よくある質問 IRご担当者様へ JI定期読者のメールアドレス登録申請

ジャパニーズインベスターの記事をネットで配信、投資家ネット

ジャパニーズインベスターの記事をネットで配信、投資家ネット

  • HOME
  • 記事一覧
  • 財政難を救う?一攫千金の夢は現実 ポルトガルの金鉱発掘が本格化へ!
2015-01-30

財政難を救う?一攫千金の夢は現実 ポルトガルの金鉱発掘が本格化へ!

──ポルトガル・エヴォラ

放棄された民家の床下や、城塞の下からも金鉱が発見され、 発掘が進んでいる。

放棄された民家の床下や、城塞の下からも金鉱が発見され、 発掘が進んでいる。

 ポルトガル中南部・アレンテージョ地方の丘陵地帯・エヴォラ自治区内から、純金を含む土壌が発見されたというニュースが、欧州諸国のメディアに報道されたのは今から2年前のことだった。アレンテージョ地方は『ポルトガルのブドウ畑』とも呼ばれ、ワインの名産地として通にはよく知られた地域だが、金の発見者はワイン農家を含む地元の人たちで、農作業中に偶然、土中に鈍く輝くものを発見、専門家に鑑定を依頼したところ純金であることがわかったという。その後も、彼らは仕事の合間をぬいながら、こつこつと地道に金を求めて掘り進めているとのことだが、エヴォラ自治区も本格的に動き出した。

 エヴォラ自治区長は、この地域の地質調査をカナダの金鉱採掘会社コルト・リソース社に依頼。約半年にわたる調査の末、モンフラードと呼ばれる丘陵地帯を中心とした直径30キロメートル四方の全地域で、金を含む土壌の存在を確認した。同社は地元住民らと協力し、更に採掘地域を広げていく意向を示した。現在(2014年12月)も約80人の採掘者たちがフルタイムで発掘を進行しているが、初期段階における採掘がスムーズにいけば数十億ユーロ(数千億円)の利益を上げると期待されている。

 この金鉱発掘はポルトガル国内のみならず、欧州各国のメジャー企業にも朗報をもたらしているという。2008年のリーマンショックに続く金融危機以来、欧州全土を覆う不況が一向に好転する兆しが見えないため、金を軸とした新ビジネス展開に夢を馳せる会社が増えているからだ。また、このアレンテージョ地方の土地購入を検討している各国の実業家も増えている。実際、エヴォラ地区の金鉱を含む土地周辺の地価は、以前に比べ12倍にも跳ね上がったといわれており、今後更なる値段上昇に期待がかけられている。

 現在、こうした実業家たちが積極的にプロモートしているのは、この地区に以前は存在しなかった高級リゾートホテルやカジノの建設である。地元特産のワインを求めに来る観光客を積極的に誘致する目的のみならず、いわゆる『金投資』を計画する資産家たちを呼び寄せるためである。

 もともとポルトガルは、欧州諸国内で最も多く金を保有する国。価値ある資産としての金が、自国の土壌から発掘されたとなれば、現在のポルトガル経済を立て直すために一役買うという予測も、日和見的には終わらないはずだ。

文・写真/稲葉 霞織   編集協力/堀内 章子
ネットで招集 ページTOPへ