカなどのいわゆる先進国のように、１位、２位、その他というような合従連衡の構造に変わってきます。具体的には、１位、２位の企業が３位以下の企業をＭ＆Ａで飲み込んでいく形です。
</p>

<img src="../../../img/jihtml/ji53/ji53_2.jpg" hspace="30" vspace="30" width="400" height="282">
<div class="section">
<h4>
<div class="komidashi">
業界全体がダメなときが再編のサイン</div></h4>
<h3>
─30～40％が終わっているのだとすると、すでに業界再編が終わっているのはどんな業界でしょうか？
</h3>
<p>
一番に挙げられるのは金融でしょうね。メガバンクの成立をもって都銀の再編は終わり、これにあわせて全部変わっていきますよね。今年から来年にかけて消費者金融、生損保の再編が加速します。
</p>
<p>
たとえば、いま消費者金融がすごく叩かれていますよね。だから、株価もものすごく下がっている。消費者金融の上位６社の時価総額は23兆円。これに対するＰＥＲはわずか６倍です。セクター全体としても価値はあるのに下がってきているわけですが、今後は都銀か外資に買収されていく方向だと思いますね。投資の神様として知られるウォーレン・バフェットの師匠グレアムの直弟子である人物がやっているブランデス・インベスト・パートナーズという外資系ファンドがあるのですが、そのポートフォリオを見てみると、武富士、アコム、プロミスといった消費者金融の企業を数多く買っているのが分かります。いわゆる“セクター買い”ですね。これと同様に、私たち個人投資家も“セクター丸ごと買ってしまう”という手段をとればいいわけです。
</p>
<p>
ちなみに、公的資金の導入で全ての都銀が「大丈夫か？」といわれていたとき、ある人は乗っていたハーレー・ダビッドソンを売って、そのお金で全ての都銀の株を買えるだけ買った人がいましたね。
</p>
<h3>
─では、逆にこれから再編されていく業界はどこになるのでしょうか？
</h3>
<p>
まずは卸ですね。といっても、「中抜きで全部なくなるのでは」ともいわれていますが……。後は鉄鋼や造船などもまだまだこれからだと思います。
</p>
<p>
（図のように）モノの流れから考えると、まずはお金がないと始まりませんから金融から始まり、素材があって、それをもとにメーカーがモノをつくり、卸・小売を通ってわれわれ消費者へ届きます。金融は先ほどお話したように終わっています。自動車も早くて、ルノーや日産といった世界的な再編がありました。小売もイオンとセブン＆アイの２社というようになりました。縦軸は業界の規模を表しています。規模の大きなところから順に業界再編が進み、全てのセクターで起こるわけですが、どんどん小さなものにシフトしていくわけです。
</p>
<p>
おそらく業界再編のおこりとしては、基本的に日本の業界は、規模に対して企業数が飽和している状態ですから、まず１回、業界全体の株価が下がるわけです。そして「ダメだ！」といってパズルの組み換えをしようとするわけです。ですから、「ダメだ！」といっているときに丸ごと買うというのも面白いかもしれません
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
<div class="komidashi">
業界全体が「ダメ！」なときがチャンス
</div></h4>
<h3>
─業界再編が起こりそうな前兆が分かったとき、具体的にはどのようにすればよいのでしょうか？
</h3>
<p>
総額が上がるはずなので、個人投資家のとれる戦略としては、次の３つの方法が考えられます。
</p>
<p>まず１つは、先ほどから何度もお話ししているように“セクターを丸ごと買う”という戦略です。２つめは“買い手を買う”という戦略です。これは買収する側、いわゆる勝ち組企業を買っておくという方法です。３つめは“売り手を買う”という方法です。これは、いわゆる上位２つ以外の企業で、買収されやすい企業を探して買っておくということです。この場合、重要なのは業界研究になります。個別に業界の研究をしていくことで、どの企業を買うのかを考えなければなりません。
</p>
<p>
たとえば、これをドラッグストア業界で見てみると、イオンとマツモトキヨシの上位２社（両陣営も含む）と、残りは独立系の企業で構成されています。ですから、独立系のこれらの企業が、どちらに付くのかを考えなければいけません。時価総額の小さい企業は買収されやすいですが、株主構成や業績・キャッシュフローの状況をみて、割安かどうかを判断してから買うかどうかを考えてください。
</p>
<p>
以上が、正当なＭ＆Ａでの取り組み方になります。
</p>
<img src="../../../img/jihtml/ji53/ji53_3.jpg" hspace="30" vspace="30" width="399" height="308">
<h4>
<div class="komidashi">
個別でも全体でも潜在的な価値に注目
</div></h4>
<h3>
─他にはどのようなことが考えられますか？
</h3>
<p>
あとは資産株を買うとか、キャッシュ・リッチ型企業を狙うとかですね。要するに持っているお金の方が時価総額よりも高い企業です。
</p>
<p>
また、親会社よりも子会社の方が大きいというような〝資本のねじれ.も注目されます。たとえば、日立製作所があげられます。日立製作所（東証１部・６５０１）の時価総額が２兆７０００億円（※数字は取材時３月１５日のもの）。しかし、子会社全体の時価総額が２兆１０００億円～２兆２０００億円ぐらいあるわけです。では、日立製作所本体だけでは５０００億円程度なのかということですね。これはおかしいですよね。ですから、日立製作所を買っている外資が多くいるわけです。
</p>
<p>
また、同じような企業として一高たかはし（ＪＡＳＤＡＱ・２７７４）なども挙げられます。一高たかはしは時価総額でいうと５０億円程度なのですが、コンビニや銀行窓口などを通じた代金回収サービス大手のウェルネット（ＪＡＳＤＡＱ・２４２８）という子会社を持っています。そして、注目すべきはこの会社の時価総額なのですが、１００億円なんですね。一高たかはしはウェルネットの株を５０％以上持っていますから、これもやはりおかしな話となるわけです。
</p>
<p>
こうした、“資本のねじれ”の解消やキャッシュ･リッチ企業に注目するのは、一見、Ｍ＆Ａとは関係のない話に聞こえますが、本質は同じです。個別か全体かの違いだけで、潜在的な価値に着目する点では同じといっていいでしょう。
</p>
<p>
（図で説明しているように）Ｍ＆Ａによって他社とうまくくっつくことで、それまで持っていた独自技術や開発といった潜在的な価値が顕在化するケースがあるわけです。そして、キャッシュ・リッチ企業や“資本のねじれ”の解消といったところは、すでにほとんど終わっていますので、メインはＭ＆Ａということになるわけです。
</p>
<br>
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</p></div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>企業価値で株の割安度を見抜け！　山口揚平</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji52/post-3.php" />
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    <published>2007-06-04T05:05:05Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> 株を安く買うことの本質がわかれば儲けのチャンスを膨らませられる 株式投資に限ら...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
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        <category term="ｊｉ52号（2007年1月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<img src="../../../img/jihtml/ji52/yamaheader_big.jpg"  hspace="5" vspace="10" width="460" height="328">
<br>

<h4>
<div class="komidashi">
株を安く買うことの本質がわかれば儲けのチャンスを膨らませられる
</div>
</h4>
<p>
株式投資に限らず、ビジネスの世界においても、「安く買って、高く売る」ことが、儲けるための基本です。著書『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』で、「株の"価値"を知ることが株式投資で失敗しないコツ」という提案をしている山口揚平氏（ブルー・マーリン・パートナーズ代表）は、「株で儲けようと思ったら、まず『株を安く買う』とはどういうことかを理解する必要がある」と言います。
</p>

