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荒れ相場を乗り切るための心理学講座 第5回「リスクをとりすぎる」

荒れ相場を乗り切るための心理学講座
第5回「リスクをとりすぎる」
なぜここまでリスクをとっちゃうの!?
「よもや、ここまで下がるとは」
最近の株価を見たら、誰でも思うところでしょう。
PBR(株価純資産倍率)でみると、こんな割安は異常だし、いつまでも続くはずがないと思っていたら、すっかり7?8千円台が定着してしまいました。米国からは金融機関がまたもや国有化されるとのウワサも聞こえ、もう一段の調整もあるかもしれません。つまりはわれわれの持っている株はしばらくは塩漬けのままと言うことで、改めて反省したりします。「なんでこんなにリスクをとり過ぎちゃったんだろう?」と。
ましてや、この連載を最初から読んでいる人であれば反省はひとしお。だって、読み返してみれば分かるのですが、「進化心理学」というキーワードで明らかにしてきた私たちの心のメカニズムはすべて「危険を避けて次代に遺伝子を引き継ぐこと」を目的にしているのですから。たとえば、最近の相場で経験した人もいるかもしれない「狼狽売り」。株価が想定を超えて急落すると、思考停止してしまって「反射的」に株を売ってしまい後から後悔する…一見するとトンチンカンな心のメカニズムには、原始時代から連綿と受け継がれてきた、「猛獣の気配を感じたら(本当かどうか確かめる前に)とにかく逃げ出せ」という驚くべき合理性が隠されていることを「進化心理学」は示しています(改めて過去の連載を読みたくなったら、「荒れ相場 心理学」でインターネット検索してみてください)。
われわれ投資家を悩ます「高値づかみ」だって「損切りできない」だって、「進化心理学」のフィルターを通して見ると、太古の時代には合理的だった心のメカニズムが「誤作動」してしまっただけのことが分かって、やっぱり身の安全を図ることは最重要だよなぁ、と納得するところですが――だとしたら、なぜこれほどにリスクをとった投資をしてしまうか、逆に疑問ではありませんか?
