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2018-01-17

世界が認める「コトブキヤ」ブランドのホビー関連グッズを製造販売――株式会社 壽屋 代表取締役社長 清水 一行

株式会社 壽屋
証券コード 7809/JASDAQスタンダード

代表取締役社長 清水 一行
Kazuyuki Shimizu

65年前、玩具店から始まった壽屋は、フィギュアやプラモデルのトップメーカーに成長した。「コトブキヤ」ブランドの人気は高く、米国の大手版権元とのつながりも強固。盤石の体制だが、清水一行社長は、上場を新たな飛躍のバネにしようと考えている。

取材・文/山本 信幸 写真撮影/和田 佳久

玩具店から製販一体のホビーメーカーへ成長

――「コトブキヤ」のブランドはフィギュアやプラモデルで有名です。どんな事業を展開しているのでしょうか。

清水 現時点の事業としては、フィギュア・プラモデル・雑貨等を中心としたホビーに係るグッズの企画・製造・販売・サービス活動を展開しています。ただ、現在、事業カテゴリーの拡大を図っている最中なので、将来は主力事業が変わる可能性も十分にあります。

――創業当時は、玩具店「壽屋」でした。その後、どのように成長していったのですか。

清水 当社は小売店から始まり、1967年に立川駅前にあった第一デパートに「人形と玩具 壽屋」を開店しました。その後、自社製品の製造販売を始めました。きっかけは美大生のお客さまがガレージキットを作ったことでした。自分たちでも作ってみると、予想外に売れた。もちろん壽屋全体の売上から見ればわずかなものでしたが、自分たちが作ったものがお客さまに買っていただけることに驚きました。83年に通信販売を始めると全国から注文が来るようになり、店舗を維持しながら、時間を掛けて少しずつメーカーへシフトしていきました。

――フィギュアやプラモデルの市場は大きいのですか。

清水 マーケットは小さいかも知れませんが、ホビーというくくりで見るとどうでしょう。例えば人気キャラクターがプリントされたTシャツは、アパレルではなくホビー商品と捉えることができます。すると市場は大きく広がります。

 最初にどのような事業を展開しているのかと聞かれましたが、「何屋です」と答えるとマーケットをしぼってしまうので、当社は「コトブキヤ」なのです。まだ明確な答えは見つかりませんが、10年後には今とは違う「コトブキヤ」になっているかも知れません。

高いスキルを持つ中国の専属工場でフィギュアを製造

――現在の事業環境はどうでしょう。

清水 プラモデルは商品・商材によっては伸ばす余地があります。美少女フィギュアと呼ばれるアニメキャラクターやゲームキャラクターの商品化は、主に商品の製造工場がある中国の人件費の高騰により上代が上昇しており厳しい環境といえます。

 昔から広東省のエリアにはおもちゃ工場がたくさんあり、高いスキルを持つ従業員が多くいます。フィギュアの製造には何百人という高いスキルを持った従業員を確保しなければならないので、単独で人件費の安い他国に進出するのは難しいですね。

 自動車のプラモデルであれば、本物の自動車という3D(立体)のゴールがあります。でも、フィギュアは世の中に存在していないものを3Dにして提供するため、ゴールがなく、お客さま一人ひとりが思い描くイメージも異なります。当初は3D化するだけで喜ばれましたが、今はお客さまが要求される精巧さもどんどん高くなっています。100%のお客さまに満足していただける製品を作ることは不可能ですが、当社の製品は80%以上のお客さまに満足していただけているのではないでしょうか。

――強みはブランド力、製販一体、オリジナルコンテンツにあるそうですね。

清水 コトブキヤというブランド力の源泉はクオリティーにあります。ウォルト・ディズニーや漫画出版社のマーベルのような版権元とは長い付き合いがあり、クオリティーの高さを評価されているので、映画「スター・ウォーズ」などの関連商品を作ることができるのです。製販一体のメリットは、立川本店や秋葉原館など直営店でうかがったお客さまの声を製品に生かすことができる点にあります。

 オリジナルコンテンツはロイヤリティ(版権使用料)が発生しない反面、自社で宣伝をしなければなりません。それがなかなか大変です。一方、他社のIP(知的財産)であればホルダーが宣伝をするので、知名度が高まったところで商品化の許諾を得ればいいのですが、契約の範囲内でしか商売ができず、どれだけ一生懸命販売しても、次の展開につながりません。そこで他社のIPを使った商品を販売しつつ、自社のIP商品を増やして、コトブキヤというブランドを高めていきたい。

 そして立川という町で長く商売をしていることも強みになっています。当社の古くからのお客さまがホビー業界を始め各業界で活躍されています。その強固な人脈は大切な財産です。

アニメキャラクターは国内で売れることが重要

――成長戦略を教えてください。今後は海外進出を強化するのですか。

清水 現在の売上高比率は国内対海外で7対3です。会社を成長させるためには海外比率を5割程度まで引き上げる必要があるでしょう。ただ、日本市場は重要です。日本の会社が作り日本の市場で売れたアニメ関連商品だからこそ、中国・香港、東南アジアの国々のお客さまに買っていただける。

――上場した理由を教えてください。

清水 準備は10年ほど前から進めていて、たまたまこのタイミングになりました。会社としては、より社会性を高めること。私としては経営者としての覚悟を持ち、株主さまから刺激を受けることを目的としています。公開の会社とすることで後継者を募るという意味もあります。

―― 株主還元方針についてはいかがでしょう。

清水 業績に即した配当はもちろん、株主さまに喜ばれる株主優待を考えていきたい。長く株式を保有していただいて、株主さまと一緒に歩みながらコトブキヤを成長させていきたいですね。

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