<a href="../../../img/jihtml/ji52/ji52_p9.jpg" target="_blank">
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<p>
安く買うとは、単純にいえば、その株の本来の「あるべき価格」よりも安く仕入れるということ。株価が上昇トレンドにあって目先株価が下がっているとか、PER（株価収益率）が業界平均より低いとか、PBR（株価純資産倍率）が１倍割れしているとかで、その株が「安い」と判断するわけではありません。山口氏は、この本来「あるべき価格」のことをその株の「価値」と呼んでいます。いくら中長期投資といっても、実際に特定の銘柄を保有していると、どうしても目先の株価の動向に目が行きがちですが、その際にも「価値」をしっかり理解していれば、落ち着いて的確な投資行動をとることが可能でしょう。多くの素人投資家がやみくもに株価を追いかけて損をしているときでも、損を出さないばかりか、価値あるものを安く手に入れて、儲けのチャンスを膨らますことも十分可能なのです。それでは、山口氏がいうところの「安い株」（＝割安株）とはどんなものか、具体的に考えていきましょう。
</p>
<p>
では質問です。現在、あなたが保有している株は「安い（＝割安）」、それとも「高い（＝割高）」？「もう買ってしまったものだから、高いのか安いのかを気にしてもしょうがない。後は買い値より高くなるのを待つか、株価が変わらなくても配当や株主優待に期待すればいいんじゃないの」と言う人もいるでしょう。でもそういうスタンスでは、いつまでたっても、失敗の少ない株式投資はできません。
</p>
<br>
<h4>
割安？　割高？　
時価総額と株主価値がその目安
</h4>
<p>
「端的にいって、その会社の"株主価値"が時価総額より大きければ割安、反対に小さければ割高、と考えます。理論的には、いずれ時価総額は株主価値と一致するはずですから、あなたの保有している株が割安となっていれば、今後、株価が上がるチャンスが十分あるということになる。もしも割高状態だとすると、株価が下がる心配があり、株価動向に注意する必要があります」（山口氏）時価総額は「株価×発行済株式数」で簡単に求めることができます。たとえば、株価630円、発行済株式数が68億株だとすると、時価総額は4兆2840億円になるわけです。
</p>
<p>
多くの方の記憶にまだ残っているかと思いますが､少し前に"時価総額経営"という言葉が注目された時期があります｡｢時価総額が大きければ大きいほど､株主にとってもいい会社｣とする考えですが､時価総額のみに向かって間違った舵取りをすると､そういう会社がどうなるかはもうおわかりですね｡2007年5月から三角合併が解禁されます。会社の吸収合併を行う際に、存続会社の親会社の株式を交付することによって行う合併のことですが、欧米企業による、日本子会社を使った日本企業の買収が可能になるということで、時価総額の大小がいままた話題になっています。なにせ、日本で業界№1の企業でも、世界のトップ企業の時価総額に比べればせいぜい数分の1程度ですから、いざ解禁されると、合併の危機に瀕するかもしれないというもっともらしい不安がささやかれてもいます。それに対して株主価値はというと、前ページの図表で示したように「企業価値」から「負債」をマイナスしたものです。企業価値は、その「企業の事業の価値」と「もっている財産」を足したものになります。
</p>
<p>
企業の価値というときに、わかりやすくするために「今後、どのくらいの利益をあげられるか」という視点で考えることが多いようですが、より正確に企業価値をとらえるならば、企業が内部に貯めている財産にも注目する必要があるのです。実際に、世の中には、事業の価値が大きい会社と、財産をたくさんもっている会社があります。山口さんが提案する株の価値は、企業を丸ごと評価した「企業価値」をもとに考えていくものです。
</p>
<p>
では、この山口さんの考え方を現在の保有銘柄にどう活かしていったらいいのか。保有している銘柄の株主価値が時価総額を上回っている、つまり割安というとき、この場合は、将来的に利益を稼げるチャンスが十分にあるということですから、「保有」を続けたほうがいいということになります。仮に含み損を抱えている場合でも、やがては時価総額が株主価値に近づく（株価は上昇する）わけですから、そのときを見越して、「へたな難平」にならない買い増しを考えることができます。逆に保有銘柄の株主価値が時価総額を下回っている、つまり割高となっている場合は、将来的に株価が下がる可能性が高いわけですから、売却のチャンスを探るのが正しい選択肢ということになります。また株主価値自体が変化することもあります。以前のような価値がなくなっているのに気づかずに、そのまま保有を続ければ投資の失敗になりますから、企業価値に影響を与えるニュースには注意を払い、その結果、企業価値がどう変化したかを確認することも大切なポイントになります。
</p>
<div class="section">
<h4>
ざっくり企業価値評価から株主価値を求めてみよう
</h4>
<p>
それでは具体的に株主価値の求め方について説明していきましょう。企業まるごとの価値（事業価値と財産価値を足したもの）から負債を引いたものが、株主にとってのその会社の価値（＝株主価値）になることは先に述べました。ここでは、山口さんが割安株を見つける際に利用している「ざっくり企業価値評価」の考え方にそって、「事業価値」、「財産価値」、「負債」のそれぞれの求め方について考えていくことにします。
</p>
<br>
<a href="../../../img/jihtml/ji52/p10.jpg" target="_blank">
<img src="../../../img/jihtml/ji52/p10_s.jpg" hspace="2" vspace="30" width="495" height="282"></a>

<p>
まず事業価値の算定から。事業価値を出すには、事業がもたらす営業利益をベースにします。上の図表STEP1にあるとおり、営業利益の10倍が、簡単に事業価値を弾き出す公式と覚えておきましょう。でも「なぜ10倍なの？」という疑問があるでしょうから、その答えから説明します。まず、来期の予想営業利益（以下営業利益）が10億円の会社があったとします。営業利益とは事業から得られる利益ですから、事業価値を弾くベースとなります。この営業利益から税金（法人所得税）が引かれます。日本の場合、実効税率は約40％になりますから、10億円の営業利益の場合、4億円分が税金として支払われます。残った6億円が、実際に事業から得られる利益になるわけです。株式投資の平均的な利回りは、歴史的にみるとだいたい年間5.9％程度になるといわれていますから、仮に期待利回りを6％として（自己資本比率が高ければ＝銀行からの借り入れより、株主からの出資のほうが多い場合、期待利回りを9％ぐらい、低ければ5％ぐらいで考えることも可能です）、6億円を割ると、6億円÷0.06＝100億円となります。そこでこの100億円を見ると、先ほどの営業利益10億円の10倍となっていることがわかります。これが事業価値を営業利益の10倍とする理由なのです。つまり事業価値の計算を、次のように説明しているのです。
</p>
<p>
<span class="komidashi">
・事業価値＝営業利益×0.6（税率40％を控除）÷0.06＝営業利益×10（倍）</span>
</p>
<p>
この公式を使って、事業価値を求めることができます。つぎに財産価値を求めていきましょう。財産価値とは、会社がもっている現金や土地などの資産のことで、事業を行っていくうえでは直接必要がないものです。この企業が内部に貯め込んだ財産価値を算出するには、次の2つのものを足す必要があります。1つは流動資産の中の財産部分、もうひとつは固定資産の中の財産部分です。ご存知の方も多いかと思いますが、流動資産とは1年以内に換金できる資産のこと。一方、固定資産は1年以内にお金に換わらないものです。
</p>
<p>
2つの財産価値のうち、まず、流動資産の中の財産部分を考えてみましょう。上の図表STEP2に示したように、流動負債を1.2倍したものを、流動資産から引いて求めます。なぜ、流動負債の1.2倍を流動資産から引くのかというと、1年以内にお金に換えることのできる流動資産のうち、逆に1年以内に出ていくお金（流動負債）の1.2倍以上のお金（流動資産）は、基本的には事業に必要ない財産と考えられるからです。上場企業の流動比率（＝流動負債に対する流動資産の倍率）は平均1.2倍といわれており、その倍率を超える流動資産については財産価値があるとみなしてもいいだろうということです（この流動比率は、業種によって差があり、たとえば、比較的多くの流動資産をもつ必要のある卸売業の場合は、1.5倍にするなど業種特性に合わせていくと、より実態に近い財産価値を求めることができます）。
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
<div class="komidashi">
会社を丸ごと評価したものだから株主価値は割安指標として役に立つ
</div>
</h4>

