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2016-02-29

グローバルWiFi事業の売上が拡大 課題を解決する新サービスで成長!──株式会社ビジョン 代表取締役社長 佐野 健一

株式会社ビジョン
証券コード 9416/東証マザーズ

代表取締役社長
佐野 健一 Kenichi Sano

創業は1995年。在日南米人向けの国際電話サービス販売から始まり、現在は「グローバルWiFi事業」と「情報通信サービス事業」を主力に成長を続けている。「お客様の立場で課題を解決するのが事業のきっかけ」だという佐野健一社長に、事業の現状と成長戦略を聞いた。

(取材・文/上條 昌史 写真撮影/和田 佳久)


社長の自分を除いてスタッフ全員が外国人だった創業期

――御社は創業当初からグローバル企業だったと聞いています。

佐野 そうですね、社長の私以外、スタッフ全員が外国人でした。父親は工務店、母親は居酒屋を経営しており、起業家になりたいという思いは小さなころからありましたが、起業したのは通信系の大手企業に勤めていた25歳の時でした。全国を統括する責任者として、全国を飛び回っていたある日の出張帰り、新幹線の車窓から富士山を見て、「ここで起業しよう」と思い立ち、新富士駅でおりてすぐにアパートの契約をしました。小学校から高校までサッカーをしていたこともあり、地元のサッカーチームに入れてもらったところ、チームメイトは全員出稼ぎに来ていたブラジル人でした。彼らは国際電話で母国の家族や友人と話すことが唯一の楽しみだったのですが、電話料金が高くて困っていました。そこで通信業者と交渉して国際電話料金を割引するサービスをつくってもらい、彼らやその家族を雇って、電話での営業を始めたのです。これが成功して2年目に売上が10億円に。南米から出稼ぎに来ている人たちは日本全国に約30万人もおり、彼らの母国語での営業が功を奏したのです。

――現在の主力事業は何ですか?

佐野 主力事業の一つが、「グローバルWiFi事業」です。これは、世界各国へ渡航する人々に各地域で利用できるモバイルWiFiルーター等をレンタルするサービスです。

 海外でモバイル端末を使用する際にうまく繋がらなかったり、正しい端末設定をしていなかったために、高額な通信料が請求されたりする問題がしばしば起こっています。この問題を解決したいと考えて立ち上げたのが、「グローバルWiFi事業」でした。

 通常、海外でネット接続する際は、国際ローミング通信が一般的です。これは、ユーザーが国内で契約している通信キャリアを介し、世界各地で提携している通信キャリアの設備を利用するものです。しかし、この方法では料金も高くなり、通信スピードも遅くなってしまいます。

 当社が「グローバルWiFi®」ブランドで展開するサービスでは、世界各国の通信キャリアと直接交渉・契約して、現地のローカルネットワークを直接利用しているため、国際ローミング通信と比べて高速で、通常の海外パケット定額サービスより安価なサービスを実現しました。また、誰にでも分かる高い操作性や、安全・快適な通信環境を提供し、法人の皆様にも喜ばれています。

 現在200以上の国と地域をカバーし、2015年の事業売上は約60億円(前年比60.7%増)と、当社の成長ドライバーとなっています。

法人顧客の成長ステージに合わせ、最適な製品・サービスを提供する

――もう一つの主力事業が、「情報通信サービス事業」ですね。

佐野 「情報通信サービス事業」は、法人のお客様向けに各種通信サービスの加入取次ぎ、移動体通信機器、OA機器販売、ホームページ制作などのサービス提供を行っています。

 当社の強みは、お客様の成長ステージに合わせてニーズを的確に捉え、最適な製品やサービスを最適なタイミングで提供していること。そのため、スタートアップ企業やチェーン展開企業から、高い評価を得ているのが特徴です。

 このサービスを支えるのが、独自のWebマーケティングやコールセンター、営業所やパートナー企業との連携による全国規模での訪問営業です。また、事業部間でお客様の紹介を積極的に行っており、営業担当が企業の困っていることや、潜在的なニーズを引き出し、関係部署と情報共有を図っています。このような工夫によって、多数の販売チャネルにより営業コストが削減できるため、安価なサービス提供が実現できるのです。

 2011年には、お客様のサポートを行うカスタマー・ロイヤリティ・チーム(CLT)も発足しました。お客様専属のコンシェルジュという位置づけで、企業の成長ステージに合わせた、きめ細やかなサポート、フォローを充実させています。

 「情報通信サービス事業」は、市場の成熟化と競争激化が進み、厳しい環境にありますが、年間合計2万社以上の新設法人と新規取引を実現、ユニークな競争優位性を保っています。

顧客基盤を活かした新規サービスを展開し成長する

――成長戦略を教えてください。

佐野 成長著しい「グローバルWiFi事業」に、さらに注力していきます。現在、日本人の海外旅行者は1,700万人前後で推移し、スマートフォンも急速に普及しています。また、訪日外国人旅行者数は1,973万人を突破し、海外から海外のグローバル渡航者は12億人規模の巨大なマーケットになっています。

 今後も、各国通信事業者との連携強化、空港カウンターの新規設置などで、「グローバルWiFi®」の利便性と品質向上を図っていきますが、アウトバウンド展開だけでなく、インバウンド、海外での事業展開も加速させていこうと考えています。 

 また、新たな取組みとして「メディアサービス」があります。訪日外国人の中で購買力のある富裕層の多くは、団体ツアーではなくFIT(個人手配の海外旅行)ですが、国内企業がビジネス面で彼らにアプローチする手段はほとんどないというのが現状です。

 当社では、訪日外国人旅行者向け、「NINJA WiFi®」ブランドでモバイルWiFiルーター等のレンタルを行っているため、FITの顧客を事前に把握できる強みがあります。そして、国内企業・地方観光地への誘致情報をFITに提供することも可能です。現在はクーポン券など紙ベースでのサービスを行っていますが、今後はタブレット端末向けのコンテンツを作成して、「NINJA WiFi®」とセットで提供することを考えています。

――社風と経営理念を教えてください。

佐野 当社には外国人のスタッフも多く、よりお客様の立場で考えることのできる社員が揃っていると思います。

 経営理念は、「世の中の情報通信産業革命に貢献します」。私たちは自らが新しいサービスの創り手となり、情報通信分野で最良の価値を提供していきたいと考えています。
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