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2016-03-11

「高品質だけど低価格」な分譲・注文住宅でシェア拡大を目指す!──ケイアイスター不動産株式会社 代表取締役 塙 圭二

ケイアイスター不動産株式会社
証券コード 3465/東証2部

代表取締役
塙 圭二 Keiji Hanawa

「高品質だけど低価格」にこだわり抜いた分譲・注文住宅で、関東圏でシェア拡大中のケイアイスター不動産。リーマンショックなど、景気の減速や不透明感に左右されることなく、長期で増収をキープし続ける秘訣はどこにあるのか。塙圭二社長に同社の強み、今後の成長戦略について聞いた。 

(取材・文/大沢 玲子 写真撮影/和田 佳久)

スケールメリットを活かし、徹底してローコストを実現!

――御社の事業内容を教えてください。

 分譲住宅、注文住宅、土地・中古住宅などの仲介、マンション販売など、「住」に関わる事業を幅広く展開しています。

 そのなかでも、とくに注力しているのが分譲住宅と注文住宅。おもな販売地域である北関東、埼玉、東京の多くのエリアで、注文住宅着工および住宅着工の「ホームビルダー部門第一位」も連続受賞(住宅産業研究所調べ)しており、地域密着型企業として着実にシェアを伸ばしています。

――戸建事業における、大手に負けない御社ならではの強みとは?

 一つがデザイン性です。注文住宅はもちろん、とかく無個性になりがちな分譲住宅でも、「北欧ハウス」やイタリアの高級住宅をイメージした「ケイアイカーザ」など、さまざまなスタイルをラインナップ。幅広い選択肢から好みに合わせて選ぶことが可能です。

 近年では、「デザインのKEIAI」を標榜し、「ハウス・オブ・ザ・イヤー」「キッズデザイン賞」「江戸川区景観賞」といった数多くの賞を受賞するなど、外部評価も高まっていますが、こうしたブランディングを支えているのが社内のデザイン部。地域性を考慮した提案をしていく上でも、市場を熟知した社内クリエイターの視点が肝要と考え、内製にこだわっています。

 二つ目の強みが、スケールメリットによるローコストの実現です。

 当社のターゲットは世帯収入が300~500万円台の、住宅を初めて購入する若年層。教育費などの家計負担も増える時期にあって、家を買ったはいいが、生活が苦しくなったのでは、まさに本末転倒です。当社では、年間1,000棟以上の住宅を供給しており、大量発注による仕入れコストの大幅軽減が可能。さらに、間取りの創意工夫などで工程のムダ削減、工期短縮を徹底し、回転率アップを実現しています。

 こうしたコスト削減の積み重ねにより、戸建分譲の平均単価で2,640万円、注文住宅は”870万円からの家づくり”をコンセプトとするローコスト住宅「はなまるハウス」で1,370万円、「ケイアイカーザ」で2,500万円前後と、価格を低減。実は、住宅業界において、”良いものを安く提供する”という商売の鉄則に、本気で取り組んでいる企業は意外にも少ない。こうした問題意識から、創業26年あまり、ローコストで高品質にこだわってきた結果が、近年のスケールメリットの実現につながったと自負しています。

リーマンショック後も売上増26年連続増収を達成!

――昨年末に上場し、足元の経営環境および、業績の動向については、どうお考えですか。

 直近の追い風が日銀のマイナス金利政策。多くの銀行が住宅ローン金利の引き下げを打ち出すなか、需要マインドの喚起が期待できると見ています。

 株式市場や景況感については不透明感があるものの、こうしたマクロな経済動向は、我々がターゲットとするエンドユーザーにはあまり大きな影響を及ぼさず、むしろ景気低迷による低金利状態は好材料ともいえます。

 当社がリーマンショック後も売上減になることなく、26年連続増収をキープしているのもそのため。事業内容としても戸建事業にフォーカスし、景気動向に左右されやすい投資用物件を手掛けていないことも強みといえます。

 高水準な需要動向を背景に、足元の業績も堅調に推移しており、平成28年3月期の売上高予想は、対前期12.4%増の363億円、営業利益についても対前期39.1%増の21億円を見込んでいます。

 足元の株価の動きは相場全体の動きに左右される結果となっていますが、堅調な業績を背景に、配当性向も高水準を実現しています。長期スパンで投資家の方々にも資するよう、恒常的、安定的成長のキープを目指しています。

――今後の成長戦略という点では、どのようなプランをお考えですか。

 人口減によるマーケット縮小は切実な課題であり、全体のパイが縮小する中で、成長をキープしていくには規模の競争が焦点となる。当社では販売棟数の年間20%超増を当面の目標に、まずは関東圏でシェアを拡大。ある程度の規模になったら他エリアへの進出も考えています。

 すでにローコスト住宅「はなまるハウス」に関しては、福岡で2店舗をFC展開していますが、今後はM&Aも視野に入れる必要があるでしょう。シナジー効果を狙える優秀なビルダーとの出会いがあれば、スピード感を持ってアライアンスを組んでいきたい。

 そして、先にも述べたように、デザイン力とローコストでは、大手にも決して負けていない。後発組の強みをも活かしていけば、シェア拡大の継続は行えるものと考えています。

住宅業界の地位を向上するべく”あこがれの会社”を目指す

――最後に業界と御社の将来的展望についてお聞かせください。

 業界のイメージを刷新していく。これが、会社をスタートして以来、ブレることのない経営方針であり、今回、上場に踏み切った一つの理由でもあります。

 本来、住宅産業というのは美しいまちづくりに貢献しうる誇るべき仕事。しかし、メディアで報道される「人気企業ランキング」などで住宅業界の会社が上位に出てくることはまずない。この状況を変えるには、まずは当社がさまざまな点で「あこがれの会社」としてベンチマークされる必要性があると考えています。

 そして、安くて良いものが売れるのと同様、いい人材がいる会社は業績も自ずと上がるもの。従来より、中途採用が多い業界にあって、当社ではロイヤリティを育む上でも、新入社員の採用・育成に注力。各工程の技術・知識に精通したクラフトマン(社員職人)の育成・配置を推進しています。

 時間がかかっても、人材をしっかりと育て、”低価格+高品質”を極めていけば、”一生に一度の買い物”という従来の住宅購入スタイルも刷新。自動車を購入する感覚で手軽に住み替えられる価格も実現しうるのではないでしょうか。 

 そう考えれば、まだまだ市場開拓の余地は大きい。そして、当社の経営理念である「豊・楽・快(ゆたか)創造企業」を体現する上でも、関わる人すべてに資産価値向上につながる住まいをしっかりと提供していきたいと考えています。
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