<p>
今度は固定資産の中の財産部分について、です。これは、固定資産のうちの「投資その他の資産」が財産にあたります。よりわかりやすく言うと、前ページの図表STEP2の下段にあるように、投資有価証券と長期性預金を足したものになります。
</p>
<p>
このようにして求めた「事業価値」と「財産価値」とを足したものが企業価値になります。株主価値は、この企業価値から借金や株主の取り分にならない部分を引くことで算出することができます（前ページの図表STEP3参照。図表にある少数株主持分というのは、子会社の自己資本のうち、親会社が所有していない少数株主の持ち分のことで、連結財務諸表において、親会社以外の株主が存在する子会社の財務諸表を連結する場合に生ずる会計の勘定科目）。これが「ざっくり企業価値評価」による株主価値の求め方です。それぞれの算定に必要になる数値は、貸借対照表や損益計算書、決算短信などに記載されているものですので、インターネットを利用すれば、各社のホームページから簡単に確認できます。ひとまずは、現在保有している会社の株主価値を算出してみて、時価総額と比べて、割安、割高のどちらの水準にあるかを確かめてみましょう。ひとつ覚えておいてほしいのは、この「ざっくり企業価値評価」は、その名のとおり、ざっくりと簡単に株主価値を計算するためのものです。しかし、会社をまるごと評価したものであり、PERやPBRといった指標だけで割安度を判断するよりも、より理に適ったものといえるのではないでしょうか。
</p>

<h4>
目先の株価で右往左往すると儲けのチャンスが逃げていく
</h4>

<p>
投資先の決め方は十人十色。売買をする際に参考にしている指標もひとそれぞれ、実際、これだけを見ていれば絶対というものはありません。そのため、いろいろな指標やデータを見ながら、自分の投資行動を決めていくのが常ですが、注意しなければいけないのは、複数の指標やデータを組み合わせることによって、かえって売買のタイミングがわかりにくくなり、失敗につながることが少なくないこと。
</p>

<a href="../../../img/jihtml/ji52/p11hyou.jpg" target="_blank">
<img src="../../../img/jihtml/ji52/p11hyou_s.jpg" hspace="2" vspace="30" width=506 height="284"></a>
<br>
<p>
パソコンやインターネットが身近になり、ネット証券で用意される投資ツールもどんどんプロ仕様化され、銘柄のスクリーニングや高度な指標を確認することも簡単になりました。でも、情報が多くなればなるほど、その選別と適切な使い方が重要になるのはいうまでもありません。わかりやすくいうと、投資期間に合わせて、手法やチェックする指標を使い分けるということです。中長期の投資スタンスで始めたのに、知らず知らずのうちに目先の株価が気になり始め、短期売買に効果的な指標で動いてしまっていては、儲かるチャンスも逃げていってしまいます。これでは、せっかく、ざっくり企業価値評価により、割安の銘柄を探し当てていたとしても、宝の山を手にすることはできません。
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
投資期間によって、役立つものさし、指標が違う
</h4>
<p>
そうならないために、投資期間に合わせた投資手法やウォッチする指標についてみていくことにしましょう。まず投資期間が1日から1週間という場合。いわゆるデイトレード、ネットトレードといわれているものですが、確定した利益を確実にモノにしていく投資手法が有効とされています。この場合の視点は「株価動向」。できるだけ感情を排し、機械的なルールに基づいて売買することが重要になってきます。また「もっと儲かるかも」と深追いしないこと、「頭としっぽはくれてやれ」というゆとりも大切です。ウォッチする指標としては、「移動平均乖離率」「RSI」「貸借倍率」などがあげられます。次に1ヶ月から3ヶ月程度の投資期間を考える場合。企業や業界に関するニュースやトピックといった株価材料になりやすい情報へのアンテナが必要になります。イベントが株価に与える影響を見極めて投資するのがポイントです。「M&amp;A等のニュース」「テクニカル指標」などが、注目したい投資指標になります。
</p>
<p>
それから、半年から1年くらいの期間で投資を考えるケース。決算短信や有価証券報告書など、投資家に開示される業績や財務状況をしっかり把握して投資を行いたいもの。株価の割安度と、その解消可能性を探る手法が効果的とされています。投資家から注目されにくい銘柄の場合、株の価値は割安であっても、実際の株価が、株の価値に近づくのに時間がかかることが多いということも頭に入れておきましょう。この投資期間で注目すべき指標は、「PER」「PBR」といったお馴染みのものから、先のページで算出方法をみてきた「企業価値」、企業発表あるいはアナリストによる「業績予測」などがあります。3年から5年という中期投資の場合は、その期間、安定的に事業収益をあげられるかが、株価に影響を及ぼす大きな要因になるため、その会社がどうやって収益を上げているのか、その市場・商品は成長性があるのか、といったビジネスモデルに注目する必要があります。そうして優良企業を探し出し、下落時相場で安く買い、値上がりするのをじっと待つ、という手法が効果的になります。目先の上昇相場での飛びつき買いには注意が必要。中期投資とはいえ、さらなる上値がなかなかつかないばかりか、買値に戻るのに時間がかかり、投資期間を長くとった割に、儲けが少ない、という効率の悪い投資になってしまうことも少なくありません。
</p>
<p>
しっかりしたビジネスモデルをもっている企業は、本来、収益が大きくぶれることも少なく（＝事業価値が大きく毀損するリスクが少ない）、慌てて手を出さずとも、株価が下がったときに、事業価値が痛んでいないのを確認したうえで投資を決めるのが理想的といえるでしょう。「ROE」（株主資本利益率）、「ROIC」（投下資本利益率）等の、事業の効率性を示す指標がウォッチすべきものになります。
</p>
<p>
最後に10年以上という投資を考える場合、企業文化やブランドが投資のための視点になります。企業文化もブランドもじっくり時間をかけて成長してくるものですから、そうした長期の資産ともいえるものに着目するのがポイント。理念や文化、事業内容に共感できる企業に長期で投資し続けるという手法が適しています。「企業理念」や「企業文化」、「経営者の人となり」などが目を向けたい指標になってきます。
</p>
<p>
投資期間別に投資のポイントをざっくり見てきましたが、大前提になるのは、株の"価値"を知ったうえで投資を考えることです。株主価値が時価総額を上回っている割安な企業を見つけ出し、そこから自分が目指す投資期間に合わせて、指標をウォッチし、投資行動を取るようにすれば、株式投資で失敗することが少なくなるはず。実のところ、今回説明したような方法で企業価値を算出し、実際に投資をしている個人の投資家は、日本にはほとんどいません。ですから、このやり方を知っていると他の人に圧倒的な差をつけられるでしょう。
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
企業価値を見抜き、まずは目標利回り15％超を目指そう</h4>
<p>
ざっくり企業価値評価」により株主価値を弾き出し、割安株に投資するように心がけていけば、大きな失敗はなくなり、目標利回り15％程度の投資成果をあげることも難しくありません。ゼロ金利が解除されたとはいえ、実質金利はほとんど上がっていない状況では、預貯金は言うに及ばす、債券や不動産投資でも、これだけの利回りは確保できないでしょうから、株式投資を十分に楽しめているといえるでしょう。
</p>
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<p>
最後にお得な情報をひとつ。今回紹介した「ざっくり企業価値評価」ですが、上で紹介しているアクセス方法で山口さんの主宰するシェアーズのホームページにアクセスすれば、無料で利用できます。通常版と違い、いくつか機能制限がかかっている試用版ですが、登録の必要もありません。もちろん、メールアドレスなどを登録してアカウントをとれば、機能制限のかかっていない通常版も無料で利用することができます。この機会に利用してみてはいかがでしょうか。
</p>


