実態が明らかでないのに処分なぜできる 岡田氏
自民党は派閥の政治資金パーティーでの裏金問題で萩生田光一、松野博一、橋本聖子、山谷えり子氏ら衆参議員ら39人を党党紀に基づき4日にも処分決定する方針だが、立憲民主党の岡田克也幹事長は2日の記者会見で「実態が明らかでないのに処分がなぜできるのか」と疑問を提起した。真相解明前の処分は「幕引きを急ぐ自民党の姿勢」との指摘もある。
岡田氏は「キックバック復活をだれが決めたのか。決めた人はより重い処分になる。それが明確でない中で処分することは理解できない」とした。
また森喜朗元総理がどのような役割を果たしたのかも含め、岡田氏は森氏に「説明をしてほしい」と求めるとともに、森氏の説明を踏まえて国会予算委員会に呼ぶか決めなければならない」とした。
また今回、自民党は派閥幹部でありながら適切な対応を取らずに政治不信を招いた者や政治資金収支報告書への不記載額が500万円以上などを処分の基準にしたことについて「なぜ500万円なのか、説明を求める」とした。
合わせて処分に関しては「お金の保管の仕方を含めて判断していくべき」との考えを示し「金額で一律に決めるものではない」とした。岡田氏は、岸田文雄総理や二階俊博元幹事長が処分の対象から外れていることに関しても「理由を明らかにすべきだ」と語った。(編集担当:森高龍二)
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