よくある質問 IRご担当者様へ JI定期読者のメールアドレス登録申請

ジャパニーズインベスターの記事をネットで配信、投資家ネット

ジャパニーズインベスターの記事をネットで配信、投資家ネット

  • HOME
  • 記事一覧
  • 人と企業のニーズをつないで日本の労働市場をもっと豊かに――CRGホールディングス株式会社 代表取締役社長 古澤 孝
2019-01-23

人と企業のニーズをつないで日本の労働市場をもっと豊かに――CRGホールディングス株式会社 代表取締役社長 古澤 孝

CRGホールディングス株式会社
証券コード 7041/東証マザーズ

代表取締役社長 古澤 孝
Takashi Furusawa

それぞれの専門分野に特化したグループ会社が強固に連携しているCRGホールディングス。効率的かつ効果的な人材管理の実現を目指す古澤孝社長に同社の強みや事業戦略について聞いた。


取材・文/小椋 康志 写真撮影/キミヒロ

専門性の高い登録人材を揃え、独自のノウハウとともに提供

──御社の事業内容についてお聞かせください。

古澤 当社グループは、当社および連結子会社6社で構成されており、主な事業は人材派遣紹介事業と製造請負事業となります。人材派遣紹介事業の中核企業である「株式会社キャスティングロード」においては、コールセンターへの派遣を中心に、オフィスワーク派遣などを行っており、近年では介護・看護及びヘルパー派遣を強化しています。「株式会社ジョブス」では工場や倉庫への派遣を中心に、セールスサポートやイベントの運営なども行っています。「株式会社CRドットアイ」はIT系の派遣を行っており、アプリ開発などWeb系の業務で実績があります。人手不足を背景に、3社ともに他社に先駆けて潜在労働力として注目が集まるシニアの派遣を手掛けています。製造請負事業は、「株式会社プロテクス」において、ペット関連製品の製造請負を行っており、国内4拠点において工場内製造請負、工場内物流業務、倉庫運営・物流などを行っています。このほか、「株式会社CRSサービス」においてBPOや採用代行業務を、「株式会社イノベーションネクスト」においてRPAなど最新の技術を活用したシステム開発や販売を展開しています。

──強みについてお聞かせください。

古澤 高い専門性を持っている人材が多いことです。主力であるコールセンター以外の分野でも、専門性の高い人材を育成していますので、クライアントから高評価をいただいています。また、そのなかで蓄積された独自のノウハウがあり、管理者とオペレーターをセットで派遣するという「ユニット型派遣」を行っています。組織単位で派遣することにより派遣キャストの定着率がアップするだけでなく、新たなオーダーを獲得しやすくなるというメリットがあります。拠点は、北海道から沖縄まで全国に28拠点を展開しており、必要なときに、必要な時間、必要なスキルをクライアントに提供でき、細かなオーダーにも対応できます。また、当社では「人を大切にする」というコンセプトのもと、派遣キャストへの手厚いフォローを行っています。フォローにより得られた結果をデータベース化し、クライアント企業へフィードバックを行っており、本データをもとに職場改善を図っていただくことで、さらなる定着率アップが可能となることから、派遣キャストとクライアント企業双方から高い信頼を得られております。また当社は「HRテック(HumanResource)」による業務の効率化等を推進しています。すべてが自社開発のシステムですが、基幹システムである「C3」を活用することによりマッチングのスピードと精度が高まってきました。Webオンライン登録システムは遠隔で幅広く人材を集めることができ、集客効果が高まりました。モバイルを使った勤怠管理や、給与の支払い方法が選べるなど派遣キャストの利便性向上施策にも力を注いでいます。

──業績の方も順調ですね。

古澤 18年9月期の売上高は、人材派遣紹介事業においては9.2%増となりました。主力のキャスティングロードが堅調なことに加え、ジョブスとCRドットアイが大きく成長しました。製造請負事業については、以前からお取引いただいているユニ・チャーム様との関係強化を図ることにより受注を拡大し、11.5%増と2桁成長となりました。HRテック等への取り組みも、従来の社内向け施策に加え、外販を開始し、売上高は順調に推移しています。

人手不足解決のためのトータルサポートを展開

──今期の事業戦略についてお聞かせください。

古澤 2030年までに約853万人の労働人口の減少が予測されています。有効求人倍率も1.64倍(2018年9月時点)と高い水準にあり、構造的な人手不足となっています。これを打開しようというのが当社の3つの取り組みで、1つ目が「継続的な労働力の供給」です。上場により知名度が向上したので、さらに人材を集める工夫をしていきます。2つ目が「業務効率化支援」です。クライアントへBPOやAIソリューションによる業務効率化の提案を進めていきます。3つ目が「代替労働力の提供」です。RPAを駆使したシステムなどを提供し、恒常的な人手不足をトータルサポートできればと考えています。

──今期の業績予想はいかがですか。

古澤 19年9月期は、売上高が13.6%増、営業利益は35.5%増を計画しています。人材派遣紹介事業においては、現在の28拠点を30拠点に、2020年には39拠点へと拡大していく予定です。新しい取り組みとしては、IPOに特化したハイクラス人材紹介事業を開始します。また、イベント事業として、従来から行っているイベントの設営だけでなく、企画から運営までを当社が一括で行うサービスを開始しました。さらに潜在労働力の積極活用ということで、シニア層、主婦、外国人等の活用にも力を入れていきます。製造請負事業においては、ペットケア以外の事業へ拡大したいと思います。現在30名のベトナム人が技能実習生として来日し、日本の製造業務を学んでいます。海外での事業展開も視野に入れ、今後も積極的に取り組んでいきます。その他事業においては、現在、RPAのロボットがリリース済みと開発中のものを合わせて約40あります。それらを外販していくことで売上と利益率を伸ばしていく予定です。当社でも活用しており大幅な省人化が図れています。当社としては、日本の総合人材サービス企業として、日本の産業を積極的に支援していきたいと考えています。ITの活用により人をアシストできる仕組みを作って生産性を高めることができれば、日本がこれからも世界で活躍できる国として成り立っていくのではないかと考えています。



BPO…Business Process Outsourcingの略。コアビジネス以外の業務プロセスをそのまま委託すること。
RPA…Robotic Process Automationの略。ロボットによる業務自動化の取り組みのこと。
ネットで招集 ページTOPへ