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</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>世の中での自分の座標を定期点検することです　　山﨑武也</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji52/post-2.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2007:/ji_html//4.78</id>

    <published>2007-05-30T02:30:45Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary> 「金とはある程度の距離感をもってつき合うべし」と断言するのは、ビジネスや人間関...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ｊｉ52号（2007年1月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<img src="../../../img/jihtml/ji52/header2_2.jpg" hspace="5" vspace="10" width="460" height="110">
<br>
<h4>
<div class="green komidashi">
「金とはある程度の距離感をもってつき合うべし」と断言するのは、ビジネスや人間関係、文化など、幅広い分野で執筆活動を行う山﨑武也氏だ。幅広い人生経験と深い洞察力から多くの著作をこの世に出し、私たちに生きるヒントを与え、日本のあり方に重要な示唆を与えてくれる。
</div>
</h4>
<br>
<h4>
<div class="komidashi">
定年後は、あせると身ぐるみはがされる？</div></h4>
<p>
山﨑氏は、ファッションや法務など、これまでに多様な業種のビジネスコンサルティングに携わってきた。11年間勤めた商社では財務に従事し、出向したニューヨークではファッションやマーケティング等を学んだ。その後日本で独立し、現在は国際関連業務のほか、執筆や茶道裏千家などの文化面でも活躍している。
</p>
<p>
山﨑氏は、著作において投資のノウハウではなく、一歩引いた視点でお金と付き合うことを提唱している。
</p>
<p>
「新聞や雑誌では、退職後の資産運用について、さまざまにあおっていますね。巷にはそういう本や雑誌が多すぎるくらいです。本に『ひと月の生活に25万円必要と書いてあるのに、10数万円しかない。これは投資をしないと！』とあせってしまうと、元手の金までも確保できません。本を参考にはしても、惑わされないこと。まずは自分で金について設計してみることが大事です。出発点は、自分がいくらの金を持っているかをきちんと把握することです。そしてこれから何年生きるかを計算し、生活設計するのです。
</p>
<p>
また、退職金をもっているこの世代の人達からいかに金を取ろうかと考えている企業もありますから、注意が必要です。たとえば養護老人ホームのひと月の料金をみると、年金支給額の月額平均と同額ということがあります。ここからは『取れる金は全部取ってしまおう』という企業の姿勢が読みとれます。こういう企業にだまされてはいけません」
</p>
<div class="section">
<h4>
定年後の予行練習にはバケーションが最適
</h4>
<p>
また、「リタイア後の生活の変化をどう受け止めるか」という心の準備も重要だ。会社においては肩書があり、何も考えずとも役割が決まっていた。定年後にそれが突然なくなることは、すぐに受け入れられるものなのだろうか。アメリカ生活の経験もある山﨑氏は、日本人は欧米人と比べて定年に向けた練習が足りないと話す。
</p>
<p>
「定年前の準備としてぜひともやっておきたいことは、社会、地域コミュニティ、家族のなかで、自分はどういう位置づけにあるのかを考えることです。地域や趣味のクラブではどんな役割をもっているのか、家庭ではお父さんと呼ばれているのか、夫と呼ばれているのか。それを見きわめ、その役割に価値を見出して行動する。これは定年に入ってからでも真っ先にやっておきたいことです。現役時代は自分をしっかり見つめる時間も精神的なゆとりもなかったでしょう。しかし定年になったら自分を解き放し、現実をごまかさないで受け止めるのです。簡単な作業のように思われますが、習慣にしている人は意外に少ないと思います。
</p>
<p>
日本人は、長期休暇（バケーション）を取らないことが一つの弱点だと思いますね。バケーションは会社や自分の住まいから離れ、非日常の世界へ行くもので、定年後の予行練習にもなります。考えてみれば、予行練習もしないでいきなり突入するのですから、あまりに大きな変化ですよね。ですから、定年に入る前に自分を見きわめる時間を作れば、『自分にとって何が大切か』という視点で生活設計できるのではないでしょうか。金についても、無理をしないことが重要だと気づくと思います」
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
世界とのバランスをみて
「分相応」の意識をもつ
</h4>
<p>
とはいえ、実際に「自分を見きわめる」作業はなかなか難しい。自分を深く見つめるほど迷いが生じることもあるだろう。また、複雑な社会で自分の立ち位置をどこに置いたらいいのだろうか。
<br>
「私は高校生の頃、一年間療養生活を送り、世の中についてずっと考えていた時期がありました。テレビもインターネットもない時代でしたから、『考える』ことしかできなかったのです。その後就職しましたが、企業は制限が多くやりたいことができないと思って35歳で独立しました。私はこれらの経験から、若い頃から自分で考える習慣をもち、人にあまり惑わされない考え方だったんですね。金の使い方についても、一度決めたら、他人が何と言おうと自分のやり方を変えません。以前、環境に悪い影響を与えるものには一切金を使わないと決めた時期もありましたが、広い宇宙において虫けらのように小さな存在の自分がそんなに無理することはないのではないか、と考えを改めました。そのかわり、自分の"分"のなかで生きていこうと思ったのです。そのように、自分を取り巻く世界とのバランスを考えることが大事だと思います。時には見栄を張ることも必要ですが、月給30万円のサラリーマンが5万円もするディナーに金を費やすような使い方は、どこかバランスを欠いていると思うのです」
