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2020-01-20

先進的な取り組みで成長を続ける老舗ホテルチェーン――ワシントンホテル株式会社 代表取締役社長 内田 和男

ワシントンホテル株式会社
証券コード 4691/東証2部

代表取締役社長 内田 和男
Kazuo Uchida

中京エリアの老舗シティホテルである名古屋国際ホテルに端を発し、全国にチェーン展開してきたワシントンホテル。施設のリニューアルを推進し、より魅力的なホテル運営でビジネス客や内外の観光客の取り込みを狙う内田和男社長に上場の狙いと今後の展望をうかがった。

取材・文/大西 洋平 写真撮影/和田 佳久

3つのブランド名でホテルチェーンを展開

――まずは御社の沿革についてお聞かせください。

内田 1961年に設立された当社はホテル業を中心に、ホテル内やゴルフ場クラブハウス内のレストラン運営といった飲食店業を展開しています。当社の出発点となったのは、前回の東京オリンピックが開催された64年に開業した名古屋国際ホテルです。そして、69年にはワシントンホテルの第1号店を名古屋市にオープンさせました。

 海外からお越しになるお客様まで広く対応する目的で誕生したシティホテルの名古屋国際ホテルに対し、ワシントンホテルは、当時としては斬新であったビジネス客をターゲットとしたホテルです。ビジネスでご利用のお客様が出張予算の範囲内で、安心・快適な宿泊と料理が楽しめるホテルをめざして開業しました。日本の高度経済成長とともにチェーンを拡大していきました。また、当社の1号店から4年後に藤田観光様も同じブランド名で展開をはじめました。

 その後、97年には、運営主体を明確化するため当社が運営するチェーンはワシントンホテルプラザに名称変更いたしました。また、当社は98年から新たなブランドR&Bホテルを立ち上げ、東京でその第1号店であるR&Bホテル東日本橋を開業しました。同じくビジネスホテルのカテゴリーに入りますが、こちらは「部屋と朝食だけ」というコンセプトで、よりリーズナブルな料金でご利用いただけます。

 サービスの的を絞っているとはいえ、無料朝食には非常に力を入れており、お陰様でお客様から大変ご好評です。ご提供しているパンはホテル内でスタッフが毎朝焼き上げた出来たてのものですし、今後はさらにその種類を増やす計画です。近年はR&Bホテルを主体に拡大を図り、現在では全国に3ブランド42ホテルを運営しております。

競争力の強化を図りリニューアルを推進

―― 今回の上場の主な目的はどこにありますか?

内田 信用力の向上など、IPOはいくつかの目的に基づいたものですが、調達した資金をもとに新規出店による事業拡大を成長戦略の一つに掲げており、2019年6月の名古屋新幹線口に続き、20年に仙台東口と名古屋駅前にR&Bホテルを開業します。

 また、久々に新たなワシントンホテルプラザを開業する計画も立てています。今回の出店予定地は札幌駅北口から徒歩約2分の好立地にあり、ビジネスユースのみならず、国内・海外から観光目的で訪れるお客様の需要も非常に高く見込まれるロケーションです。

 ほとんどがシングルルームのR&Bホテルに対し、ワシントンホテルプラザは2名でご利用できるタイプのお部屋もご用意しています。また、長く培ってきた飲食店業のノウハウを生かし、地元の食材を用いた魅力的な朝食もご提供できます。同ホテルは22年3月の開業をめざしており、札幌において着実に宿泊需要を取り込むとともに、ワシントンホテルプラザ全体のブランド価値向上を図っていきたいと考えております。

 もう一つは、ワシントンホテルプラザチェーンの大掛かりなリニューアルを実施し、競争力を高め、今後の成長に結びつけていく方針です。同ブランドは長い歴史がもたらす安心感や知名度の高さが強みである反面、開業から相応の歳月を経て少々古めかしいというイメージも抱きがちでしょう。そこで、客室部分を中心にリニューアルを随時進めていく方針です。すでに高崎ワシントンホテルプラザは改装中で、20年3月1日には全室が完了予定となっています。

お得な還元制度の導入や環境問題にも積極的な姿勢

―― 国内初のビジネスホテルを開業したように、御社は先進的な取り組みや、顧客本位の特典導入などにも積極的な姿勢を示してきましたね。

内田 そうですね。1978年には他に先駆け、宿泊実績に応じてポイントが貯まるワシントンカードを導入しました。そして、現在はその内容を発展させた「宿泊ネット」というサービスを提供しております。全ホテルブランド共通のポイント制度で、当社の公式サイトから予約を入れたお客様に宿泊料金の5%相当を還元する内容となっています。ネット上で予約を入れた時点でポイントがつくので、会員カードを持ち歩く必要はありません。入会金や年会費も無料ですし、予約においても折々で最も安い宿泊料金が適用されるベストレート制を導入しています。

 さらに、当社ブランドのホテルのみならず、提携を結ぶ全国各地のホテル・旅館をご利用なさった際にもポイントが貯まります。ポイントは次回以降の宿泊料金に充てられるだけでなく、ホテルのフロントでのキャッシュバックや、Amazonギフト券との交換も可能です。

 現在、宿泊ネットを利用されたお客様のリピート率は60%を超える高いものであり、当社の重要な顧客基盤となっています。

一方、当社はかなり以前から環境問題にも真摯に取り組んできました。その一例として、当ホテルでは、使い捨て歯ブラシとかみそりを各室に常備しておりません。わずか1度の使用で捨てられるものを減らすことで、環境への負荷を少しでも抑えたいとの思いからです。歯ブラシ、かみそりを持参していただいたお客様には、5回目のご宿泊時に500円分のクオカードを進呈しています。このような姿勢で経営に取り組んでおりますので、株主や投資家の皆様にもご理解いただけますと幸いです。
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