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2018-07-23

ネイルサロン業界で圧倒的なリーディングカンパニーを目指す――株式会社コンヴァノ 代表取締役社長・CEO 鈴木 明

株式会社コンヴァノ
証券コード 6574/東証マザーズ

代表取締役社長・CEO 鈴木 明
Akira Suzuki

従来の常識や既成概念にとらわれないビジネスモデルを構築し、ネイルサロンをチェーン展開しているコンヴァノ。2014年の10月から経営に参画し、ネイル業界で初となる上場を果たした鈴木明社長は、他社のものまねはせず、常に新しいものを提供していくという姿勢を貫き続けている。

取材・文/小椋 康志 写真撮影/和田 佳久

低価格かつシンプルな料金体系で幅広い年齢層の顧客を獲得

―― 事業内容についてお聞かせください。

鈴木 メインはネイル事業です。「ファストネイル」「ファストネイル・プラス」「ファストネイル・ロコ」という3つの店舗ブランドを全国にチェーン展開するほか、オリジナルのネイル・ハンドケア商品を企画・販売しています。また、子会社である「femedia(フィーメディア)」でメディア事業も行っています。

―― ファストネイルとは、どのようなネイルサロンなのでしょうか。

鈴木 『「いつもキレイ」を「私らしく」選べる』というのがブランドコンセプトです。サクッと行けて、低価格で、比較的便利な場所にあって、豊富なカラーとデザインで30万種類にも及ぶネイルデザインの中から好きなものを選べます。料金体系は非常にシンプルで、2,990円から7,990円まで7つのプランをご用意しています。つまり、お客様からすると敷居が低く、気軽に安心して入りやすいサロンだといえます。それがファストネイルの基本的なポジションです。お陰様でかなり幅広い年齢層のお客様にご利用頂いております。

徹底的に差別化を図ることで独自のポジションを確立

―― 御社の強みはなんでしょう?

鈴木 当社の強みは、大きく3つあります。まず1つ目が高効率オペレーションです。他店では、入店から退店まで1人のネイリストが1人のお客様にかかりきりになります。しかし当社ではコンサルタント(店内司令塔)とネイリスト(施術者)を完全分業制にすることで、高い生産性を実現しています。

 従来、施術時間は90分から120分必要でしたが、当社では基本的に60分で提供しています。一般的なネイルサロンでは来店してネイリストと相談しながらデザインを決めるのですが、当社の場合はWEBサイトやアプリを活用いただくことで、来店前にデザインが決まっているお客様が多い点も高効率オペレーションを支える大きな要因です。

 2つ目が外部メディアに依存しない高い顧客獲得力です。一般的には各種の集客メディアに広告を掲載して集客をしていると思います。しかし当社は「FASTNAIL TOWN」という自社の予約システムを使って集客をしており、8割以上を自社経由で呼び込んでいます。他社の正確な数字は公表されていませんが、おそらく当社が一番高いのではないかと思います。

 3つ目が投資回収期間の短い新規出店です。1店舗立ち上げるのに約900万円かかりますが、それを最短で半年、遅くても1年以内に回収しています。

 また、他社では美容専門学校の卒業生や他のサロンで働いていた経験者を採用するのに対し、当社では、独自の社員教育制度を整備することで未経験者も採用しています。本社にある教育施設で集中的にトレーニングを行っていますが、その内容もただネイルを塗るというものではなくて、店舗の運営の仕方や当社の企業姿勢など総合的な教育を実施しています。また、店舗への配属後も、外部の教育機関とタイアップして、マネジメントスキルを高めるなど、いろいろな講座を設けています。単にネイリストとしてだけでなく、ビジネスパーソンとしての視野を広げられる環境づくりに力を入れています。

テナントビル型から商業施設型へシフト

―― 最近は商業施設への出店が増えているようですが。

鈴木 ビジネスをスタートした時点では、テナントビルへの出店が主でした。いわゆる駅チカや駅前にある雑居ビルの空中階です。この場合、インターネットによる集客となるのですが、現在インターネットによる集客は過当競争になっています。

 そこで2015年から商業施設のほうにシフトをして出店しています。商業施設の利点は、ブランドをずっと露出でき宣伝効果が高いことです。最近の商業施設はお客様の回遊性を高めるために、アパレルの隣で雑貨が売られているなど異業種混合型のフロア構成になっています。ファストネイルは気軽に安心して入りやすいなど、施設側の望んでいるコンセプトとマッチしているので、着実に出店ができています。

―― 現在49店舗とのことですが、今後の出店計画は。

鈴木 いまのところエリアでいうと関東がメインで、あとは関西・東海・中国ですから、未開拓のエリアがたくさんあります。そこへファストネイルのビジネスモデルを拡大していくのが次のステップです。実は商業施設からもかなり声がかかっているのですが、できれば我々は一番いい場所に出店したいと考えています。商業施設のなかでも、上位2割の施設が優良施設だと仮定して、その上位2割に出店していったとしても、まだまだ出店余地があります。

 ファストネイルの場合は特徴的なオペレーションをしていますので、それを実行できる人がいなければ新しい店舗を出すことができません。ですから年間5店舗という計画上着実な路線を敷いています。近い将来、全国の主要都市に店舗を構え、まずは国内100店舗を目指していきます。その後もしくはほぼ同時になるかもしれませんが、海外にも出店していきたいですね。

―― 業績も右肩上がりですね。

鈴木 19 年3月期は売上収益が16%アップ(23億3千万円)、利益が54%アップ(1億4千万円)という予想です。今後は店舗がオープンすればするほど、利益への貢献度は大きくなっていくでしょう。現在は成長期と位置づけており、当面は利益を内部留保に充てますが、将来的には配当も視野に入れていきます。
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