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
金との距離感が幸せのコツ
</h4>
<p>
山﨑氏は、投資については一般のデイトレーダー的な意味合いをもつ「マネーゲーム」とは違う意味で、「投資はあくまでゲームとしてやるべし」と話す。
</p>
<p>
「まず、投資は全損も覚悟で行うことが基本です。企業の価値を判断するなど、『投資のプロセス』を楽しむというのはいいことだと思います。ただ、四六時中『あの株が下がっているからどうしよう、あのファンドは入れ替えないといけないかな…』と考えているのは、やはり幸せな姿とはいえません。金とはある程度の距離感をもってつき合うこと、これが幸せになるコツです。命をかけて虎の子まで投資するのは、失敗のもとです」
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
<div class="green komidashi">
経営者にとって「手段」であるはずの
会社がいつのまにか
「目的」となっているのが現状です。
</div>
</h4>
<br>
<h4>
企業の目的は利潤拡大ではない
</h4>
<p>
さらに日本経済や企業に目を向けると、企業が再び成長し始め、経済が活発に循環しつつあるように思える。この経済の成長は私たちの幸せな生活につながるのであろうか。
</p>
<p>
「経済は活発に循環していますが、私には行き過ぎた空回りのようにも思えます。たとえば経済がそれほど発展していなくても心豊かに生きようとしている国に、ブータンという国があります。この国には国民総幸福という考え方があり、何よりも国民の幸福が重視されています。
</p>
<p>
日本は何を重視している国でしょうか？　日本で一流と言われている企業は、売上・利益が大きい会社のことです。では、そこで働く人たちや社会がどれだけ幸せになったかというと、必ずしも幸せとは言えず、矛盾が出てきているようにも思います。たとえば社会に大きな発展をもたらすような製品を開発している立派な一流企業でも、一方では環境汚染など社会に悪影響を及ぼしています。多くの人が『企業の目的は利益の追求』と思っていますが、企業は社会に役立つために存在しなくてはなりません。企業はそのための事業を成し遂げるべく、手段として金を儲けなくてはならない。ですが、経営者にとって『手段』であるはずの会社がいつのまにか『目的』となっているのが現状です。
</p>
<p>
とはいえ、現状を今すぐ大きく変えることはできず、私たちはこの日本で生きる限り、ある程度は流れに乗って生きていかなくてはいけません。重要なのは、私たち一人ひとりが『この流れはどこかおかしいのでは』と自覚していることです。それが、現状の流れを軌道修正していく第一歩でしょう」
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
国はそれぞれ違うからおもしろい
</h4>
<p>
では、これからの日本が進むべき道はどこにあるのか。
</p>
<p>
「日本人は新しいものに飛びつくのは早く、マスターするのも上手で、欧米化を速いスピードで成し遂げました。ですがそれだけに、日本人の良いところも失ってしまったことは反省しなくてはいけません。日本は、これからの世界において日本人としての特長を発揮することが大事だと思います。とくに日本がこれまでやってきたことを大切にすることが重要です。単に古いものがよいというわけではないですが、長く続いたものは必ずよい面があるから続いたはずです。今、『武士道』の思想が再び注目されていますが、これは日本がかつて大事にしていたものに関心を抱く若い人が増えつつある表れではないでしょうか」
</p>
<p>
今、経済の問題が出ているのは、欧米諸国も同じだ。その欧米では、自然と共生する日本古来の思想を芸術や建築などの文化の世界に取り入れるなど、日本の伝統的な思想に目を向ける流れもある。
</p>
<p>
「世界は急速にグローバル化しつつあります。これは一方で人間を統一化する方向へ進んでいく危険もあります。世界が欧米に倣って発展するのでなく、国それぞれで違いや特長があるからこそ、世界はおもしろいのだと思います。
</p>
<p>
世界において、日本人は組織としての行動が得意で、他人を気にかけ、人に迷惑をかけない行動に優れています。日本が今日まで発展したのは、国が成長しなくてはならない時期に、一人ひとりが会社のために一丸となってがんばってきたからです。ですから、行き過ぎたとはいえ、まだまだ日本人のよさはあります。今あるよい面を伸ばすと同時に、古来の考え方など、かつての日本のよい面も見直してみる。たとえば日々の日常生活においてもそういった視点を活かせば、いい意味でのブレーキになるのではないでしょうか」
</p>
<br>
<img src="../../../img/jihtml/ji52/yamazaki_new.jpg" hspace="1" vspace="30" width="517" height="470"><br>
<br>
<img src="../../../img/jihtml/ji52/hon2_2.jpg" align="left" hspace="30" vspace="30" width="127" height="241">
<br>
「同じ収入で豊かに暮らせる人もいれば、汲々として暮らす人もいる。その差は、その人の金銭哲学にある。金に対して『自分の哲学』があれば、これから先、充分な豊かさを感じながら毎日を過ごしていけるだろう」。金と上手につき合うコツを考える一冊。<br>
<br>
<br>
<br>
<div class="small">
『とても簡単なのに、なぜか裕福になる「金持ち哲学」』<br>
山﨑武也　著<br>
三笠書房　刊<br>
価格　1,300円（定価）
</div>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>投資家はなぜ失敗するのか？　山口揚平</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji51/post-1.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2007:/ji_html//4.77</id>

