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2018-07-17

日本一のおもてなし集団を目指し、お客様と喜び、感動を分かち合う――株式会社一家ダイニングプロジェクト 代表取締役社長 武長 太郎

株式会社一家ダイニングプロジェクト
証券コード 9266/東証マザーズ

代表取締役社長 武長 太郎
Taro Takenaga

競合が熾烈で流行廃りも激しい飲食業界において、20余年前の創業当初から「日本一のおもてなし」を追求して多数のリピーターを獲得し、ブライダル事業への進出にも成功した一家ダイニングプロジェクト。その経営哲学や事業に対する熱い思い、今後の成長戦略について、武長太郎代表取締役社長に話を聞いた。

取材・文/大西 洋平 写真撮影/和田 佳久

首都圏で飲食事業とブライダル事業を展開

――事業概要について教えてください。

武長 当社は飲食事業とブライダル事業を展開しており、その比率は営業利益ベースで前者が約7割、後者が約3割となっています。飲食事業では「こだわりもん一家」や「屋台屋 博多劇場」、「TANGO」、「銀座あらた」といったブランドを東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県に展開しています。今回、当社は2017年12月12日に東証マザーズ市場に上場しましたが、「こだわりもん一家」の第1号店である本八幡店をオープンしたのは1997年の同日で、ちょうど20周年の節目に当たります。私は20歳で当社を起業しており、60歳まで経営を続けていくことを目安とすれば、そろそろ折り返し地点を迎えていると考え、次の20年を見据えてこのタイミングでの上場を決意しました。

 飲食事業における主力は「こだわりもん一家」チェーンと「屋台屋 博多劇場」チェーンで、特に後者を今後における成長戦略の柱に位置づけています。「屋台屋 博多劇場」のコンセプトは、九州博多の風物詩である中州の屋台をそのままに再現するというものです。居酒屋マーケットの中で比較的低価格帯のゾーンで「手頃な価格帯ながらサービス力の高い店」であると訴求することによって、当社は競合との差別化を図っています。

 創業以来、私たちは「日本一のおもてなし集団」を目指しており、お客様に喜びや感動、元気、笑顔を持ち帰ってもらい、その対価として飲食料金を支払っていただくという姿勢に徹しています。単に空腹を満たすだけにとどまらず、お客様に感動を提供することを心掛けています。その結果、当社の「こだわりもん一家」や「屋台屋 博多劇場」はリピート率とともに、来店頻度が高いことが大きな特徴であり、強みともなっています。

「屋台屋 博多劇場」を成長戦略の柱に据える

―― 今後の成長戦略を教えて下さい。

武長 客単価が2,500円で初期投資費用を早期に回収でき、安定的な売上成長を見込めるというのが「屋台屋 博多劇場」による成長戦略のビジネスモデルです。商品戦略でリーズナブルでありながら高いコストパフォーマンスを実現するとともに、会員アプリを通じた会員企画でリピーター戦略を推進します。

 私が創業の地に選んだのは千葉県市川市の本八幡で、けっして大きな商圏ではありませんでした。地元のお客様に足繁く通っていただくことが前提だったわけで、当初からリピート率や来店頻度をKPI(重要業績評価指標)に掲げ、創業から3年目にはお客様の会員化にも取り組みました。「屋台屋 博多劇場」は200円の入会費を頂戴しますが、以降のご来店では料金200円の「お通し」が無料となります。また、3回以上のご来店でVIP会員、10回以上でプレミアム会員となり、来店頻度に応じてサービス内容がグレードアップしていくシステムになっています。

 こうした会員化を進めてきた結果、現在の登録会員数は約56万人、総客数に対する会員比率は58%超に達しております。そのうち、2回目以降ご来店のリピーター会員比率は38.72%(2018年3月期時点)です。バースデー餃子やVIP会員メニュー、プレミアム会員向けプレゼントなどといったお客様に楽しんでいただける企画や、アプリのプッシュ機能を活用したダイレクトな販促活動を通じて、いっそうのリピーター獲得に取り組んでいく方針です。

 そして、出店計画では「屋台屋 博多劇場」を中心とした積極的な拡大戦略を図っていきます。2018年3月期には10店舗を新規オープンし、2019年3月期に12店舗、2020年3月期に15店舗の出店を計画中です。今後3年間は首都圏(1都3県)に集中出店することで、認知度とブランド価値の向上を図っていきたいと考えています。

喜びと感動を分かち合うおもてなしに関わる事業展開も視野に

―― 上場の目的を教えて下さい。

武長 やはり、知名度や信頼性の向上による人材採用面の強化です。今後も「日本一のおもてなし集団」を目指すうえでは、優秀な人材をしっかりと確保することが重要と考えています。

 そして、中長期的なビジョンとしては、手掛けるチャネルを水平方向に拡大していきたいと思っています。飲食事業における新たなブランドの立ち上げもその一つですが、もっと長いスパンでは、おもてなしに関わる事業領域をさらに広げていくことも念頭に置いています。たとえば宿泊事業なども視野に入ってくるかもしれませんし、様々な可能性を追求したいと考えています。

 2011年にブライダル事業への進出を決めたのも、当社の企業理念の一つである「喜びと感動を分かち合う」という点が共通しているビジネスだと思ったからです。当時、当社の幹部社員の挙式が相次ぎ、出席して毎回泣かされているうちに痛感しました。その矢先に、東京タワーの真下に位置する絶好のロケーションの物件を紹介されたのです。当時は15店舗を展開していましたが、それらの家賃の合計よりも高額の物件で、最初はとても無理だと思っていました。

 しかし、改めて当社の経営理念に立ち返って自分たちが挑戦すべき事業だと気づき、進出を決断しました。実際に手掛けてみると、最初は電話の応対が居酒屋的で元気すぎるなどといった違和感があったものの、私たちが培ってきたおもてなしのマインドはすんなり馴染みました。そして今では、大手クチコミサイトの評価が東京都内で挙式可能な施設の中でベスト10に入るまでになっています。今後も私たちは、人の幸せの瞬間、思い出の瞬間に関わっていくビジネスに取り組んでいきたいと考えています。
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