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2014-10-06

リサイクルする前にプレサイクルをエコなスーパー・マーケットが人気

──ベルギー・アントワープ

オリーブ、シリアル、ナッツ類などを吟味しながら、紙袋に入れている女性。店によっては、リサイクル・ペーパーによる紙袋を用意しているところもある。(写真提供/Teekasse)

オリーブ、シリアル、ナッツ類などを吟味しながら、紙袋に入れている女性。店によっては、リサイクル・ペーパーによる紙袋を用意しているところもある。(写真提供/Teekasse)

 ヨーロッパ諸国では最近、無駄なゴミを出さずエコ的な〝パッケージ・フリー〟(包装物なし)を謳ったスーパー・マーケットが続々と登場し、話題を集めている。

 パッケージ・フリーのスーパー・マーケットは「包装された商品を基本的に店内に置かないこと」を理念にした新しい形態で、購買客は、ビニール袋やガラス瓶などの容器を各自で持参する。そして希望商品をそれらの中に入れ、容器の重量を除いた分のみを計量し、レジで清算してもらうという仕組みになっている。

 こうしたスーパー・マーケットの経営コンセプトは、もともとはイギリスの自然食品専門店の発案によるもので、今回はベルギーでも開店が決定したのだという。

 なぜ、このようなスーパー・マーケットがヨーロッパでブームとなっているのか――。ヨーロッパ諸国の消費者たちは一般に、環境問題に対して非常に敏感である。一説によれば、各商品から出る廃棄物の約40%は、実に包装容器によるものだといわれている。こうした無駄な廃棄物をどのくらい減らせるかが、将来の地球環境を大きく左右するカギだと彼らは見積もっているからである。

 そして、膨大な廃棄物のリサイクルにも、やはり限界があることを知っている彼らが提唱するのは、リサイクルの前段階に於ける『プレサイクル』である。これは、『プレ(前)』と、『リサイクル』の合成語で、廃棄物をリサイクルに出す以前に、まず各自で廃棄物を出さないように心がけることを指す。包装に使用される資材を出来るだけ減らす『プレサイクル』の観念を用いたスーパー・マーケットの登場は、地球温暖化問題の解決や、地球環境改善に大きく貢献するのではないかと万人から期待されている。

 今回、ベルギーのアントワープで6月末に開店した『ロブースト』と呼ばれるスーパー・マーケットは『ゼロ・ウエイスト・ショップ(廃棄物ゼロの店)』なる異名を持つ。砂糖、チョコレート、パスタ、コーヒー、紅茶、米、ジュース、シリアル類はもちろんのこと、洗剤や石鹸、シャンプーなども、完全なるパッケージ・フリーで販売されている。今回のオープンに先立ち、『ゼロ・プラスティック・ウィーク』というイベントが隣国オランダからベルギーにかけて開催されたとあって、『ロブースト』に習えと、さらに多くのこうしたスーパーの誕生に拍車がかかることは間違いないだろう。

文/稲葉 霞織  編集協力/堀内 章子
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