    <published>2007-05-30T01:25:55Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:09Z</updated>

    <summary>投資家はなぜ失敗するのか？ 　 　 株式投資に勝ち負けをつけるとすれば、その要因...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ji51号（2006年10月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<h2 class="jihtml">投資家はなぜ失敗するのか？<br>
　<br>
　<br>
<span><br>
株式投資に勝ち負けをつけるとすれば、その要因として大きなものは、感情、知識・情報だという。著書「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」で目先の株価にビクビクしない投資法を提案している山口揚平さんに、失敗しない株式投資の心構えを聞いた。
</span>
</h2>
<br>
<div class="brown">
―山口さんの書かれた『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』は個人投資家の間でも非常に評判がよく、ベストセラーになっていますが、出版したきっかけは何ですか？
</div>
<p>
実は、社会に出て初めて関わった仕事がM&amp;Aだったんですよ。しかもちょうど、ルノーが日産を買収しようかというときでした。<br>
　でも、M&amp;Aといっても「企業買収」というくらいしかわからなかったし、その当時の日本では、買収はネガティブなイメージでした。
</p>
<p>
私が最初に勤めたのが、トーマツコンサルティングという監査法人トーマツのグループ会社でした。ある
日、監査法人の会計士の先生方と一緒に外資の人たちに呼ばれ、「この会社を買収するから徹底的に調べてほしい！」と依頼を受けたのです。もちろん、私は右も左もまったくわからない状態で、言われるがままに仕事をしていました。
</p>
<p>
後になって、それが"デュー・ディリジェンス"という業務だったと知りました。その当時は誰もデュー
ディリジェンスなんて知らない。監査法人の先生たちもわかってないし、日本人でわかっている人なんてほとんどいなかったかも。いま思えば、そんな環境でM&amp;Aの業務をこなしてました。
</p>
<p>
でも、何度も経験すると、買収＝ネガティブ、という思い込みは間違いじゃないかと思うようになってき
ました。はっきりと、「何かをつかんだ！」という気持ちになったのは、2001年ぐらいだと思います。あ
る巨大リゾート施設の買収を担当することになったんです。相手は長銀（現在の新生銀行）の買取で話題になった外資系投資ファンドのリップルウッドでした。そのときに「資本主義ってそういうことなんだ！」というのを学んだ気がします。
</p>
<div class="section">
<h4>
外資の投資スタイルから割安株投資を学ぶ
</h4>
<p>
実際に株の価値って何かというと、企業の価値から負債を引いたもの。じゃあ、企業の価値って何だろうといえば、企業が持っている財産と事業の価値になる。貸借対照表（Ｂ／Ｓ）の資産に計上される現預金や保有有価証券などが財産にあたり、キャッシュを稼ぐ力が事業の価値になる。こういう風に企業の実態を分解していって、論理的に会社の価値というものを算出し、そこから1株あたりの株の価値というものを出して株を買っていくんです。
</p>
<p>
株価が株の価値を下回れば買い、上回っているときはじっくり見守る。今から考えると、割安株投資としては当たり前のスタンスなんでしょうが、彼らの行動を見ていて、「株って価値があったんだ」と気づかされました（笑）。それまでの日本では、株の価値や会社の価値云々より、株価が「高い」の「安い」のばかりに注意が向けられてきたように思います。つまり、実態を見ないで、価格の動きばかり追っているから、どうしてもギャンブルっぽく見えてしまう。でも、よくよく考えてみると、価値があるからこそ、モノには値段（＝価格）がつくわけです。価値が上がれば、株価も上がる。価値が毀損すれば株価も下がる。そう考えるのが自然でしょう。</p>
<p>
いまは、個人が株式投資を気軽にどんどんする時代。価値をもとに投資をするという、外資がずっとやってきてた考え方を、そろそろ個人投資家が正しくまねしてもいいんじゃないかという思いと、「価値あるものに段がつく」という当たり前のことを、いまいちど社会に広めたいということから、本を書いてみようと考えたんです。</p>
<br>
<div class="brown komidashi">
―ところで、山口さんが株式投資を始められたきっかけはなにかありますか？
</div>
<p>
価値をもとに投資をしてくことが正しいのか、を実証するために始めました。いろんな視点から会社の価値の計算を行い、価値が株価を上回っている会社に投資をしてみて、実際に株価が会社の価値に追い付くのか、を検証しようと考えたんです。といっても、当初は、儲かるか儲からないか、で当たっているかどうかを判断するアバウトなものでした。でも、儲け続けていくうちに、別のある思いに至りました。投資で儲けるということはとても大事なことだけど、もっと重要なのは、価値と価格の差がない世界、要は価値あるものに対して適正な価格がつく世界があるということが大切なんじゃないかと。コネが通用したりする世界ではなくて、実際の実力と評価が一致するというフェアな社会です
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>多くの人たちが誤解している良い会社イコール良い投資？
</h4>
<br>
<div class="brown">
―投資経験から学ばれたことも、これまでの日本人では気づかなかったことが多いようですね。山口さんの目から見て、投資に関する誤解には、どのようなものがありますか。
</div>
<p>
多くの人が誤解していると思うのは、良い会社に投資していれば株価は上がるものだという前提で投資をしているということ。株が上がるという現象をどういうふうに捉えるかで違ってきますが、僕の捉え方というのは、実力あるものが評価されていない現状があって、それが将来的に評価されていくこと（評価と実力が一致する）が、株価が上がるということなんです。つまり、株価が上がる可能性があるとすれば、実力と評価にまず差があることが条件なんですね。実力があれば、それで必要十分ではないし、評価（株価）が高いければいいということでもない。実力と評価、この2つの間に差があることが必要条件なんです。
</p>
<p>
だから、多くの人がよく間違えるのは、良い会社の株を買えばいいと考えてしまうこと。会社がいいかどうかは、株価が上がることと直接関係はないんです。重要なのは、その会社のイイ度合い（実力）と、評価（株価）の"差"なんです。イイ会社かどうかは、ひとつの点に過ぎなくて、評価（株価）との差が非常に重要だということなんです。相対的なものなんですね。いわれてみればそうなんですが、けっこう誤解されてる人が多いようです。
</p>
<p>
したがって、投資をするにあたって、僕らが知るべきことというのは、まず会社の価値を知ることです。上場会社であれば、価格（株価）は簡単にわかるわけですから、価値がわかれば、投資の勝率も高くなるはずです
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
<div class="komidashi">
情報よりも知識が大事。情報だけでは価値はない
</div>
</h4>
<br>
<div class="brown">
―株の価値を知り、株価との相対的な差を知るだけで、投資の勝率が高くなるということですが、実際には、私たち投資家が投資で失敗することは多い。その原因はどこにあるのでしょうか？
</div>
<p>
常に勝つ投資、負ける投資という定義があるとすれば、その原因は２つです。一つは知識・情報の問題。もう一つは感情の問題ですね。
</p>
<p>
ここでいう知識とは、切り口というかモノの見方。情報は事実を示しています。たとえば、Ｂ／Ｓ（バランスシート：貸借対照表）に出てくる数値は情報ですが、それだけでは投資に役立つものにはなりにくい。数値の持つ意味や、その背景を見抜けるかどうかがポイントですが、それを可能にするのが知識です。インターネット全盛の時代になって、それこそ情報は瞬時にいくらでも手に入るようになりました。しかし、かといって、投資家の勝率が格段に高くなったわけではない。僕に言わせれば、情報を使いこなす知識がまだまだ足りないということだと思います。
</p>
<p>
あるM&amp;Aの案件を担当しているときのこと。デュー・ディリジェンスのための時間が、たった２週間しかなくて、そのためあらゆる事を必死で調べまくったんです。寝る暇もなく、点滴を打ちながらの仕事、という悲惨な状況でした。そのときに、まず最初にとりあえず情報を集めたんですね。でもその情報量が半端じゃないんです。しかも、集めただけじゃ何の価値も生まないんですよ。こんなことを続けていたら、いずれ死ぬなって思ったんです。自分の限界と戦いながら、そこで気づいたのが、「考えること」でした。そんな経験をして以来、何かする時にはとりあえず情報を入れないようにして、徹底的に考え抜くことにしています。もちろん情報が入ってこないと不安になることもありますが、「論点」を徹底的に考えることによって、聞くべきこと、集めるべき情報は圧倒的に少なくなります。逆に、最初に情報を入れてしまうと、いろんな考え方や意見が出てきて、結局論点がぼんやりしてしまうんですね。</p>
<p>
だから知識も情報も必要なことに違いはありませんが、僕の場合、７対３ぐらいの割合で知識のほうが必要だと思っています。ほとんどの人は情報が大事だと思っていますが、物事はもっと「単純」だと思います。だから、僕の中では情報というのは一番プライオリティが低いんですね。
</p>
</div>
<div class="section">
