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ジャパニーズインベスターの記事をネットで配信、投資家ネット

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2016-02-01

千手観音杉(おばけ杉)

伊豆半島天城山南麓の広大な台地上にあるスギの奇木です。伊豆半島最高峰の万二郞岳から直線距離で2㎞ほどの誰も訪れないような奥地にあり、徒歩によるアクセスでのみ行ける別天地でもあります。周辺はいかにも伊豆といった感じのわさび田が点在し、天城山の火山灰と原始林で覆われた秘境といった味わいのある場所です。シラヌタ池入り口から約30分ほど歩くと、行く手にこんもりとした小さな森が見えてきます。目指す千手観音杉は、この森の中心部にひっそりと息づいています。

 このスギの過去に何があったのかは知る由も無いのですが、枝の数が尋常ではなく多く、その枝がことごとく上を向く姿には畏敬の念を感じざるを得ません。下枝はすでに息絶え白骨化し、このスギをさらに神聖なものへと印象づけています。自然の成り行きに任せ、まったく枝打ちをされていない自由な枝振りで、スギの意思のままに枝を伸ばし生きてきたその姿は神秘的ですらあります。初めてこのスギを見た方は、おばけのような不気味さを感じたのでしょう、おばけ杉の名称が付けられた経緯も分かる気がします。

 共に訪れた友人は、「おばけ杉」では平凡すぎて面白味に欠けるとのことで、その姿から「千手観音杉」と命名したのですが、なるほど言い得て妙です。現在はネット上で千手観音杉と紹介する方が多く、次第に一般化しつつあるようです。

 この森の入り口には「森の門番」と呼ばれるスギが仁王立ちしており、さながら千手観音杉の護衛役を受け持っているかのよう。是非とも訪れておきたいスギの一本でしょう。

【DATA】
静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本
幹周 6.5m
樹高 27m
樹齢 1000年
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