<h4><div class="komidashi">
多くの人が買い値を基準にして、論理ではなく感情で売買している</div>
</h4>
<br>
<div class="brown">
―感情の問題点は、どういうところにあるのでしょうか。
</div>
<p>
僕の経験に限らずあてはまることだと思いますが、知識・情報と感情とを比べたときに、投資の勝敗への影響度を考えると、圧倒的に感情のほうが大きい。感情7割、知識・情報が3割といったところでしょうか。感情について影響力の大きいものといえば、不安と欲望、それからプライドが挙げられます。たとえば、「買値から10％上がった株」と「10％下がった株」、どちらを売りますか？　という単純な質問に対して、ほとんどの人は10％上がった株を売ると答えるんですね。でも、論理的にいうと、そっちは損なんですよ。なぜなら、税金を取られますから。
</p>
<p>
仮に100円の株を110円で売ったとすると、その利益である10円に対して20％の税金を取られますから（※平成16年1月1日.平成20年3月31日まで源泉徴収税率は10％、平成20年4月1日以降は源泉徴収税率20％）、利益は８円となるわけです。逆に100円が90円に下がった時には、マイナス10円ですから、それに対して20％の税金2円分が控除されるわけですね。したがって、10％下がった株を売ったほうが論理的には良い決断なわけですが、そういう決断はほとんどの場合できない。そこにプライドがあるからですね。感情的に勝ちか負けかでいえば、10％上がった株を売ることは「勝ち」、10％下がった株を売ることは「負け」になるんですよ。多くの人が買い値を基準として考えていて感情的に売買する。論理的に動けないから、もう負けるようになってるんですね。
</p>
</div>
<div class="section">
<div class="brown">
―なるほど、プライドと欲望が及ぼす影響は非常に大きなものですね。では、残りの不安はどうなのでしょうか？
</div>
<p>
不安というのは怖いってことですよ。今日も「株価が下がっているけど、どうしたらいいかわからない」といった内容の質問メールをもらったのですが、株価が下がると怖いわけですよ。実際にお金を損しているわけですから。もっと下がると、さらに怖くなる！損切りは、損失を限定するための合理的な方法といわれますが、実は多くの場合、株の整理ではなく、感情を整理しているにほかならないのです。
</p>
<p>
買い値よりほんの少しだけ株価が高いだけでも、気分よく売ることができます。しかし、下げへの不安は、株価が買い値から離れていくにしたがって、どんどん大きくなっていき、不安の限界点で売るんです。だから、株価が上昇したときの収益は小さく、下がったときの損失は大きくなってしまう。これが感情ですね。いくら理性ががんばっても、買い値と株価しか見えていないと、人間であるかぎりこうなってしまうんです。
</p>
<br>
<div class="brown">
―感情に克つには、どうしたらいいのでしょうか？
</div>
<p>
残念ながら人間である限り、個人的な欲望を断ち切るというのは困難です。では、これをどうやって克服するかというと、僕は2つあると思うんです。
</p>
<p>
1つは知識を得ること。「知は力なり」です。たとえば、先ほどのメールで質問をしてきた方が保有している株というのは、確かにものすごく下がっています。そこで実際にその会社に電話したんです。株価を見て判断するのではなくて、直接会社に電話して、その会社の価値がどうなっているのか、価値が毀損していないかどうかを確認するために。これが大事なんですね。その会社は今、時価総額が40億円ぐらいの小さい会社ですけれど、現預金で20億円、有価証券で20億円持っています。でも、株価がものすごく下がっている。この場合、会社の財産だけで40億円あるわけです。ということは、事業のキャッシュフローが赤字でない限りは、価値から見るとやっぱり安い。結局、「価格（株価）は人がつけるものだけど、価値があるんだから保有しようよ」というメールをさっき送ったところです。「下げを怖がるより、むしろ、買い増しだよね」と。
</p>
<p>
もう一つ僕が思っていることは、株に投資しているお金、つまり証券会社に入れているお金ですが、これを現実世界では使ってはいけないということです。なぜかというと、現実世界で使えるお金だと考えると、目が曇ってくるんですね。だから、利殖ではなく運用だと思っています。この雑誌を読んでいるような人には、そういうマインドを持って、買い値に惑わされずに、年率30％を目指してほしいですね
</p>
</div>
<div class="section">
<div class="brown">
―昨今の株ブームで、個人投資家が増えてきていますが、これについてはどう思われますか。</div>
<br>
<p>
投資家が増えるのは非常にいいことだと思います。会社に投資するということは、会社に投票することだと思うんですね。投資は政治と同じで、これから社会を良くしようとしている、価値を生み出そうとしている会社に投票するのと同じこと。そういう考え方を国民全員が持つようになれば、良いと思います。それこそ民主主義的資本主義になると思います。
</p>
<img src="../../../img/jihtml/ji51/p14.jpg" hspace="20" vspace="20" width="134" height="192" align="left">
<br>
<p>
これまでの日本には「みんな頑張って働きましょう。お金に関しては大蔵省、郵貯が面倒見ますよ」というのが前提にありました。これは非常に重要だったと思います。戦後の復興期においては、高速道路や巨大なダムといったインフラを整備していくことが重要でした。このためには、元本保証という絶対信用の名のもとで、お金を集めて計画的に運用するプレイヤーの存在が不可欠でした。それが都市銀行であり、郵貯だったと思います。そういう時代には、投資や運用でお金を増やすより、頑張って働いて給料を上げてもらうほうが確実に思えたんでしょう。金銭教育が成り立たないのは仕方がなかったんですね。でも、いまはそれが終わってしまった。
</p>
<p>
いつまでも、国家予算のばらまきで、ダムとか道路とかを作っていればいいという時代じゃなくなったのです。マスへのサービスから、個を意識して細分化されたサービスを提供する国に変わったんです。だら、投下するお金も小口単位でよくなったわけです。そうなると、個人の資金をだれかが大量に集め、そこから個々の企業にお金を回すより、個人が直接、その企業に対して投資するという流れにしたうが効率がいいんです。そういう意味で、直接金融はますます大事になってきているといえます。
</p>
</div>
<div class="section">
<div class="brown">
―山口さんの投資に対する考え方について教えていただけますか？</div>
<p>
投資とは、目先の儲けに血眼をあげるギャンブルではなく、生産活動の一環だと思っています。一企業が本質的な価値を生み出せるようになるには、やはりある程度の時間をみる必要があります。そう考えると、僕の投資は４年に１回ぐらい売買するスタイルになるんだろうと思います。
</p>
<img src="../../../img/jihtml/ji51/p13.jpg"  hspace="5" vspace="10" width="411" height="336"><br>
<p>
また、投資においても哲学観が重要だと思います。僕は釣りが好きで、ちなみに今の社名であるブルー・マーリンもカジキマグロからとったものですが、釣りをやると最初はみんな釣果を求めるんですね。でもやっていくうちに、どう釣るかというようなプロセスが重要になってくるんですよ。いくら釣果が期待できるからといって、網でバァーッと獲ることはしない。それよりも鮎の友釣りをやるほうが心地いいわけです。その境地を越えると、最後は美学。心構えというか、海に川にどう向かうかという心の問題のほうが、重要になってくる。そうなるともう、哲学であり、生き方そのものですね。もちろん釣りに限らず、投資でもそうだと思います。
</p>
<br>
<div class="small">
<div class="red">Profile</div>山口揚平 やまぐちようへい<br>
<img src="../../../img/jihtml/ji51/hon.jpg"  hspace="5" vspace="10" width="157" height="163" align="right">
<br>
早稲田大学政治経済学部卒業。<br>
トーマツコンサルティング、アーサーアンダーセン、デトロイトトーマツコンサルティングなどで、これまでに多数の買収案件に参画し、外資系ファンドの投資手法や財務の本質を学ぶ。<br>
その後、個人投資家向けに会社の価値と株価の関係をわかりやすく伝えていくことを目標に、ブルー・マーリン・パートナーズを起業、代表取締役となる。<br>
主な著書に、話題作となった「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」（ランダムハウス講談社刊）がある。<br>
URL http://bluemarl.in/<br>
<br>
<br>
●シェアーズ（http://bluemarl.in）／山口氏が代表をする個人投資家向けの情報サイト。3000社の割安度を瞬時に判定する「ざっくり企業価値評価（無料版）」や本格的な投資教育ＤＶＤ教材などを提供している。<br>
</div>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>日本を文化大国へ！オークションの雄が挑む夢　　倉田陽一郎</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://104ka.net/ji_html/ji51/post.php" />
    <id>tag:115.146.61.78,2007:/ji_html//4.76</id>

    <published>2007-05-29T01:18:22Z</published>
    <updated>2009-05-16T18:04:08Z</updated>

    <summary> ヨーロッパのプライベートバンクには「心の富裕層」が集う  倉田氏は、かつて欧米...</summary>
    <author>
        <name>宝印刷株式会社</name>
        <uri>http://115.146.61.78/cmt/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=4&amp;id=1</uri>
    </author>
    
        <category term="ji51号（2006年10月号）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://104ka.net/ji_html/">
        <![CDATA[<img src="../../../img/jihtml/ji51/p42/kurataheader1_big.jpg"  hspace="5" vspace="10" width="460" height="294">
<h4>ヨーロッパのプライベートバンクには「心の富裕層」が集う</h4> 
<p>
倉田氏は、かつて欧米の金融機関を数社渡り歩き、ファンドマネージャーとして資産運用業務に携わってきた。現在は投資の世界から一転し、美術品等のオークション会社の経営に携わる。とくに若い頃にヨーロッパのプライベートバンク（以下ＰＢ）に大きな影響を受けたことが、現在の事業へとつながっているという。 
</p>
<p>
「投資の世界で働く中、ＰＢは非常に印象的でした。私が勤務していたのはヨーロッパの典型的なＰＢで、顧客との付き合いは100年～200年もの長い期間にわたるものでした。ＰＢに関わる人たちは単にお金持ちであるだけでなく、自分の生き方を知っていて、他人を妬んだりしない心の豊かな人たちです。お金があれば何でもできると思って、お金に依存することもありません。彼らと交流し、日本にもこのような人たちが出てこなければ、と思いました。当時、日本は経済的には世界の一流と言われたものの文化的な評価は高いとは言えませんでした。しかし、日本人は元来美しいものを大事にし、美に敏感で味覚が繊細な人種です。にもかかわらず、それを伝えきれていない現状でした」
</p>
<div class="section">
<h4>
オークション事業は成熟した人生の追求の原点 
</h4>
<p>
倉田氏は、日本でもヨーロッパのＰＢのような世界を作りたいと思い、 30歳を過ぎて投資顧問会社を設立。そこで経営コンサルティングの顧客としてシンワアートオークション株式会社と出会った。もともと美術への強い興味を持っていたことも手伝って、成長しつつある同社の将来性に着目。「シンワアートオークション株式会社の経営に助言を行ううちに、『ヨーロッパにリアルなオークションの歴史が300年もあるように、日本にもリアルなオークションを作りたい。オークションという流通インフラこそ、これからの日本に必要なものではないか。日本にも、これからはそういう時代が来るはずだ』と思ったのです。 
</p>
<p>
投資顧問会社も美術品オークションも、どちらも富裕層の方と何代にもわたってお付き合いができる点で重なります。ですが、『紙とお金が動く投資の世界ではなく、リアルに絵画を介して美しい世界と触れられるオークションの世界で、美術品コンテンツのＰＢ構想を作ることが自分の役割だ』と信じ、シンワアートオークションの経営に参画することを決意したのです。ですから、私のオークション事業の原点は、ヨーロッパのＰＢで学んだ『より成熟した人生のあり方の追求』を実現するためのインフラ作りなのです」
</p>
</div>
<div class="section">
<h4>
美術品は「お金」ではなく人生をともに歩むもの 
</h4>
<p>
これまでの日本の美術品市場では、販売者などの供給側が作品に価格をつけ、買い手がそれを受け入れるという構図だった。これに対してオークションは、公開された場で需要者側が作品に価格をつける取引システムだ。「美術品の重要なポイントは、『お金ではない』ということです。絵画を購入する人は、『美しいから、その美術品とともに人生を歩みたいから』その絵を買うのです。そして、絵を部屋に飾ったり人に見せたりして、幸せを感じるものです。ところが、 80年代頃は適正価格のわからない状態で美術品が売られている時期もありました。そうなると、市場への信頼は低くなり、市場が拡大しにくくなります。価格構造がオープンで透明であれば、市場への信頼度も高くなり、顧客は自分が好きな美術品を安心して売買することができ、また市場も広がります。オークションは、これまでの供給サイド中心の流通から、需要サイド中心の流通へと、日本の流通の変革を試みるインフラです。そのためにも、私たちが美術品等の換金市場を整備し、オープンでフェアなマーケットを作ることは非常に大事なことです」
</p>
<div align="center">
<img src="../../../img/jihtml/ji51/p42/kaijyo1.jpg" hspace="2" vspace="2" width="501" height="333">
</div>
<div class="small">
オークション会場では、オークショニアが進行役となり、買い受け希望者が複数の場合は金額を競り上げていく。
</div>
</div>
<div class="section">
<h4>
美術品を楽しむ人たちと長きにわたり、付き合う 
</h4>
<p>
また、倉田氏はオークションを世代を超えた換金市場のインフラとも考える。
</p>
<p>
「好きで美術品を購入する人は、自分からなかなか売らないものです。ご本人が亡くなってご子息が相続した時に、その美術品が売られる可能性があります。つまり、私たちは世代を超えた換金市場を作るという重要な役割を担っているのです。そのためにも、私たちはお客様と何代にもわたって長期的な信頼関係を築いていくことがとても重要です。日本のオークションの歴史はまだ16年しかありませんから、オークションで購入した品を再びオークションで売るという二次流通はまだ本格的には行われていません。ですが、今後そういう時代が来る時に備えて換金市場を整備しておくことが、私たちの使命なのです」
</p>
<p>
顧客の大事な資産を預かり、それを安心できる市場で換金するという意味で、オークション会社はまさに『美術品コンテンツのＰＢ』といえよう。
</p>
<div align="center">
<img src="../../../img/jihtml/ji51/p42/kaijyo2.jpg" hspace="2" vspace="2" width="331px" height="235px">
</div>
<div class="small">
オークショニアは、買い受けを希望している人の方を向いたり手をかざしたりして、オークションを盛り上げる。
</div>
</div>
<div class="section">
<h4>
古い体質を変革し、オークションを育てていく 
</h4>
<p>
日本では、美術品業界というと「古い体質」「富裕層向けの楽しみ」といったイメージもまだあるだろう。そういったイメージを払拭させるためにも、オークションによって透明な市場を作りたい、と倉田氏は話す。 
</p>
<p>
「2005年4月、弊社は大証ヘラクレス市場へ上場し、認知度も高まってきました。ですが、オークションという流通はまだメジャーではなく、美術品取引への胡散臭いというイメージもありますから、やはり安心して売買できる換金市場を作ることが大切です。よりよい作品を、大切にしていたお客様から、次の所有者となるお客様へと繋いでいくことで、私たちは成長を続けていくと思います。そして欧米のオークションのように長い年月を経て初めて、私たちは社会に役立つオークション会社になることができると考えています」
</p>
<div align="center">
<img src="../../../img/jihtml/ji51/p42/kaijyo3.jpg" hspace="2" vspace="2" width="331px" height="237px">
<div class="small">
落札希望者は、パドル（番号札）を上げて意思表示を行う。
</div></div>
</div>
<div class="section">
<h4>
本物だから得られるものがある 
</h4>
<p>
「人間は、精神的にはずっと成長し続けます。日々出会いや発見があり、新しい知識を求めることで、本物の人生に近づくものだと思います。そして、人の成長を助けるのはやはり『本物』なのです。写真のヒマラヤを見るより、本物のヒマラヤを見る方が、心動かされますよね。『成長』とは、狭い意味で芸術品の鑑識眼を育てるという意味ではなく、『よりよい人間としての成長』という意味です。ですが、日本には価値ある本物との出会いを助けるインフラが少ないと思います。オークションは、本物と出会うためのツールの一つです。『本物』とは、世の中にそれほど多くはなく、また時代を経てもその価値はぶれるものではありません。それだけ本物を持つことは重要なことなのではないかと思います。本物を知る人と知らない人とでは、人生観や見える世界が違うと思うのです」
</p>
　<br>
<img src="../../../img/jihtml/ji51/p42/kuratadetail.jpg" hspace="2" vspace="2" width="305" height="203"><br>
Profile<br>
倉田陽一郎 くらたよういちろう<br>
<br>
1987年エス・ジー・ウォーバーグ証券会社入社。<br>
1988年ウォーバーグ投資顧問株式会社入社。<br>
1992年メースピアソン投資顧問株式会社入社。<br>
1997年ミネルヴァ投資顧問株式会社を設立し、代表取締役就任。<br>
投資顧問業の顧客であったシンワアートオークション株式会社の<br>
将来性に注目し、2001年同社の代表取締役社長就任。<br>
<br>
<br>
●シンワアートオークション株式会社<br>
美術品オークションハウスとして国内最大手。<br>
1987年に美術品の業者交換会「親和会」発足。<br>
1989年に株式会社親和会設立。<br>
1991年にシンワアートオークション株式会社へ商号を変更し、<br>
2005年には大阪証券取引所ニッポン・ニュー・マーケット「ヘラクレス」へ株式上場。<br>
現在は年６回の近代美術オークションのほか、陶芸作品や高級宝石の<br>
オークションも行う。<br>
<a href="https://www.shinwa-art.com/" target="_blank">www.shinwa-art.com</a></div>]]>
        
    </content>
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</feed>
